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【雑記】時間や予算を無理に埋めるな!パーキンソンの法則との賢い付き合い方

こんにちは。市役所職員のボンベイです。

世間はお盆休みの中、市役所はカレンダー通り。
昨日も今日もお仕事なので、今日もお仕事関連のお話です。

先日、同僚が受けたタイムマネジメントの研修資料が回覧され、「パーキンソンの法則」という言葉を知りました。

そこには「仕事は、与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」という一文がありました。

気になって調べてみると、この法則はもともと1955年に、イギリスの歴史学者シリル・パーキンソンが官僚機構の非効率さを皮肉って提唱したものでした。

官僚機構に限らず、人は時間や予算といった枠があると、それをできるだけ埋めようとする傾向があります。

では、市役所という職場でも、この法則は当てはまるのでしょうか。
私自身の経験も踏まえて、2つの事例から考えてみます。



1.予算の使い切り問題

市役所で財政を担当していたとき、年度末になると毎年のように耳にしたのが、「残った予算でできるだけ消耗品を買おう」という言葉でした。

背景には、「余らせると翌年度の予算を減らされる」という予算編成の構造があります。

↓こちらの記事で解説しています

そのため、本来は成果を上げるために使うべきお金が、年度末には“予算消化”という目的にすり替わってしまうのです。

もちろん、予算を使い切ること自体が悪いわけではありません。必要なものを計画的に購入するのは当然のことです。

しかし、あくまで目的は市民へのサービスや事業の成果であって、「予算枠を満たすこと」ではないはずです。

この「残ったら使う」という行動パターンは、まさにパーキンソンの法則が指摘する“資源は最後まで使われる”という現象と言えるでしょう。


2.オンライン講座を実施した際の出来事

もうひとつは、私自身の体験です。

とある90分のオンライン講座の進行を務めた際、講師の説明が予定より早く進み、60分ほどで終了しました。
残りの30分は質疑応答に充てましたが、参加者からの質問はほとんど出ませんでした。

このとき、本来であれば「質問がなければ、少し早いですが終わりましょう」としても良かったはずです。
しかし、当時の私は「せっかく90分の枠を取っているのだから、最後まで使わなければ」という気持ちになってしまいました。

「質疑応答が盛り上がらないと講師に申し訳ない」という気持ちと、「参加者が質問しづらいなら、自分がもっと掘り下げなければ」という理由からでした。

結果として、自分から無理に話を振って場を持たせようとしてしまったのです。

振り返れば、資料も参加者へ提供しますし、質問は後日個別に受け付けることもできたので、早めに切り上げても良かったと思います。

それでも予定より早く終わらせることを避けてしまったのは、まさにパーキンソンの法則が働いていたからだと感じます。


3.共通点と気づき

この2つの事例には共通点があります。
それは、「与えられた資源(予算や時間)を埋めようとする心理」です。

  • 枠を空けて終わらせるより、埋めるほうが安心する

  • 枠があることで、目的よりも“消化”が優先される

この心理は決して珍しいことではありません。

「もったいない精神」や「せっかくの機会だから」という気持ちも重なり、結果的に本質を見失いやすくなります。


4.パーキンソンの法則とどう向き合うか

こうした経験や学びから、パーキンソンの法則を避けるために、私が意識していることは次の3つです。

  1. 枠を短くする

    •  期限や予算の上限を意図的に小さく設定し、集中力を高める。

  2. 目的で終わりを決める

    •  「成果が出たら終了」という基準を持ち、無理に枠を埋めない。

  3. 余らせる勇気を持つ

    •  時間や予算を残すことが、必ずしも悪ではないと理解する。

特に3つ目は、今回のオンライン講座で学んだ大きなことです。
「90分の講座だから、必ず90分やる」が正解とは限りません。

むしろ早く終えることで参加者に余裕が生まれたり、別の価値が生まれることもあります。

市役所の業務でも、無理に予算を使い切るより、余らせた分を翌年度や別の事業に活かす仕組みを考えるほうが、結果的に市民のためになるかもしれません。

パーキンソンの法則は、一見すると“怠け心”や“形式主義”を指摘しているだけのように見えます。
しかし実際は、私たちの仕事や日常の判断の中に深く入り込んでいる現象です。

時間もお金も「枠いっぱいに使うこと」が目的化してしまうと、本来のゴールを見失います。
大事なのは、成果や目的に照らして「もう十分」と思えたときに、余白を残す勇気を持つこと。

それができれば、仕事も日常も、もっと軽やかになるかもしれません。
お盆休みの方は、時間とお金の使い方に少し気をつけて、より充実した休暇を過ごしていただけたら幸いです。


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ボンベイ@元市役所職員Webライター 記事を読んでいただきありがとうございます。 市役所を離れ、4月からWebライターとして新たな一歩を踏み出します。 いただいた応援は、執筆活動やスキルアップのために大切に活用させていただき、皆様へ還元できれば嬉しいです。 皆様の「スキ」やサポートが、私の挑戦の大きな原動力です。