ジョージア国内銀行の成長率+16.7% | 国際投資家の評価高まる
◾️ジョージア金融・制度ニュース解説:
資産防衛・通貨分散の判断に必要な「事実と構造」を整理する情報アーカイブ。
誤解されやすい「地政学リスク」「旧ソ連圏」に対する認知バイアスについても現地の実情をもとに整理します。
ジョージアに対して「一方的なイメージ」ではなく実務と事実ベースでフラットに観れる判断材料を提供。
◾️ ジョージア銀行セクター2026年1〜4月
銀行セクター総利益: 11億7,000万GEL(ジョージアラリ)
前年同期比増加額: +1億6,660万GEL
成長率: +16.7%
営業中の銀行数: 19行
黒字行数: 15行
赤字行数: 4行
■ 銀行別 利益ランキング | 銀行・利益・前年比
🥇1位: Bank of Georgia | 6億300万ラリ | +16%(前年比)
🥈2位: TBC Bank | 4億4,400万ラリ | +15%(前年比)
🥉3位: Basisbank | 3,800万ラリ | +25%(前年比)
- Liberty Bank | 2,900万ラリ | -28%(前年比)
Bank of GeorgiaとTBC Bankの2行だけで、セクター全体利益の約90%を占めるように2強状態になっています。
■ 赤字の4銀行 | 銀行・状況
Pasha Bank: 赤字
Hashbank: 赤字
Silk Bank: 赤字
VTB Bank Georgia: 最大赤字(1,540万ラリの損失)
VTB Bank Georgiaは、ロシア系銀行です。
ロシア系銀行がジョージア国内で最大赤字を記録している事実は、ロシアの金融的プレゼンスがジョージア国内で低下している事実が「銀行利益」という実数でも確認されました。
「銀行セクター全体で16.7%の利益成長を達成」「国内銀行の19行中15行が黒字」という事実は、金融制度の厳格化・通貨防衛政策という「成長痛」の最中でも、経済活動が健全に拡大していることを意味しています。
◾️ ロンドン証券取引所の株価チャート

Bank of Georgia(オレンジ)とTBC Bank(ブルー)
この2行は、ロンドン証券取引所(LSE)にポンド建てで上場。
国際投資家が、ジョージアの銀行株をロンドン市場で売買しています。
上記の株価推移が、銀行利益データを別角度から裏付けています。
▶︎ 株価の推移(GBP建て):

2022〜2023年はほぼ同水準で推移していた両行の株価が、2024年前半から明確に乖離を始めました。
Bank of Georgiaが加速度的に上昇する一方、TBC Bankは安定成長にとどまっています。
Bank of Georgiaの利益がセクター全体の52%を占める
Bank of Georgiaの利益成長 +16%が継続
国際投資家がその成長性を評価
ロンドン市場での株価に反映
3年間で約3.3倍という数字として可視化
この動きの背景には、グローバル・ファイナンス・マガジン「ベストデジタルバンク」に2年連続選出などの要因も関係しているでしょう。
また、一個人の所感で言えば、両行の中の人達と仕事をしていますが、TBC BANKの方がBank of Georgiaよりも組織としてはかなり保守的な印象を受けています。
このような組織的性格も影響しているのかもしれません。
◾️ ジョージアの銀行は信頼できるのか?
その答えは、上記のチャートにあります。
国際投資家の評価が見える化されているからです。
利益成長・財務健全性・経済成長の持続可能性を数字で評価した上で、国際投資家が投資し、Bank of Georgiaの株価を3年間で約3.3倍に押し上げた事実がチャートにあらわれているからです。
また、直近で記事にしてきた国際機関によるジョージア経済への評価、上向きな経済成長データも今回の銀行セクター全体利益やロンドン市場の株価という実数により証明されています。
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