#1564 アルバム論129|IT'S A WONDERFUL WORLD / Mr.CHILDREN(2002)
アルバム論、引き続きミスチルを紹介していきます。
本日は前作の9thアルバム「Q」から1年半後の2002年5月にリリースされた10thアルバム、IT'S A WONDERFUL WORLDを紹介しましょう。
IT'S A WONDERFUL WORLDとは?

前作「Q」をリリースしたあと、ミスチルは2枚組のベストをリリースし、これまでの10年間の活動をいったん総括しました。
で、そこで心機一転してリリースされたのが本作ですね。
前作の数曲で見られた肯定感を更に強めた感じで、「蘇生」したミスチルが、この醜くも「素晴らしい世界」で愛だったり、人生の素晴らしさだったりを歌う、そんなポップなアルバムですね。
これまでのミスチルには無い、全15曲収録と言うかなりスケールの大きい作品ですね。
IT'S A WONDERFUL WORLD 魂の全曲解説
1. overture
久々に1曲目にインストを持ってきました。
まさにオープニングと言う感じで、物語の始まりを感じさせるイントロです。
盛り上げて、盛り上げて、盛り上げて・・・そして、次につながります。
2. 蘇生
そしてこのアルバムのリードトラック的な感じで、ある種シングル以上にプッシュされている曲ですね。
まさにこれまでのミスチルがひとつの節目を終えて、蘇生(Reborn)というテーマで宣言する、そのスタンスが素晴らしいですね。
でも何度でも 何度でも 僕は生まれ変わって行く
とにかく超ポジティブで前向きな曲、そして次の曲に、このアルバムの世界の扉が開いていく感じですね。
3. Dear wonderful world
この曲はラストに収録されている「It's a wonderful world」のサビをここで前出しする感じの曲です。
僕はこのアルバムが1つの映画であったり、物語であったりするのであれば、オープニングで生まれ変わった主人公が開いた扉の中には素晴らしい世界があった・・・と言う感じで、ここにあっても違和感がない感じですね。
語りで入ってるウエイトレスの声は本物みたいですね。
4. one two three
続くのはこのアルバムで上位に入るポップで楽しい曲です。
このone two threeは、アントニオ猪木の「イチ、ニ、サン、ダー!」のカウントのことで、とにかくこの曲もポジティブですね。
「上昇気流を生む」とか、凄く素敵なフレーズだと思います。あとは「ショーシャンクの空に」という映画のタイトルを使うあたりもいい感じですね。
なんとなくKIND OF LOVEあたりのグルーヴを感じる曲ですね。
5. 渇いたkiss
ここでちょっと落ち着いた曲に続きます。
大人な感じの別れを歌うラブソングで、ATOMIC HEARTに収録されているOVERとかから、月日の流れを感じますね。
6. youthful days
2001年11月、高3の秋にリリースされた21thシングルです。
「GO」にインスパイアを受けて作った曲で、言われてみれば…という感じがしますね。若々しい日々ということですね。
とにかく超ポップで楽しいメロディで、僕らの身内でも「ミスチルの新曲いいよね」みたいなワードが飛び交っていた記憶もあります。
この曲で思い出すのは、過去にどっかで書いたかもしれませんが、高校の卒業式のアフターパーティーでバンドで2曲やることになり、1曲はハイロウズの青春をセレクトして、もう1曲はこの曲にしようか・・・と決めつつあったんですが、なぜか名もなき詩になりました。
テーマ的にこの曲をやっておくべきだったと今も後悔してます笑
7. ファスナー
桜井さんの視点のセンスが炸裂した曲ですね。
ファスナーにフォーカスを当てた曲を作ったのは、この曲が最初で最後でしょう。
僕はこのアルバムをリアルタイムで聞いてなかったので、友達がカラオケで歌っていて存在を知ったのですが、最初はいきなりド下ネタと思ったものでした笑
8. Bird Cage
「鳥かご」をテーマにした曲ですね。
鳥かごと言えば、修哲でお馴染みの戦術ではありますが、倦怠期の男女に対して第三者の視点で見た曲でしょうか。
アルバムのアクセントになっている曲ですね。
9. LOVE はじめました
前作の「友とコーヒーと嘘と胃袋」を彷彿とさせる、なかなかパンチの効いた歌詞の曲ですね。アルバムに1曲はこういう攻撃的な曲があるのが嬉しいですね。
とにかく何と言っても歌詞でしょう。
殺人事件にやじうま達が暇潰しで群がる
中高生が携帯片手にカメラに向かってピースサインを送る
犯人はともかく まずはお前らが死刑になりゃいいんだ
でも このあとニュースで中田のインタビューがあるから
それ見てから考えるとしようか
色々と考えさせられる歌詞ですが、唐突に中田が出てきます笑
この時期はローマでスクデットを取った時期なので、メチャクチャトレンドですね。
あとはこの歌詞も好きです。
坊主が屏風に上手に坊主の絵を描くと言うだろう
なら僕は愛する人に 愛してるという ひねりのない歌を送ろう
10. UFO
このアルバムのベストソングですね。
会社にミスチル通がいるんですが、その人も「この曲はベスト3に入るくらい好き」と言ってます。
とにかくメロディが素晴らしいですね。
Aメロもとにかくメロウで染みる感じですが、サビも負けじと超メロウ!
そして歌詞も幻想的で素晴らしく、メロディとの相乗効果を生んでおります。
one two threeに同じく、KIND OF LOVEの時期当たりの初期ミスチルを感じさせる、懐かしくも染みる名曲です。シングルでも良かったですね。
11. Drawing
元々はシングルのyouthful daysのc/wだったんですが、恐らく桜井さんが気に入ってアルバムにも収録させて、更にベストアルバムにまでも収録されたという感じの、かなりの出世曲ですね。
確かにサビのメロディは美しいですし、染みる感じです。
12. 君が好き
2002年の元旦にリリースされた22thシングルです。
当時クラスメイトがこの曲を聞いて感動して「ミスチルの新曲は、これまでのすべてのシングルの中で一番良い」とかなりテンションが上がっていたのを覚えていますが、確かにイントロから最後まで非常に美しい曲です。
とにかくクソシンプルなタイトルにすべてが詰まってます。
「アパートの脇」「くたびれた自販機」「缶コーヒー」とか具体的なワードが非常に栄えます。
そして何と言ってもPVですね。
何らかの病気なのか実験なのかで隔離されている男女の描写が当時メッチャ怖かった記憶があり、そして僕は何故かこれを窪塚洋介と認識できなかった記憶がありました笑
13. いつでも微笑みを
メチャクチャピースな曲で、これまでに無かったタイプの曲です。
Aメロがちょっと中島みゆきの「糸」に似た感じがありますが、それ以外の口笛とか演奏とかとにかくピースでポップな曲です。
リリース後に損保ジャパンのCMで使われていたのも印象に残っています。
アルバムタイトルにも相応しい曲ですね。
14. 優しい歌
10周年のベストアルバムをリリースした直後にリリースされた、第2章のスタートの曲です。
これまでに無いタイプのミスチルの曲で、なかなかセンセーショナルなシングル曲でした。
結構CMとかで使われまくっているので、聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。
15. It's a wonderful world
そんな感じでラストです。
アルバムの表題曲がラストに収録されるのは深海ぶりですね。
3曲目の「Dear wonderful world」の続編であり、大団円的な感じでこのアルバムのフィナーレを迎えます。
そんな感じの優しいエンディングで、この壮大な世界観の物語「素晴らしい世界」は終了します。
まとめ
そんな感じでここ最近、走りながらずっとこのアルバムを聞いてましたが、やはり全曲フックがあって、印象に残る素晴らしいアルバムでした。
そんな感じで次回は「シフクノオト」を紹介します!
