【“M&A”は、僕達の本当のスタートだった。1年で売上4倍にしたアドトラック社長の信念|宮本康平】
私たちWEIN/BACKSTAGE Groupは、BreakingDown、REAL VALUE、HERO'ZZ、NoBorder、LAST CALLなど、独創的なエンタメやビジネスを展開し、自己資金のみで平均月商10億以上の売上を見込むまでに急成長しています。
その急成長を支えているのは、実力ある経営者と成長意欲の高い若手の参画。
今回スポットを当てるのは、モビリティ広告(アドトラック)事業を展開する株式会社アドトラック代表・宮本 康平(みやもと こうへい)。19歳でホームレス同然の生活を経験し、21歳で地元の仲間6人と起業。40名規模の組織を率いてBACKSTAGEグループに参画した彼が、なぜ“会社を売る”決断をしたのか——”M&A”の裏側にある、覚悟と、ハレーションと、再生のリアルを掘り下げました。
【この記事はこんな人におすすめ】
会社の成長を加速させたいが、M&A(グループ参画)に踏み切れない若手経営者
一人で組織を引っ張ることに、限界やプレッシャーを感じているリーダー
「M&A=ゴール・撤退」というイメージしか持っていない人
仲間と本気で、もっと大きな景色を見にいきたいと思っている人
WEIN/BACKSTAGE Groupの内側のリアルを知りたい人
宮本 康平(@nibuxxxxx)
Xアカウントはこちら▶https://x.com/nibuxxxxx

19歳の頃、1年ほどホームレス同然の生活を送る。朝4時からの現場、夕方のスーパー、深夜の居酒屋——働き詰めの日々を、周囲の人たちの支えで乗り越えた経験から、「人」を価値観の原点に置く。21歳で地元の仲間6人と起業し、配送・原状回復・解体など“泥臭い現場”を中心に40名規模の組織へ。モビリティ広告「アドトラック」事業を立ち上げ、BACKSTAGEグループに参画。現在は株式会社アドトラック代表を務める。自身を表すキーワードは「勢い・人・熱量」。
19歳の冬、僕を支えてくれたのは「人」だった
亀井:さっそくですが、宮本さんを表すキーワードを3つ挙げるとしたらなんですか?
宮本:勢い、人、熱量。この3つですね。
亀井:「人」ですか。その価値観は、どこから来ているんですか?
宮本:僕の原点は、何も持っていなかった時間です。19歳の頃、僕は1年ほどホームレスのような生活を送っていました。家もなく、お金もない。朝4時から現場に立って、夕方はスーパー、深夜は居酒屋。働いて働いて、それでもギリギリの日々でした。
亀井:その状況を、どう乗り越えたんでしょう。
宮本:自分の力じゃないんです。僕を生かしてくれたのは、まわりの人たちでした。現場の社長が住まわせてくれたり、先輩が朝ごはんを買ってきてくれたり。たくさんの人に助けられて生きていたんです。人と人が支え合うこと、そこにこそ本当の幸福がある──。今の僕の価値観は、すべてあの冬から始まっています。
21歳、仲間6人での起業。「人間力」を武器にした組織づくり
亀井:そこから21歳で起業されましたね。当時はどんな経営者だったんですか?
宮本:今振り返っても、“経営者”というより、仲間のために走り続ける“リーダー”でした。起業の理由も、お金持ちになりたかったからじゃない。「自分を助けてくれた仲間を幸せにしたい」という想いだけでした。
亀井:配送や原状回復、解体といった事業をされていましたね。なぜその領域だったんですか?
宮本:僕は、現場が大好きでした。なぜなら現場は平等だから。学歴も肩書きも関係ない。「仲間のために頑張りたい」「誰かの役に立ちたい」。その想いが、そのまま成果として表れる世界なんです。特別なスキルや経歴がなくても、人を想う気持ちは誰でも持てる。そんな人たちが集まって、支え合いながら成長していく。それが、創業当時から変わらない僕の経営の原点です。

順調に見えた裏で、ずっと抱えていた不安
亀井:会社が40名規模まで成長して、傍から見れば順調です。その中で、どんな不安を抱えていたんですか?
宮本:実は、一番怖かったのは“僕がいなくなったら、この組織が空中分解してしまうこと”でした。これまでの組織は、良くも悪くも僕の熱量と行動力で、背中を見せて引っ張ってきた。だからこそ、現場を離れる場面が増えたとき、「僕がいなくなったらどうなるんだろう」という不安があったんです。
亀井:その不安が、グループ入りを考えるきっかけにつながったんでしょうか。
宮本:そうです。今の働き方は、若さと体力に支えられていた部分が大きい。40代50代になったとき、仲間に何を残せるのか。体力だけに依存した組織は、いつか限界が来る。仲間を失望させる未来だけは、つくりたくなかった。だから、本気で経営を学ぶと決めたんです。
否定され続けた日々。そして、溝口との出会い
亀井:ここまでの道のりで、周囲の反応はどうだったんでしょう。
宮本:否定されることの連続でした。「会社ごっこだ」「絶対に後悔するぞ」。何度も言われてきた。それでも、仲間が成長していく姿が支えでした。ただ、気づけば多くの仲間の人生を背負う立場になっていた。「もし努力の方向が間違っていたら」と思う夜も、少なくなかったんです。
亀井:そんな中で、溝口CEOと出会います。どんなきっかけだったんですか。
宮本:去年の2月のランチ会でした。先に西川COOと一度オンラインで面談させてもらって、そのあと溝口も参加するランチ会に招待していただいたんです。
亀井:どんな会話をされたんですか?
宮本:その日は、いろんな経営者が自身の事業を説明していく中で、僕が最後だったんです。溝口さんの鋭いフィードバックが続いていて、正直、「何を言われるんだろう」と怖かった。
亀井:実際には、どんな言葉が返ってきたんですか。
宮本:意外だったんです。「AIが進む中で、とにかく頑張る若者を束ねている君の組織には、可能性があるよね」って。AIが進化して、あらゆる仕事が効率化されていく時代だからこそ、志高く、本気で挑戦し続けられる人間が集まっている組織には価値がある、と。それが、初めて僕たちの組織の“強み”を認めてもらえた瞬間でした。
宮本:単に褒められたという話じゃないんです。仲間と積み上げてきたものが、初めて社会から認められた気がした。「今までやってきたことは、間違っていなかったんだ」って。本当に嬉しかった。その後1on1の機会をいただいて、7月にジョインに至ります。だから決めたときは、不安よりも期待のほうが、ずっと大きかったんです。

きれいな話ばかりじゃなかった。すれ違いと、対話
亀井:実際にグループに入った際、難しさはありましたか。
宮本:正直、きれいな話ばかりじゃなかったです。まず個人的なところでいうと、入った当初は本当にレベルの差を痛感しました。周囲の人が何を言っているのか分からないし、自分の考えもうまく伝えられない。「言語が違うんじゃないか」って思うくらい、大きなギャップがあったんです(笑)。
亀井:組織のほうでは、どうでしたか。
宮本:組織では、ハレーションががっつり起きました。僕が経営を学ぶために現場を離れる時間が増えると、「社長は変わった」「もうメンバーのことを大切にしなくなったんじゃないか」という空気が広がっていって。あるとき、メンバーの写真付きで、そういう趣旨のことをインスタのストーリーに上げられたことがありました。正直、あれは過去でいちばん辛かったです。現場でも受け答えが日に日に冷たくなっていって。能力不足のストレスと、現場が崩れていく状況がダブルで来て、笑っちゃうくらい病んでいましたし、体調も崩していました。
亀井:その状況を、どうやって乗り越えたんですか。
宮本:結局、何度も話し合うしかなかったです。綺麗事じゃなく、本音でぶつかった。不満も、厳しい言葉も受け止めながら、逃げずに伝え続けました。なぜ経営を学びたいのか、その先にどんな未来をつくりたいのか。すると少しずつ、見えている景色が重なっていって。最初は反発していた仲間も、「だったら俺たちも頑張ろう」と前を向いてくれるようになったんです。組織は仕組みだけではつくれない。人は、納得したからではなく、理解し合えたときに動くんだと学びました。

売上4倍を生んだ「営業の本質」と「組織の構築」
亀井:グループに入って、数字の面ではどんな変化がありましたか。
宮本:人数自体は横ばいです。でも売上は、この1年で4倍以上になりました。グループに入る前は月商700万円ほどだったのが、今では全事業を合わせて月4,000万円ほどまで伸びています。
亀井:同じメンバー、同じ現場で、何がそこまで変えたんでしょう。
宮本:大きく2つあります。「営業の本質」と「組織の構築」。この2つに尽きます。大前提として、僕はそれまで経営をきちんと学んだことがなくて。とにかく自己流で、しかもワンマン経営の状態でした。それがBACKSTAGEのいろんな研修のおかげで、まず目標から逆算して考えて、行動にまで落とし込めるようになった。これが一つ目です。
亀井:もう一つの「組織の構築」は。
宮本:「自分が全部やらなきゃ」と思っていたことが、実は部下の成長機会を奪っていたんだと気づいたんです。それで、いろんな業務を部下に棚卸しして、自分はマネジメントに時間をかけるようにした。すると、徐々に一人ひとりが、自分で1以上の売上を生み出すようになっていったんです。
宮本:経営の基本かもしれません。でも僕にとっては、そこが本当に大きな気づきで。やっているうちに楽しくなってきて、気づいたら売上が後からついてきていました。今まで自分一人のキャパだった売上が、組織で生み出す売上に変わって。それで一気に、1年で4倍まで伸びていたんです。

「僕がみんなを幸せにする」から、「みんなで支え合う」へ
亀井:経営を学ぶ中で、ご自身の役割についての考え方は変わりましたか。
宮本:大きく変わりました。それまでの僕は「僕がみんなを幸せにしなきゃ」と思い込んでいた。でも人は、助けられるだけで幸せになるわけじゃないんですよね。頼られ、任され、「誰かの役に立てた」と実感できることにこそ、大きな幸福がある。だから今は、みんながお互いを支え合える組織をつくりたい。それが、僕にとって大きな転換点でした。
亀井:チームのメンバーにとっては、グループ入りでどんな変化がありましたか。
宮本:一番うれしいのは、メンバーが“会社そのもの”に目を向けるようになったことです。以前は各自の業務を頑張るのが中心でしたが、今は「会社をどう成長させるか」という経営目線で自分から動いてくれるメンバーが増えました。主体的に考えて行動してくれる姿を見ると、「M&Aをした意味を感じてもらえているんだな」と思えるんです。

夢を叶えるには、実力がいる。
亀井:最後に。「成長を加速させたいけど、会社を売る決断ができない」という若手経営者に、いちばん伝えたいことは?
宮本:伝えたいことは、一つです。叶えたい未来や想いが本気であればあるほど、一度、真剣に考えてみてほしい。大きな夢を語るのは自由です。でも、実現できなければただの綺麗事になってしまう。夢を叶えるには、実力がいる。M&Aを通してそれを痛感しました。
宮本:人生をかけて実現したい未来がある。仲間ともっと大きな景色を見たい。社会に大きなインパクトを与えたい。そう本気で思っている経営者には、ものすごく価値のある選択肢だと思います。僕にとってM&Aは、会社を売ることではなく、自分の限界を超えるための挑戦でした。本気で叶えたい夢があるなら、ぜひ一度、この世界を見に来てほしいと思います。
亀井:宮本さん、本日はありがとうございました。
WEIN/BACKSTAGE Groupについて
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制作
インタビュアー/ライティング:亀井 美来
撮影:納所 悟
バナー制作:比嘉 鈴華
