見出し画像

[書評] 自然科学の歴史

みなさん、こんにちは。Naseka です。
私は 哲学者・書評家 として、
自らを定義しています。

生産設備系のエンジニアを
生業としていていうのもなんだが、
私はあまり科学の勉強は
好きではなかった。

高校までは それなりに
点数を取れていたが、
あまり面白いと思った記憶がない。

まぁ物理に関しては 少しだけ
身の回りの法則を実感できて
面白いと感じた気がしなくもないが。

どちらかというと文系人間
(ただし英語はできない)
だったから、本を読んだり
歴史を学んだりする方が好きだった。

それなのに理系に進んだのは
「工学部でも出ておけば
 食いっぱぐれることはなかろう」
という、大学生活の4年間を
遊び惚けてやろうという下心である。

そんな紆余曲折を経た私にとっては、
科学史というものは
「それなりに分かる分野の歴史をたどる」
という点で非常に面白い。

この本も まさにそうした趣向に
マッチした1冊だ。


Kindle で書評集を出しました!!
※ Kindle Unlimited 対象です ※


科学史というものの良さ

この本の原書は 1998年刊行だが、
テーマが科学史ということで
そう古さを感じることもない。

歴史は変わらないという人もいるが、
変わらないのは
起こった "事実” であって
人が記録した "歴史” は変わる。

とは言え、科学の分野においては
比較的安定的である。
それは科学が
実験と検証の記録を元に
発展する学問だからなのだろう。

これが日本史や世界史といった
いわゆる歴史の類であれば
人が遺した記録に
よるところも大きいから、
何がどこまで真実だったのかは
科学史よりも ぐっと分かりにくくなる。

もっとも、それはそれで
定説が覆る新発見に驚く
楽しみがあるのだが。

大宇宙から原子の世界まで

よくよく表題を見てみると、
科学の歴史である。

高校生にもなると
物理・化学・地学・生物などと
科目が細分化されるし、
中学生の頃は
第一分野・第二分野なんて
名前で分かれていたような気がする。
(今も同じなのかは分からないが)

とかく「科学」という言葉が
示す分野は 他の学問と比べても
バリエーションに富んでいるが、
本書では
「宇宙・地球観」「物質観」
「技術」「生命観」
の4つの分野における
科学史をなぞっていく。

一応 各章のタイトルに沿って
並べてはみたものの、
それぞれの章についてですら
「物理」か「地学」か
「化学」か「生物」か…と、
その線引きは曖昧だ。

さらには高校の授業ではないような
「天文学」や
「量子力学」なんてものも
これらの分野には含まれるし、
分けられないどころか
わざわざ分ける理由も
ないのかもしれない。

そもそも それぞれの分野が
複合的に重なるところも大きいから、
なるほど「科学」という言葉で
括ってしまうのが最適なのも
頷けるというものである。

科学的であることに慣れた現代

さて 21世紀に生きている
私たちにとっては、
科学というものは至極 身近で
一般的な存在となった。

もちろん未解明なことは多いし、
中には 信仰や まじない といった
科学的ではない(とされる)
分野もある。

それでも現代社会は
科学技術で成り立っているところが
大半であるし、分からない現象には
科学的な手法でアプローチすることは
何も珍しいことではなくなった。

少なくとも ここ半世紀くらいの
日本においては
義務教育の甲斐もあって、
理屈は理解できないにせよ
科学的に世界を見るということは
割と自然に受け入れられていることだ。

かつて世界は こう見えていた

だが 古代まで遡っていけば
宗教や信仰が世界を規定していて、
当時を生きた人々は
それを普通のこととして
疑うこともしなかった。

いや、正確には疑って
探求心を持った者たちが
後の科学を発展させてきたのだが、
それでも現代から見れば
不思議で首をかしげたくなるような
ものの見方をしている。

それを無知として笑うのか、
はたまた 興味深いと思うのか。
私の場合は後者である。

基本的に科学法則というものは
今も昔も変わらない。
(理論や学説は変わるにせよ)

現代の知識をもってすれば、
数千年前の現象でも
今と同じように見えるはず。

だが 実際には、
当時の科学水準と知識では
世界は全く違って見えていた。

このダイナミックな
世界観の変化こそが、
自然科学の歴史を学ぶ面白さだ。

それこそ コペルニクス的な
パラダイムシフトなど、
普通に生きている限りにおいては
そうそう経験できるものではない。

人類が何世代にも渡って
アップデートしてきた世界観を、
ぜひ あなたにも覗いてみてもらいたい。

こんな人にオススメ!

・科学の発展の歴史に興味がある人
・昔の人々の世界観を覗いてみたい人

こんな人には合わないかも…

・古い科学の話には興味がない人
・科学全般の話題に拒否反応がある人
 (専門的な話が多い)

お読みいただき、
ありがとうございました。


Kindle で書評集を出しました!!
※ Kindle Unlimited 対象です ※

メンバーシップで
いっしょに楽しく活動しませんか?
有料記事もお得に読むことができて
オススメです! ↓

共同運営マガジンも展開してます ↓

はじめましての人は ぜひどうぞ ↓

X でも毎日 発信しています
楽しく交流していきましょう ↓


今日のオススメ(勝手に紹介)

※ 勝手に紹介しているので、
 迷惑だったら ご連絡ください。

いいなと思ったら応援しよう!

Naseka@令和の哲学者 いつも応援いただき ありがとうございます。いただいたチップは、新たな学びの糧として 書籍代や有料記事購入に活用させていただきます。