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#1274 アルバム論100|A MAN OF THE WORLD / BRAHMAN(1998)

ついにアルバム論も100回目!という感じです。
思えば多く、アルバムについて紹介してきましたが、まだまだ紹介したいアルバムは色々あるので、暫くはこのテーマで書けそうです。
そんな記念すべき100回目の節目に相応しい、90年代の日本のパンクシーンの名盤 of 名盤と呼ばれた、BRAHMANのA MAN OF THE WORLDを紹介しましょう。

前作WAIT AND WAITから約1年、1998年9月にリリースされたBRAHMANの待望の1stアルバムです。


A MAN OF THE WORLDとは?

このアルバムがいかにバケモノであるかを示す証左として、全11曲中9曲が2015年に発売されたベストアルバムに収録されています(しかも残り2曲のうち1曲はカヴァーなので恐らくそもそもの対象外)
BDBの1st「MicroMaximum」然り、Husking Beeの1st「GRIP」然り、Hi-STANARDの1st「Growing Up」然り、1stが一番個人的に一番思い入れがあるアーティストは多いですが、BRAHMANもご多分に漏れず、このA MAN OF THE WORLDが一番僕は好きですね。

リリースから1年後の1999年に聞いて、高校時代はかなり聞いてました。
誰からかは忘れましたがスコアも借りて、何曲か覚えて今も弾ける曲がちょぼちょぼありますね。

そしてライブでも未だにこのアルバムの収録曲はかなりのキラーチューンですね。多分SEE OFFとANSWER FOR…は100%聞いてると思ってますし、とにかくライブで暴れられる曲が多いんです、が!
このアルバムは色々あって発売中止になってしまったんですね泣

なので、このアルバムの収録曲を聴きたい人は、こちらの再録されたETERNAL RECURRENCEから聞くのが良いですね。
再録されて演奏は洗練されています。

ただ、僕はやはり高校時代に聞きまくっていた、A MAN OF THE WORLDの方が好きですね。


A MAN OF THE WORLD 渾身の全曲解説

1. THAT’S ALL

このモンスターアルバムの1曲目はとにかくシンプルで1分17秒で終わるこの曲から始まります。

KOHKIの優しいアルペジオから始まり、TOSHI-LOWの優しいヴォーカルが乗って1番のサビが終わり、MAKOTOのベースとRONZIのドラムが乗って2番のサビが終わってから・・・KOHKIのギターが歪み、グルーヴが増し、ここからテンションMAX
ライブではここでスイッチが入り、クラウドサーフの嵐!

そして畳みかけるスピードで3番、4番のサビを歌って終了。
とにかくオープニングとしてこれほど盛り上がる曲は無いでしょう。

まとめるとこの一説に尽きる、そんな感じですね。

「行動欲」それだけが現実

ライブではそんなやらないですが、それでも2~3回は聞いてる気がします。一番上がったのは去年2024年のB.F.S.で1曲目にこれを歌った時ですね。実にテンションがあがったものでした。


2. THERE’S NO SHORTER WAY IN THIS LIFE

そしてTHAT'S ALLが終わって、その勢いでRONZIのチン、チン、チン、チンで始まるこの曲。もはやニコイチと言っても過言ではありません。
CORKSCREWでいうMUSTERBATING SMILE~FASTER BEATの流れ、MicroMaximumでいうBounce It~Blazin'の如く、続けて聞いてなンボの曲ですね。

正にタイトル通りで「人生に遠回りはあるが、近道はない」という深く、深く、深い歌詞の曲です。
まずイントロがカッコいいんです。ギターでKOHKIがグァーンと鳴らして、その裏でMAKOTOがうねりまくるベースを弾くというのが美しくて良いですね。
その後の展開はAメロ→サビの繰り返しなんですが、1回目と2回目はノーマルで、3回目のAメロはスカになって、その次はRONZIのコーラスが非常にいい感じという、パターンがかわるがわる変わって楽しい曲です。

そしてラスサビの追っかけの所が最高にカッコいい。

THERE'S(THERE'S)
NO(NO)
SHORTER WAY IF WE TRY TO FIND(IF WE TRYTO FIND OTHER WAY)

ライブでそこまでやる曲でも無いですが、聞けたらやはりこのコーラスの所は鬼盛り上がりますね。メチャクチャ叫んでしまう、叫ばざるを得ない曲です。


そして、何と言ってもこのCRAVINGの "THERE’S NO SHORTER WAY IN THIS LIFE" THE BROKEN DOWNが最高に熱いですね。
そして僕の周りの上級者はカラオケに行くと、TOSHI-LOWのような鳳の親方のごとく、寿司を握るようなアクション付きでこの曲を歌います笑


3. ANSWER FOR…

以前にBEST10でも挙げていますが、このアルバムを代表する曲であり、BRAHMANを象徴するような「静」と「動」が同居した曲です。

このような超スローペースで、更に日本語という曲は当時のシーンではやはり稀有な例であり、希少な曲でした。
ギターもかなり優しくも民族音楽風で、かなり独特のフレーズであり、ベースラインも同様でハイポジションでかなり動く感じで、ハイスタみたいな簡単なベースを弾いていた当時の僕にはワンランク上の曲でしたね笑

サビに入るまではとにかく「静」であり、そしてサビの「動」!
この曲もライブで100%聞いてますが、やはり毎回貯めて貯めて・・・での爆発具合は凄まじい。モッシュ・アンド・ダイブを誘発する曲です。
ライブでの「WHAT DID YOU SAY!」を叫ぶのも本当に楽しい。

高校時代に友人が学祭で演奏してましたが、英語の曲は普通に歌うのにも関わらず、この曲は日本語なのに歌詞カードを見て歌ってました笑
確かに覚えにくい歌詞なので分からくもないですが笑


4. NEW SENTIMENT

この曲も大好きですね・・・
この曲は高校時代の寮で一番仲良かった男の着メロ(3和音)だったので、それをよく覚えています。

この曲も2分弱の短い曲なんですけど、とにかく最初から最後までクソカッコいいですね。
イントロのMAKOTOのベースラインからカッコいいですし、いきなり始まるサビ、KOHKIの高速カッティング、RONZIのうねるドラム、そしてちょっとテンポがゆっくりになる「HOLD YOUR ANOTHER SENTIMENT」のところ、そしてラスサビ前の貯めて貯めての「DON’T FORGET」
ここでTOSHI-LOWが観客の上に乗りがちだったりする記憶があります。

そんな感じですが、ライブでは2008年のロンドンナイトのクリスマスライブが印象に残っていますね。
何度聞いてもカッコいい曲です。


5. TONGFARR

そんな感じで1曲目から4曲目まで、ライブで鬼盛り上がる系の曲が続きますが、ここでちょっとゆっくりめの曲となります。
TONGFARRは「トンファー」と読み、ナルシマリョウが菅原と非公式で闘った時に持っていた武器ですね。

この曲はBRAHMAN結成後、初めて作ったオリジナル曲だったと記憶していますが、初めてこの曲を作るのもなかなか凄いですね。
冒頭のKOHKIの延々と続くギターは、三線のような琵琶のような感じで、とにかくオリエンタリズム爆発民族テイスト爆発な感じで、マジでタイのホテルとかで流れてきそうな曲だったりします。

そんな感じでKOHKIの1分半くらいのLOVE PHANTOMより長いギターショウを経て、独特な感じで、不思議な感じで始まります。
とにかくこの曲は激しく騒ぐというよりかは、目を閉じてトリップする感じの曲ですね。


6. GOIN’ DOWN

この曲も割とライブで聞きますね。
いきなりジャーンのKOHKIのギターを聞いて「おっ、GOIN' DOWNね」と分かってしまう曲です。
そこまでBPMが速い曲では無いですが、ロックな感じの曲で進行して、途中で落ちる所がオリエンタルな感じでカッコよく、そこを越えてラストの所、

I WISH WE WARE GOING DOWN(ホッ)
GOING DOWN(ホッ)
GOING DOWN(ホッ)

この辺がライブで何気に盛り上がり、楽しかったりしますね。
この曲もロンドンナイトを思い出しますね。


7. CHERRIES WERE MADE FOR EATING

そして恒例のカヴァーです。
カヴァーしたのはなんとゴダイゴという、何故これをカヴァーしたのかは謎だったりしますが、とにかくクソカッコいいです。このアルバムで一番ポップな曲はこの曲かSEE OFFかでしょう。
ライブでも結構な頻度でやっていますし、毎回最高に楽しいですね。

ゴダイゴの原曲はBRAHMANを聞いた後に知りましたが、元々の歌詞も英語詞だったりで、割と原曲に忠実なカヴァーですね。
ゴダイゴの5thシングルだったようですね。


BRAHMANのカヴァーは毎回作品に収録されていますが、多分ライブで一番多く演奏しているカヴァーはこの曲ですね。もはや本家より多く演奏しているでしょう笑

僕は割とこの曲を聞く頻度は多いですが、やっぱりこの曲は聴いたら毎回クソテンションあがります。
ライブで一番印象に残ってるのはHEIGHTのクラブイベントの時ですね

  

8. NO LIGHT THEORY

そしてこの曲も結構ライブで聞いている印象があります。
そして何故かこの曲は常に一定層に支持されており、カラオケとかでこの曲を歌う友は多かった気がしますね。

原曲ではSOBUTのモトアキの元妻である川村カオリという偉大なシンガーがゲストコーラスをしているのも印象的だったりします。
そのコーラスの辺りのギターがフォルクローレ調になる辺りがこの曲の醍醐味ですね。


9. HIGH COMPASSION

そしてこの曲は冒頭で紹介した、11曲中9曲がベストアルバムに収録され、カヴァーだったから恐らく収録されなかったCherriesと並び、オリジナル曲で唯一連れて行って貰えなかった悲しい曲ですね。
僕も正直、このアルバムで一番印象に残っていなかった曲でした。

ただ、ライブで聞いたらメチャクチャカッコいいと思います。
現に、この動画のライブとかはカッコいいので、ライブで聞いて栄える系の曲なのでしょう。

「静」ではあるのですが、なんか暴れ狂う静みたいな感じで、不思議な感じの曲ですね。


10. SEE OFF

そしてこれでしょう。ある種BRAHMANで一番有名な曲ですね。
まさかこの曲がクソ爽やかな高校球児のエールを送る曲として吹奏楽団に使われるようになるとは、この頃のTOSHI-LOWは夢にも思っていなかったでしょう。
ただ、初めてこの曲をチョイスした人はなかなかセンスがありますね。

この曲はやはり人気があったので、高校時代はよく友達のバンドとかでも演奏していましたし、僕もベースとギターを覚えましたし、ギターの方が多分上手く弾ける気がします。

ETERNAL~ではギターソロもですが、多分歌詞とかもちょっと変わったりしているので、やはりこのアルバムのバージョンが良いですね。

ちなみにSEE OFFとは見送るという意味ですが、歌詞が深いですね。
TOSHI-LOWは24歳でこの曲をリリースしていると考えると、本当に凄いです。

GONNA WRITE DOWN THE SUN WITH YOUR DRIED UP CHEEK
GOING SO FAR AWAY FROM ME
WHAT'S A VOICE THAT HAD BEEN LEFT THERE
AND GO(ING!) TO THE END


その乾いた頬で日を綴る
遥か遠のき君を
持て余す声よ
最後にそこへ

ライブで毎回聞いてると思いますが、毎回盛り上がる最高の曲ですね。
この曲が無いとBRAHMANは始まらないと言っても過言ではないでしょう。


11. 時の鐘(TOKI NO KANE)

そしてラストです。
ANSWER FORに同じく、このアルバムでは日本語の曲です。

最後もTHAT'S BRAHMAN!という感じで、優しく始まって途中で激しくなり、そのまま余韻を残して終わる感じですね。


まとめ

そんな感じで、とにかく濃いアルバムでした。
もう20年以上前の曲ですが、今聞いても抜群にカッコいいですし、この時代の曲がカッコよすぎたので、今も聞き続けています。

何気に迫りつつある11月の尽未来祭では、是非このアルバムの曲を聞きたいですね!

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