「手を動かす」ことの大切さ。―『立体の設計』に取り組んでみる

今年3月に発売した『立体の設計』。
世界中で折りや幾何学のテクニックを教える、ポール・ジャクソンによる待望の新刊です。(序文の試し読みはこちら)
ポール・ジャクソン氏といえば「とにかく手を動かせ!」というストイックな〈折り〉のスペシャリスト。
帯にも「理解は手を動かすことから生まれる」とあるので、我々営業部もこの本と立体構造への理解を深めるため、実際に手を動かしてみることに。


本書に型紙はついていないので、誌面を拡大コピーしてカーボン紙で厚紙に転写しました。カーボン紙を使ったのは小学校の時以来です。
転写がなかなか面倒で、「これ、厚紙に直接拡大印刷して切ればよかったかも…」とやや後悔。
まずはp.86の立体に挑戦!
長細く切った3枚の厚紙を四角のリングにして組み合わせ、糊でとめるだけ…という86ページの立体に取り組みます。
(書籍では目次に沿って課題に取り組んでいくことを推奨していますが、今回は抜粋でお許しください。)


型紙も構造も簡単だったのですぐに完成!
シンプルな仕組みなのに、一見複雑なオブジェができました!

次に挑戦したのはp.21の2色の箱をドッキングさせた正方形。こちらもあまり難しくありません。

ポール・ジャクソン氏の折りの本はパッケージデザインの方にも人気がありますが、これはまさにお菓子の箱のよう…

ここまでいくつかは難なく成功していたのですが、難しかったのがp.123のこちらの立体。

簡単に言うと筒状に折って糊で止め、一定の方向にひねる…だけなのですが、これがなかなか難しい!こちらはぜひ動画でご覧ください↓
【作ってみました その2】3月の新刊『立体の設計』の中から、今度はP.123のねじりタイプの立体と、そのバリエーションを作りました。
— BNN, Inc./ビー・エヌ・エヌ (@BugNews) April 10, 2026
ねじり?と思った方は、ぜひ最後までみてみてください! https://t.co/yzLZOWWmU2 pic.twitter.com/B1cecAhacC
ああでもないこうでもないと悪戦苦闘し、「あっ、こういうことか!」と構造が理解できた瞬間は知恵の輪を解いたような気持ちよさです!
そして出来上がった立体の美しさ…とても筒をひねっただけの構造とは思えません。
「理解する」ことをゴールにしなくてもいい
デザイナーさんやデザインを教える先生たちからよく聞くのが、「画面上で完結させない・実際に出力してみる大切さ」です。
今回短い時間ですが立体造形と向き合ってみて、「構造を理解した」とまでは言えないものの、「まったく仕組みがわからない不思議なもの」ではなくなったと思います。
なにより大人が普段やることのない「工作」は純粋にたのしく、説明を見ながらでも、全体像を理解していなくても、自分の手を動かして何かひとつのものを作る達成感を味わうことができます。
手を動かしているあいだに「もしかしてここをいじるとこんな形になるのでは?」と新しいアイデアが生まれるかもしれません。
理解は手を動かすことから生まれますが、「理解する」ことをゴールにせず、この本で気軽な工作を楽しんでみてください!


