183話 長谷寺 Two as One at Hasedera 【青春編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~
ユウカは、長谷寺にいる。

隣には、テツオがいる。
二人は、大仏に行くか長谷寺に行くかで迷っていた。
けれど、大仏と長谷寺は近いのだ。
ふたつとも行けばよい。
入場券は、タッチパネルの券売機で買う。
中に入ると寺というより庭園だ。
池と樹々、そして苔、花が美しい。
長谷寺と言えば、観音様だ。

奈良時代、一本のクスノキの巨木から二体の十一面観音が彫られたのだという。
一体目は、奈良の長谷寺にある。
もう一体は、
「衆生を救うべき地に自ら赴かせよう」
として、海へ流されたのだという。
これは、補陀落思想にも近い。
観音の浄土は、海のかなたにあると考えられている。

六代御前の父、平維盛は、この浄土を目指して自ら海に沈んでいった。
この稿では、余計なことだったかもしれない。
流された観音像は、やがて三浦半島の長井に漂着した。
現在でいうと横須賀市になる。
その後、観音像は鎌倉へ運ばれ、736年(天平8年)に長谷寺が創建され、そこに祀られた。
それがここだ。
美しい庭園の階段を少しずつ、二人は登っていった。

観音は、法華経で
「衆生の求めに応じて三十三の姿に変化する」とされている。
一本の霊木から二体の観音ができている・・・
ひとつがふたつ、ふたつはひとつ、
ふたつであってもおなじもの・・・
流された観音は、なぜ三浦半島に流れ着いたのか・・・・
「観音が自ら救うべき地を選んだのだ」という。

そのころ、まだ鎌倉に幕府はない。
にもかかわらず、観音はこの地を選んだ。
「観音様は、何を知っていたのだろう・・・」
ユウカは、テツオが渡してくれた太い線香を、蝋燭に近づけた。

動画 長谷寺 Video:Two as One at Hasedera 【青春編】
波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~
プロンプトを参照いたしました。
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