69歳になりました。健康寿命という数字と、これからの話
先日、69歳になりました。
数字だけ見ると、ちょっとした節目です。せっかくなので、今日は「健康寿命」「平均余命」という数字と、死というものについての、私なりの考えと、これからの展望について、少し書いてみようと思います。
まず、数字を確認してみる
厚生労働省が発表している最新のデータによると、日本人男性の平均寿命はおよそ81歳、健康上の問題なく日常生活を送れる期間を示す「健康寿命」は、男性でおよそ72〜73歳とされています。平均寿命と健康寿命の差、つまり何らかの制限を抱えながら過ごす期間は、男性でおよそ8〜9年、というのが直近の統計です。
もうひとつ、平均余命という数字もあります。これは「今この年齢の人が、平均してあと何年生きるか」を示すもので、同じ統計によると、65歳の男性の平均余命はおよそ19年、75歳の男性ではおよそ12年とされています。69歳の私は、ちょうどこの間に位置していて、大まかに見積もれば、あと15年前後という数字になるようです。
69歳の私は、健康寿命まで、あと3〜4年、死亡するまであと15年という位置にいることになります。正直、数字として並べてみると、なかなか生々しいものがあります。
死について、少し考えてみる
こうした数字を目の前にすると、いやでも「死」というものを意識します。
私は、死を恐ろしいものとしてだけ捉えるのは、あまり生産的ではないと思っています。かといって、達観したふりをするのも、正直ではありません。
私が今のところたどり着いているのは、こんな考え方です。死があるからこそ、今日という日に意味が生まれる。もし人生が無限に続くなら、今日を大切にする理由も、実はあまりないのかも。今日という日が、二度と戻ってこないからこそ、丁寧に過ごす価値がある。
これは、もちろん死を軽く扱っているわけではないのです。むしろ、死という事実を、遠ざけずに、日々のすぐ隣に置いておくことで、今日という日の輪郭が、はっきりしてくるように感じています。
平均は、運命ではない
ただ、ここで立ち止まって考えたいのは、これはあくまで「平均」だということです。
平均寿命も、健康寿命も、平均余命も、何百万人という人たちのデータをならして出した、真ん中の値です。真ん中があるということは、当然、それより短い人も、長い人もいます。健康寿命を80代、90代まで延ばしている方は、実際にたくさんいます。
平均は、統計上の目印であって、私個人の運命を決めているものではありません。これは、開き直りでも強がりでもなく、統計というものの性質として、そのまま事実です。
だとすれば、大事なのは、この平均値に怯えることではなく、「では、自分はどちら側に近づけるか」という問いに、今日から取り組むことなのだと思います。
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平均余命を超えるという展望
ここから先は、69歳の私が、これから目指したいと思っていることです。
平均余命を超える、というのは、単に長く生きるという意味だけではありません。私は、これを四つの領域で考えています。健康、お金、つながり、好奇心です。
健康 これは、そのままの意味です。私にとってその中心にあるのが、呼吸法と、笑いヨガと、太極拳です。
呼吸法は、脳活呼吸メソッドの土台そのものです。長く深く息を吐くという、ただそれだけの動作を、日々丁寧に積み重ねています。
笑いヨガは、これまで数百回、実践やファシリテートを重ねてきました。声を出して笑うという行為そのものが、体を動かす運動であり、人とつながる場でもあります。
太極拳は、ゆっくりとした動きの中で、力を抜くことと、体の重心を整えることを、学ばせてもらっています。速く動くほど力むという、体の原則を、いちばん教えてくれる実践です。
健康寿命を延ばす要因として、様々な研究で共通して挙げられているのは、特別なことではなく、体を適度に動かすこと、ストレスとの付き合い方、そして日々の基本的な体の使い方です。呼吸法・笑いヨガ・太極拳は、まさにこの三つを、同時に満たしてくれる実践だと、私は感じています。劇的な何かではなく、今日ひとつ、明日ひとつの積み重ねだと理解しています。
お金 何年生きるかが分からない以上、お金の計画にも、ある程度の幅を持たせておく必要があります。ただ、これも恐怖で備えるのではなく、「平均より長く生きた自分」を想定して、少し余裕を持たせておく、という考え方をしています。
つながり 一人で長生きすることと、誰かとつながりながら長生きすることは、まったく違う時間になります。さまざまな地域活動での出会いや、笑いヨガの場での関係性は、私にとって、健康と同じくらい大切にしたい資産です。
好奇心 最後に、好奇心です。新しいことに興味を持ち続けられるかどうかは、年齢そのものより、日々の過ごし方に左右されると、私は感じています。分からないことを面白がる気持ちを、これからも手放したくありません。
この四つが、平均という数字を超えて、豊かに歳を重ねるための、私なりの土台です。何年生きるかという長さの勝負だけでなく、この四つの厚みを、平均以上にしていくこと。それが、69歳から私が目指したい展望です。

今日、あらためて始める三つのこと
呼吸 今日からの一呼吸
鼻からゆっくり吸って、口から長く吐く。これを、69歳の今日から、あらためて丁寧にやり直します。積み重ねの最初の一回は、いつだって今日です。
「もう69歳だから」ではなく、心の中でこうつぶやくことにしました。
「まだ、延ばせる」
これは、根拠のない励ましではなく、統計が示す個人差の幅を、健康・お金・つながり・好奇心の四つとも、自分の側に少しでも引き寄せるための、日々のことばです。
笑い 節目の一笑い
誕生日の夜、一人で「ふふっ」と笑ってみました。大きな決意でも、深刻な誓いでもありません。ただ、新しい一年の始まりに、小さく笑いかけただけです。
みなさんは、健康寿命や平均余命という数字を、意識したことはありますか。あるいは、健康・お金・つながり・好奇心のうち、今いちばん育てたいのはどれですか。もしよろしければ、コメントで聞かせてください。今日という日から、また一緒に、積み重ねていけたらと思います。
脳活呼吸メソッドでは、こうした「今日の積み重ね」を、呼吸・ことば・笑いの三つから、これからもお届けしていきます。よろしければフォローして、次の記事もチェックしてみてください。
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── えもん(笑門)ひろし
