#1554 アルバム論128|Q / Mr.CHILDREN(2000)
これまで「Everything」「Kind Of Love」「Versus」「 Atomic Heart」「深海」「BOLERO」「DISCOVERY」と7作のミスチルのアルバムを解説してきました。
もう振り返るともう2年も前ですね・・・
で、以降のアルバムは聞いてはいるものの、リアルタイムで発売日過ぎにガッツリ・・・というほど聞いてはいなかったので、一旦DISCOVERYで区切ったのです、が!
それでも何気にしっかりチェックしていましたし、やっぱミスチルは本当に良い曲が多いので、そんな感じで今回以降のアルバム論で、Q以降のアルバムも紹介してきましょう(SENSEまで辺りを予定)
Q とは?

DISCOVERYが1999年2月にリリースされ、それからDISCOVERYのツアーをパッケージ化したライブアルバム「1/42」という作品がリリースされました。
これは私の地元の北海度で行ったライブであり親近感もあり、尚且つ限定生産というプレミア感もあり、尚且つDISCOVERYは持っていなかったですが名盤だったのも知っていたので、この1/42を僕は「買っておくか」と思い購入したんですが・・・金なくて友達に売ってしまいましたね泣
勿体ないことをしました!
で、そんなライブアルバムをミスチルは8thアルバムとしているので、そこから1年8か月後にリリースされた今作が9thアルバムとされており、9枚目だから「Q」という感じで、良い意味で力が抜けているのを感じます。
楽曲もバラエティに富んでおり、王道からバラード、フォーク、更には実験的な曲など、色々な角度のミスチルを楽しむことができますね。
ジャケットで櫻井さんが潜水服を着ているのは「深海からの脱出」を意味しているようで、ようやくあのディープでダウナーな世界から抜け出せたという、訣別の意味もあるようですね。
そんな本作は、オリコン初登場2位で浜崎あゆみのDuty(ヒョウ柄のジャケット)に惜敗したようで、売り上げもミリオンを下回ったようでセールス的にはこれまでと比べると振るわなかったようですが、最早この時期のミスチルにとっては、その辺はそんな大事じゃなかったでしょうね。
Q 渾身の全曲紹介
1. CENTER OF UNIVERSE
アルバムの1曲目から超ポジティブな曲でスタートします。
とにかくメロディもですが、何と言っても歌詞が凄いです。
もう「本当に深海から脱出したんだな・・・」って思わず思うフレーズが多く、なんか嬉しくなってきますね。
今僕を取り増している世界は これでいて素晴らしい
あぁ世界は薔薇色 総ては捕らえ方次第だ
こんな感じでとにかくすべてにおいて肯定的と言うか何というか、ポジティブで楽しい詩です。
加えてサビのメロディもポップで、加えてダーツで決めたらしい変則的なテンポも面白く、テンションが上がる1曲目に相応しい曲ですね。
2. その向こうへ行こう
10-FEETの「その向こうへ」的な感じの印象で、タイトル的に攻めた感じの印象がありますが、なんかインド風な演奏の不思議な曲ですね。
そしてなかなか独特の櫻井さんらしい歌詞が印象的で「ショートケーキで例えるならイチゴを最後に食べるタイプ」などの歌詞があり、奇しくもこの時期に放送されていたストロベリー・オン・ザ・ショートケーキに通じる何かを感じます。
3. NOT FOUND
2000年8月にリリースされたミスチルの19thシングルです。
もうこの曲は何と言うか、良い曲過ぎてそれ以外の形容が難しい、そんな感じの曲ですね。始めて聞いた時は名曲過ぎて、結構衝撃を受けました。
Aメロは淡々とですが、Bメロからグッとメロウな感じになり、その勢いを持っていきながらサビが最高にメロディアスと言うか、とにかくスケールがでかくて、神々しい感じすらする曲です。
95年くらいにリリースしていたら200万枚くらい売れていたでしょう。
だからこそアルバムのこんな早くに登場するのはちょっと勿体ない感じがしましたね。
4. スロースターター
Aメロがかなり奥田民生テイストな感じで始まる曲です。
収録順といい、タイトルの感じといい、DISCOVERYでいうアンダーシャツ的な感じなイズムを感じますね。
ライブで盛り上がる系の曲ですね。
5. Surrender
僕が狂おしい位に好きなI'LL BEのシングルのc/wに収録されている曲です。
サレンダーと聞くとやはり布袋のサレンダーが浮かびますが、この曲はI Surrenderと書いて「愛されんだ」と読む、櫻井さんの言葉遊びのセンスがキラリと光るアコースティックな曲です。
6. つよがり
何というかメロウなミスチルの真骨頂と言う感じの曲です。
とにかく優しく、心にしみるような優しいバラードですね。
のちに発売されるベストアルバムにも収録される、このアルバムを代表するリードトラックと言えるでしょう。
7. 十二月のセントラルパークブルース
タイトルや歌詞など、かなりアメリカナイズされた感じの曲です。
DISCOVERYでいう#2601的な感じで、洋楽チックで良く分からない感じの曲ですね笑
やりたいように作った、そんな感じの曲なんでしょう。
8. 友とコーヒーと嘘と胃袋
とにかく一回聞くと忘れられないインパクトが強い歌詞の曲です。
歌詞は色々なシチュエーションに二転三転するんですけど、最終的には「どんなものでも食べてエネルギーにする」という感じのエンディングに繋がり、それは1曲目のCENTER OF UNIVERSEにもつながる感じで、何でも肯定しようというポジティブなメッセージに感じさせる曲ですね。
この曲を推す人は多いと思っております。
9. ロードムービー
詩も曲も櫻井さんがかなり気に入っている曲とのことです。
確かにメチャクチャメロウで染みる曲で、イントロの音の使い方の感じがなんとなくKIND OF LOVEとかその辺の初期のグルーヴを感じますね。
こういうさりげない名曲がアルバムに存在している辺りが、やはりミスチルの作品のレベルの高さを感じますね。
僕もシングル曲を除くと、この曲が一番このアルバムでは好きですね。
10. Everything is made from a dream
この曲もアルバムのリードトラック的な感じで、リリースのタイミングでCMで使われていました曲です。
あまり記憶に無かったですが、BIGLOBEのCMで使われていたようですね。
Everythingというワードを使うのは1stアルバムと、シングルのIt's youに続いて3回目で、櫻井さんはEverythingという言葉が好きなんだという事が分かりますね。
歌詞もとても良くて、すべては夢から始まるという内容で、ハイロウズのバームクーヘンにも通じるロマンチックな曲ですね。
11. 口笛
2000年1月にリリースされた18thシングルです。
どストレートというか、ど真ん中な感じの王道な曲ですね。
櫻井さんはもっと売れると思っていたようですが、
この時期僕はハイスタに魅了されていたので、初めて聞いた時はそんなに琴線に触れず・・・もうあまりミスチルを聞くことは無いかなととか思っていた記憶がありますね。
ファンには人気な曲で、ファンクラブがライブで聞きたい曲のアンケートで1位になったらしいので、なかなか大したものです。
12. Hallelujah
この曲もこのアルバムのリードトラック的な曲で、後のベストアルバムにも収録されており、アルバムのタイトル名候補だったようです。
僕らの世代はやはりハレルヤと聞くと、hideの名曲であるmiseryの一節の「ハレルヤ ラ ミゼラブル」であったり、日々野晴矢だったりを思い浮かべてしまいますが、とにかくピースな感じの曲ですね。
13. 安らげる場所
そしてアルバムの最後はKind of Loveに収録された「いつの日にか二人で」ぶりに、小林武史のピアノとストリングスで構成されたスローバラードでこのアルバムは終了します。
あんま印象にないです笑
まとめ
そんな感じで久々に聞きましたが、かなりバランスの良い名盤ですね。
当時はリアルタイムではそんな聞いてませんでしたが、こうして大人になってから聞くと改めて素晴らしさを感じる、そんな作品です。
そんな感じで次回はIT'S A WONDERFUL WORLDを紹介しましょう。
