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[10/17IPO]ストックビジネス老舗で上場、ユーソナーのオールドスタイル経営とは・・・?

はじめに

まず自己紹介と本企画の経緯貼らせてもらいます!興味持っていただけた方、ぜひこちらも

今回のテーマ企業

さて早速、ということで今回(分析会としては初回)の対象企業はユーソナー株式会社(431A)です。
独自に構築された企業データベースを所有しつつ、当該データベースを軸とした各種サービスを提供しています。SaaSっぽく解説してますがデータベースライセンスですね。

ニーズに直面された方でないとわからないかもしれませんが、これめっちゃニーズあります。マーケやGTM担当したことのある方なんかは一度は導入検討されたことがあるんじゃないでしょうか(後ろでちょっとだけ解説しますね)

企業自体は有名なので、ついに上場か・・!という感覚もありつつ、実際にだいぶ老舗で、1990年に創業、この9月で創業35年を迎えた会社さんです。
データクレンジング事業を開始されたのが1999年なので創業から9年を経過していますが、1999年ってsalesforceが創業された年(!)なので、SaaSという概念が生まれた頃に近いような。違う?

この時代からこういうニーズあったんだ、とシンプルに驚きつつ、salesforceがまだ創業から26年しか経っていないことにさらに驚く。笑

組織運営とかも今だったら通用しなさそうなことが多すぎて逆におもろい。
個人的には覇権を握る可能性も微粒子レベつで存在するよなと思いつつ、手を出すことは難しい銘柄です。詳細以下にどうぞ。


今回の教科書(目論見書)はこちら

ディスクレーマー

  • 投資の意思決定はご自身でお願いします。not financial adviceです。

  • 簡易的、かつAIを部分的にしか通さずほぼ全文を人間が作成しています。解釈の間違いや見間違いなどの可能性は十分にありえますが、そのすべてが善意(故意ではない)です。

基本的な企業情報

ビジネスモデル

以下の画像の左端に記載のある「LBC」とはLinked Business Codeの略だそうで、完全にユーソナー社オリジナルのデータベースです。

ちょっとマニアックですが、
帝国データバンクや東京商工リサーチなどが提供する企業データベースが与信目的であり画一的なフォーマットで提供、かつ他DBとの接続もないのに対して、LBCにはマーケティング/セールスに必要なあらゆるデータが紐づけられるのが特徴的かと思います。ニーズが違えばデータの持ち方が違う。
ユースケース例えば

  • SFAに登録されているデータが正いかわからん。歯抜けもある→LBCが絶対に正となって各種データを紐づけてくれる(正しい場所にあらゆる情報が集まる)ので、こういった混乱はないです。n対nじゃなくてあらゆるケースでn対1になるというか。わからんか

  • SFAとCRMでのデータ連動が微妙、どちらが正かわからない→同じ話ですね。LBCが絶対王者として君臨しておりそこにあらゆるデータを紐づけていくので、こういった差分が発生しにくい

これ一個一個は細かい(ように見えますよね)ですが、積み重なると分析可能性やレポーティングの正確性、コミュニケーションコストにじわじわ効いてくる。。。
組織感の摩擦減少に貢献するし、特にザモデル組織においては共有言語化本当に大事ですので、価値は間違いなくある。

これらのデータを活用してターゲットリストなどを作成してくれるプロダクト、あるいはデータ活用の前段階としてデータの効率的な取り込みをサポートするプロダクトなども併せて提供しています。がこれもう瑣末なんで今後触れませんw

情報の収集(まずは集める)
→紐付け(集めたデータに価値をつける)
→ターゲティング(集めたデータを活用する)
の流れに沿ってサービス提供をしているということになるかなと。よく言えば包括ソリューションですが、いい感じに融通が効かない感じがすでに伝わってきます。後述しますがどれも絶対大したサービスになりません。これは断言できる。

業績の推移


上記の通り業績は極めて安定的に推移してます。
グロース株としては成長性が少し物足りない感は否めないですが、安定的に黒字計上、かつ右肩上がり(Rule of 40に関しても現時点では僅かに未達ですが、多分進行期は達成)
データを集めるという行為はかなりアナログでありデスクトップサーチで収集できる情報は極めて限定的なので、現時点ではAIの介入余地も少なく、これからここがAIで十分と入れるようになる想像もあんまりできないです。
データの「活用」はAIで著しく進展するはずなので、ABMのプロダクトとかは淘汰される可能性ありつつ、データベースビジネスは逆に重要性を増していくのだろうなぁと思っています。
一方極端な差別化があるかどうかは不明なので、大手が本気出したら潰される可能性もある。なんでもそうか

目論見書を実際に見てみての感想

総花的になるとつまらないので、かいつまんでいきます。
以下、キャプチャは一応貼りますがよければ別タブで目論見書開いて並べて読んでみてください

P2~:今回の上場に際しての株式発行/売出について

市場に放たれる株としては売出がメインで、まるっと以下の構成です。

  • 売出:2,265千株(43億円)

    • うち福富会長:1,100千株(21億円)

  • オーバーアロットメントによる売出:347千株(7億円)

  • 新規発行:50千株(1億円)

新規発行が少なくて売出メイン。

1億アンダーの新規発行!

確かに安定的に黒字かつCFもポジティブなので資金ニーズはそこまで大きくないと思いますが、それにしてもだいぶ小さいですね。というか、この少額を新規発行する意味はどこにあるんだろうか(ゼロでもいいのでは?)
この辺も何か理由があるんでしょうね。
なんとなくwantedlyの事例を思い出しますが、大きく売出があるのでそれとは全く別物だと思います。

https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/info/connect/ipo/201708102101.pdf

一方、売出の状況

会長の売出を嫌う投資家はいそう。というか資金ニーズなくてコレは会長の換金イベントだよなぁとは思っちゃうかも。
まあ、会長はすでに名誉職に退いていると思ってて(ていうかそうであれ)、この売り出しが業績に影響することは少ないんじゃないかなぁとは思います。

総じてファイナンスという側面ではニュートラルでしょうか。できれば上場前に経営陣に割安で譲渡してあげて欲しかったけどな。とは思うけど。

P11~:オーバーアロットメントについて

これまで意識してこなかったのですが、結構面白いスキームなのでみてみます。(これ自体は特段珍しい取り組みではないみたい)
これが意味するところは以下の感じかなと。

  • (売出とは別で)347千株を福富会長から主幹事が借入

  • 主幹事証券は当該株式を売却

  • 主幹事は市場で株を買い、貸株主である会長に返済

会長の換金の一環かな?と最初思ったのですが調べるとおそらくそうでもなくて、上場後に株が下がった場合に野村證券が割安で株式を市場から調達し、買い支えるためのスキームのよう(株が上がった場合にはオプションを使って損しないようにするんだろうなと)。
当事者間の利害関係としては

  • 野村證券:仮に株価が下がった場合にはマージンを得ることが可能。

  • 会社/福富会長:上場直後に株価が大幅に下落した場合、買い支えが入ることになるので一定株価を安定推移させる力になる

やってることは空売りからの買い戻しに似てるような?

さて、、、、

さて、次はいよいよ業績について、、、と思ったのですが、ここまでで3,000文字超えてしまった
長すぎるのも考えものだし、前後編にしますね。今度からは一社読切で3,000文字前後を目標にかく!多分!

ということでまた次回をお楽しみにしていただければと思います。また次回!上場に間に合うようにすぐあげます。


後編も書きました!結論として、「買い」か?に関しても迫っておりますので、あわせてご覧ください


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