186話 一部 A Fragment — Something Left Undone 【エジプト編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~
古い雑居ビルを出てきたとき、立ち止まったままユリアは困っていた。
あまりにも途方のない話に思えたからだ。
ただ、そういわれると腑に落ちる気はしている。
前前前世なら、有名なフレーズである。
大ヒットした映画の有名な主題歌の曲名にもなっている。
が、前前前世より遥かに前の話らしいのだ・・・・

まあ、セオリには報告としてこの話の一部は、するつもりである。
が、途方もない話の大半は、胸の中に収めることを決めた。
全部を言ってしまうと、それこそおかしい人としか見えないだろうから。
「何をやり残したのかは、わからない」という。

けれど、
「あなたなら、きっと実現できることなのだと思う。」
「その助けなら、できるかもしれない・・・」
占い師は言ってくれた。
――何をやったらいいのかはわからない。
とするならば――

日々、一生懸命やっていくしかないではないか。
そう思うと、ユリアは夕方の街の中に歩きだした。

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