国家公務員で適応障害になった僕が、副業サポーターになるまで
アユムです。
今日は、少し重い話を書きます。
僕は副業・フリーランスの初心者の方と話してサポートする活動をしています。
その中には、かつて仕事やプライベートで精神的に追い詰められて、
「正社員として雇われて働く」という選択肢が持てなくなった方に、
思った以上に出会います。
「副業をしたいから選んだ」のではなく、「副業しか選べなかった」という方が、たくさんいます。
今日書くのは、そういう方に向けた話です。
思い出すだけでしんどくなる過去です。それでも、書くと決めました。
以前の自己紹介記事で「適応障害で休職した」と一行書きました。
その自己紹介記事はこちら👇
今日は、その詳細を覚悟を決めて出します。
1|「日本を変えていく」と思って、霞ヶ関に入りました
大学時代、副業で3連敗した話は以前書きました。
その反動もあって、就職先に選んだのが国家公務員でした。
「自分で稼ぐのは失敗した。レールの上を歩こう。」
そういう気持ちがありました。
それでも入省前は、期待していました。
国家の予算や税制まわりの大きなプロジェクトに携われる。
「自分はここで日本を変えていくんだ」という覚悟もありました。
2|実際にやっていたのは、誰が見るか分からない資料作りでした
現実は、少し違いました。
担当したのは、予算や税制まわりの大きな仕事です。
社会的なスケールで言えば、間違いなく大きな仕事です。
でも、自分がその中でやっていることは何かというと、
上司の会議のアポ調整、
他部署・省庁との資料の調整作業、
誰が見るか分からない内部資料の作成と、延々と繰り返される修正。
「国家プロジェクトに関わっている」という自負と、実際に自分がやっていること。
そこに、じわじわとギャップが広がっていきました。
もちろん、こういった、細かい調整作業が大きなプロジェクトを動かす上で、大事なことも自覚しています。
ただ、胸を張って「これが自分の仕事です」と言えるのか、と何度も自問していました。
残業時間も、想像以上でした。
月に80〜100時間を超える残業が続きました。
これは、「過労死ライン」と呼ばれる水準です。
厚生労働省の認定基準では、月100時間超の残業が続いた場合、脳や心臓の疾患との関連が「極めて強い」と判断される水準とされています[※1]。
ただ、実は、国家公務員には、この問題を規制する労働基準法が適用されません[※2]。
(一応、基準はあるけど、忙しい時はしょうがない。みたいなニュアンスです。)
制度の仕組み上、「問題なし」のままその働き方は続きます。
若いし体力があった、という面もありました。
しんどかったのは体力よりも内側でした。
3|身体が先に、ギブアップを言い始めました
ある日、同じ部署の方が通勤中に倒れたと聞きました。
月200時間以上残業されていた方でした。僕のことも気にかけてくださっていた方です。
(将来の自分の姿と、重なった。)
「公務員は安定している」とよく言われます。
でも、その方は40代で、公務員1本でここまでやってきた方でした。
「辞めた後、自分には何のスキルが残るのか」という問いが、その瞬間に浮かびました。
身体を壊して辞めたとなると、どの会社が雇ってくれるだろうか。
このまま働き続けることが、本当に安定なのか。
働く前の僕は、これから一緒に働く仲間を集めて50人規模の飲み会でみんなを引っ張るような立場にいました。
(今考えると入省前は、仕事を頑張ろうとして、無理して明るく振る舞っていたんだと思います。)
そんな僕が、延々と上司からの資料修正・ミスの修正を繰り返しながら「自分はなぜこんなにできないのか」と責め続ける毎日になっていきました。
同期はみんな優秀で僕よりも長時間労働して、バリバリ仕事もこなしている。
仕事のできなさ、周りの優秀さとの差、自分への期待値の高さ。
3つが重なって、どんどん負のループに入っていきました。
さらに、僕が新人の頃にコロナの時期も重なり、飲み会などコミュニケーションが取りづらい状況で、一人で抱え込んでしまいまいた。
職場に向かうと、電車が近づくたびに胸がキュッとする感覚が出てきました。
通勤中に足元がフラフラする日もありました。
胃がキリキリする。
気がついたらボーとして時間が過ぎている。
責任感から、なんとか立ち上がっていましたが、身体の反応は正直でした。
4|適応障害と診断されました
ストレスの限界がきて、吐き気がひどく、嘔吐した日がありました。
(あ、これはまずいかもしれない。)
そう思って、精神科に行きました。
診断されたのは「適応障害」でした。
医療的なことは専門家に確認してほしいのですが、僕が調べた範囲ではこういうことです。
適応障害は、職場などの明確なストレス要因に、心身が過剰に反応している状態です。
うつ病との最大の違いは、「ストレスの原因から離れると、比較的早く回復できる」という点にあります。
逆に、環境を変えずに放置した場合、5年以内に約40%がうつ病に移行するというデータもあります[※3]。
「心が弱い」のではなく、その環境に合っていない状態、ということです。
診断を受けて、休職することにしました。
国家公務員の休職制度は、制度上は手厚い仕組みになっています。
最初の90日間は病気休暇として給与が100%支給され、休職1年目は80%が支給されます[※4]。
制度があったことは、療養するうえでありがたかったです。
ただ、その間もずっと考えていました。
国民の皆様に税金をもらいながら、自分は何もできていない。
(今まで公表しなかったのは、この罪悪感と批判を恐れての回避行動でもあります)
国民から預かったお金で生活しているのに、何も成し遂げていない。
そういうちっぽけさへの自己嫌悪が、また負のループに重なっていきました。
その後、大学時代の友人に声をかけてもらい、Webマーケティングの会社に合流したこと、もがきながら今に至るまでは、以前の記事で書いています。
5|それでも今日書くのは、あの頃の自分に似た方がいるからです
副業のサポートを始めて、アンケートを開始してから2か月で、30人近くの方のご相談を受けました。
オンラインで直接話したのは10人ほどです。
その中に、仕事やプライベートで精神的に追い詰められて、「普通に雇われて働く」という選択肢が持てなくなった方が、思った以上にいました。
また、現在の職場での人間関係が苦手なことから、本業と並行して、自分のペースで働ける副業からフリーランスに挑戦している方も多くいます。
精神障害による労災認定の約42%が「適応障害」だというデータがあります[※5](令和6年度・厚労省)。
全国家公務員の2.32%が長期病休中で、その7割以上が精神疾患という統計もあります[※6]。
数字の向こう側に、顔が見えます。
そういう方に向けて、今日は伝えたいことがあって、書きました。
僕はカウンセラーでも専門家でもありません。
ただ、30人近くと向き合ってきて、確信していることがあります。
その人の輝ける場所は、必ずある。
過去のキャリアを一緒に掘り下げると、ライティングでもデザインでも、その人のコアになる強みや特性が必ず出てきます。
それを副業という形で活かす道を、一緒に考える。
寄り添いながら話を聞いて、強みを言語化して、次の一歩を一緒に探す。
それが今の僕にできることです。
この記事を書くきっかけになった方との出会いがありました。
先日面談をした方で、面談中、お互い精神的に事情があることを打ち明けました。
以下、その面談後にいただいた感想です。
本日の面談ありがとうございました☺️
アユムさんから自己紹介頂いて精神面でご事情があると聞きました。
私自身も精神面で抱えてる事があり、今の日常、お仕事、 何かを選択する時に大きく影響するものなので。。
そちらにご理解がある事を知りすごくほっとしました。
その上で今の現状までの経緯などを聞いて頂いて。
私自身になぞったお話をして頂いたのは、スクールでは学べない事でした。
スクールだとやはり万人向けになってしまうので、 私個人に対して効果的な お話を頂けたのは初めてで とても勉強になりました。
また、スクールで習った事の活かし方なども教えて頂きました。
今までの努力もすごく褒めて頂いて嬉しかったです。
私の心に寄り添ってくれたとても心地よい面談でした。
今日学べた事がたくさんあるので早速これからの活動で実践させて頂きます。
本日はありがとうございました😌
僕に相談来るまでは、クラウドワークスの面談で、勧誘を受けて面談自体がトラウマになっていたとのこと。
それでも勇気を持って僕に相談して来てくれた方。
ここまで、ご丁寧に感想までいただける優しい方。
この方も、この記事を読んでいただいています。
皆さんからも、ぜひ、そっと応援の声をコメントで届けていただけると嬉しいです。🙇♂️
おわりに
今日の話を思い出すのは、今でもしんどいです。
今までこの話は自分の内に秘めていた話なので。
実は、今も胸がキュッてなりながら、時々泣きながら、書いています。
それでも書いたのは、あの頃の自分に似た誰かの、ほんの少しの安心材料になれたら、という気持ちからです。
精神的にしんどい時期を経て、副業に挑戦しようとしている方。
「自分にできるか分からない」という方。
まずは、同じように副業で悩んでいた方の声を参考にしてみて欲しいです👇
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
📎 引用・参考資料
センシティブな内容なので、以下、しっかり調べて書きました。
[※1] 厚生労働省「脳血管疾患及び虚血性心疾患等の認定基準について」(過労死ラインの医学的根拠)
https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/000510515.pdf
[※2] 労働政策研究・研修機構「なぜ国家公務員には労働基準法の適用がないのか」
https://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2009/04/pdf/042-049.pdf
[※3] ファストドクター「適応障害とうつ状態の違いについて知っておこう」
https://fastdoctor.jp/mental/columns/ad_ds_difference
[※4] 人事院規則15-14(職員の勤務時間、休日及び休暇)第21条 / 国家公務員法第79条
https://laws.e-gov.go.jp/law/327RJNJ11004000
[※5] 厚生労働省「過労死等の労災補償状況」(令和6年度公表)
https://www.jil.go.jp/kokunai/blt/backnumber/2025/08_09/kokunai_01.html
[※6] 人事院「国家公務員の職場における心の健康づくり対策の現状等」(令和5年度長期病休者調査)
https://www.jinji.go.jp/content/000013032.pdf
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最後まで読んでくれてありがとうございます!
副業で悩んでいる方に「昨日より少し前に進めた」と感じてもらえたら嬉しいです。
チップは副業で悩んでいる方への還元に使わせてもらいます!🙇♂️