縦読み詩「ふ・た・ご・ざ・の・女」💞詩+ショート・ストーリー+コケティッシュ・JAZZ
💞ショートストーリー
「ふ・た・ご・ざ・の・女」
ふ
と気づけば、彼女はいつも二つの場所に立っている。
現実と理想、本音と建前、静けさと饒舌。そのどちらかを選ぶのではなく、両方を理解したうえで軽やかに行き来するのが、ふたご座の女の本質だ。
周囲から見れば落ち着きがないように映ることもあるが、本人にとってはすべてが「必要な情報収集」であり、世界を理解するための自然な呼吸のようなものなのである。
た
くさんの言葉を知っている。
それは単に語彙が豊富という意味ではない。人の立場ごとに、空気ごとに、言葉の温度を変えられるということだ。優しくもなれるし、突き放すこともできる。だから誤解されやすい。軽い、浅い、気まぐれ。そんな評価を受けることもある。しかし実際は、誰よりも「伝わらない怖さ」を知っているからこそ、言葉を選び続けているのだ。
ご
まかしているようで、ごまかしていない。
ふたご座の女は、本心を隠すのが上手いと言われがちだが、実は嘘が苦手だ。本音をそのまま出すと場が壊れるとき、少し角度を変えて伝えるだけ。その技術が洗練されすぎているため、軽やかに見えるだけなのである。内側ではいつも思考が高速で回転し、感情と理性のバランスを必死に取っている。
ざ
わつく心を抱えたままでも、笑える強さがある。
不安がないわけではない。むしろ人一倍、未来の可能性を想像してしまう分、迷いも多い。ただ、その迷いすら「ネタ」に変えて前に進める柔軟性がある。深刻になりすぎないことは逃げではない。それは生き延びるための知恵であり、彼女なりの誠実さなのだ。
の
びやかさは、自由から生まれる。
束縛されると息が詰まり、可能性が閉じる。だからこそ、ふたご座の女は自分にも他人にも余白を残す。距離感が軽やかなのは、愛が浅いからではない。信頼とは縛ることではなく、行き来できることだと知っているからだ。風のように動きながらも、必要なときにはちゃんと戻ってくる。
女
としての魅力は、その二面性に宿る。
無邪気さと知性、甘さと冷静さ、遊び心と観察眼。そのどれか一つではなく、同時に存在しているところに惹かれる人は多いだろう。理解されなくても、彼女は言葉をやめない。考えることをやめない。伝えることをあきらめない。今日もまた、二つの風を味方につけて、ふたご座の女は世界を軽やかに渡っていく。

縦読み詩
ふとした沈黙の裏で
たえず言葉が生まれ直し
ごまかしのない好奇心が
ざわめく心を軽やかにほどく
のびやかな知性と無邪気さが交差して
女は今日も二つの風をまとって歩く
💞コケティッシュなJAZZ「ふ・た・ご・ざ・の・女」
歌詞
ねえ 知りたい?
わたしの中の ふたつの風
ふとした沈黙 ウインクでかわして
たくさんの言葉 ポケットに忍ばせ
軽いって言うなら それでいいの
深読みするのは 夜のお楽しみ
ごまかし上手? ちがうの
ほんとは嘘が 下手なの
ざわつくハートも スウィングして
笑顔でリズムに 溶かすだけ
ふ・た・ご・ざ・の・女
風みたいに 恋を渡る
つかまえないで 見失わないで
のびやかな距離が 愛でしょ?
ふ・た・ご・ざ・の・女
甘くて ちょっとクール
女の秘密は 二面性
今夜もJAZZで 揺れてるの
近づいて 離れて
それでも ちゃんと戻るから
ふたつの風を 味方にして
ふたご座の女 ここにいる
