247話 LaLaLaさん企画 この二つのダリ風を小説に 参加作品 四の巻 ダリを想うとき 【波打際編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~
しばらく海を見つめていたヨウイチロウ先輩は、我に返ったように振り向いてナビオを見た。
「いま、誰かが見ている気がしたのだ・・・・」
「私ですか?」

「いや・・・後ろからではない。海の上の方な気がする・・・」
「え・・・何もいませんけど・・・」
海の上をみたナビオは不思議そうな顔をした。
「あ・・多分、気のせいだと思う・・・・」
サルバドール・フェリペ・ハシント・ダリは、1904年5月11日に
スペイン・カタルーニャ地方の小都市 フィゲラスに生まれている。
その町は、フランスとの国境に近い地中海にある。

いつもスペインをイスパニアと呼ぶ中世の目線に立つならば、
カタルーニャは、カスティリャではなくアラゴンに含まれている。
カトリック系の学校に学び、14歳でフィラゲス市立劇場での展示会に出品。
早くも才能を開花させ始めている。
このフィラゲス市立劇場は、のちにダリ劇場美術館と自分の名前に代わるのだからわからないものである。

この物語にその記述がないものの、ヨウイチロウ先輩は美大を目指しているようなのだ。
美術に対する想いは、どうやら深いらしく、ついダリのことを考えてしまうらしい。

「スペイン・・・行ってみたいな・・」
ぽつりと言った。
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