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教育移住4回で母が一番反省していること。語学より「所属感」だった【所属設計論①】

教育移住4回、インターもIBも公立も撤退も経験した母が、いま一番後悔していること。それは語学力ではなく「子どもの所属感」でした。インターナショナルスクールは本当に“所属”になるのか?グローバル教育の裏で起きる“根の浅さ”と、今からできる設計の話。これからインター入学・海外移住を考える家庭にこそ読んでほしい、現在進行形のリアルな問い。

こんにちは、リアル孟母ベティです。

教育移住4回。
インターもIBも日本の公立も、教育移住の撤退も全部やってきました。

今いちばん反省している子育ては何かと聞かれたら。

日本語の読み書きをもっとやらせておけばよかったとは思っているけど、もっとも反省する点は語学じゃなかったんです。

それは子どもの所属感です。

これからインターナショナルスクール入学や教育移住を考えている親御さんにぜひ読んでいただきたい記事です。


日本に「入れた」のに、日本に「所属」しなかった長女

長女は、日本の公立小学校・中学校に2年半間通いました。
小5終わりから中2まで。

学童も入れた。
バスケやテニスクラブにも入った。
公文にも行った。
日本の子と同じように生活した。

だから私は、どこかで安心していました。

「これでこの子には日本にも居場所ができた」と。

でも違いました。

入れることと、
所属することは、違うんです。

彼女の中で、
自分の所属は“インター”らしい。

日本語は母語。
困らない。話せます。

でも
「たまたま親が日本人だったから、ただしゃべっているだけ」みたいな感覚。

日本語で世界を考えていない。
日本語で未来を想像していない。
日本への帰属意識や所属意識はとっても薄いのです。

所属感は「同じコンテンツを消費しているかどうか」

最近、長女の所属感覚の在り方に気づきまして。

長女の所属感は、

同じコンテンツを消費しているかどうか

ここが強いんですね。

やっているゲーム。
見ているYouTube。
流行っている音楽。

日本の子と違う。話題が合わない。
だから、日本にいても「外側」にいる感覚があるのかもしれないのです。

これは、語学力の問題じゃなかった。

文化の同期。同じ時間を生きている感覚。

インターという所属はない

少し乱暴な言い方をしますけれども。

インターは所属ではない。

少なくとも、多くの場合それは
“通っている場所”であって
“帰る場所”ではない。

だってインターって、もののはざまっていう意味ですよ。
はざまに所属することってできるのでしょうか。

学校。
カリキュラム。
言語環境。
国籍の混在。

でも、インターそのものが
文化や歴史や物語を共有しているわけではない。

毎年メンバーは入れ替わる。
国も変わる。
ビザも変わる。
家族ごと移動する。

そこにあるのは
「今この瞬間の共通体験」だけ。

だから娘が言う「私はインターの子」という感覚は、実はとても脆い。

インターは“属性”にはなっても、“根”にはなりにくい。
私はそう思っています。

インターはコミュニティではなく「交差点」

インターは悪いと言いたいわけじゃないんですよ。

むしろ海外に出ていく可能性は広いですが。

でも構造として、

インターは
コミュニティというより、交差点。
交差点もインターチェンジといいますよね。

人が交わる場所。
数年滞在する場所。
通過点。

通過点をホームだと勘違いすると、
揺れる。

だから長女は

「私はインターの子」

と言いながらも、

そのインターが物理的に変わると、
心が置き場を失う。

国が変わるたび、
学校が変わるたび、
同じ“インター”でも中身は違う。

長女が言うには、自分はオランダ公立インターの子であって、
沖縄インターの子にはなれないんだそうです。
長女の親友はオランダで出会ったインド人とネパール人です。

でも日本は違う。

日本は制度も文化も物語も、
簡単には変わらない。

そこに強さがある。それは同時に、閉鎖性でもあります。

じゃあ、どうするのか

ここからが、私の今の問いです。

インターを選ぶなら、

・どの文化をホームにするのか
・どの言語で思考させるのか
・どの国に最終的に戻れる設計なのか

を決めないと、

所属は“浮遊”するのではないか。

「グローバルだから大丈夫」は、幻想。
所詮他人からすれば「なに人?」、この問いです。

グローバルは選択肢を増やす。
でも、軸は自動生成されません。

軸は設計しないと、できない。

長女に足りなかったのは
日本語力じゃなかった。

「あなたはどこをホームにする?」
という問いを一緒に考える時間。

日本をホームにするなら、
日本の物語に深く入る必要があった。
でもあれ以上どうやって深く入れたと思います?

インターという所属は幻想かもしれない

冷たい言い方をすれば、インターは所属ではなく、環境です。

環境は変えられる。でも所属は、時間と覚悟が必要。

だから今、我が家のテーマは

「どこに根を張るか」

グローバルでもいい。
でも、アイデンティティ形成のためにも、所属意識(心の拠点)は必要です。

帰れる場所。
言語で世界を考えられる土壌。
共通コンテンツを共有する人たち。

それを、今からでも設計できるのか。

正直わからないのです。

でも一つ確信しているのは、

語学は後から伸ばせる。
所属は、意識しないと育たない。

これからインター・教育移住を考える人へ

インターに入れる前に、海外に引っ越す前に
聞いてほしいことがあります。

「この子は、どこをホームにする?」

それを決めないまま動くと、
子どもは強く見えて、実は揺れる。

これは失敗談とまでは言えないんですけど、現在進行形の設計し直しです。

所属をどうつくるか。

ベティ家の第二章、まだ途中です。

次女はなぜ揺れないのか

次女は違います。日本の学校にもインターにも、すっと入っていく。
どこでもその場の空気を読み、なじみ、所属に悩んでいる感じがない。

個体差。

本当に、それに尽きるのかもしれないです。

でも親としては考えてしまうわけですよ。

私は何を見落としたんだろう。

もっと日本の友達と深く関わらせるべきだった?
もっと日本のコンテンツを一緒に消費すればよかった?
もっと地域に根を張るべきだった?

正直、悩んでいることでもあります。
悩みつつ、長女の所属感覚を見守っています。

結論はない。でも問いはある

これ以上、どうすればよかったんだろう。
今から何ができるんだろう。

語学投資より前に、

「あなたはどこに帰りたい?」と聞く時間

が必要だったのかもしれない。

所属は、学校名じゃない。コミュニティ名でもない。心が「ここがホーム」と思える場所。

所属をどう設計するか。

これからの我が家のテーマです。

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