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高齢の母とした富士登山②|いざ、頂上へ!山頂で食べた忘れられない味。母と娘の二人旅。

倒れるようにして夜の眠りについた母と私を待っていたのは、パッカーンと晴れ渡った空でした。

そして特に新鮮だったのは、その「晴れ渡る中にいる」という体験。
鳥になりたい!
ふと、そんな気持ちになりました。

1話はこちらです。


あの激しい雨はどこかへ旅立ち、気持ちのいい朝をくれていた富士のお山。

母もすっかりチャージ完了!というお姿で、ほっと一安心の私でした。

昨日はシーンとしていた山小屋内も、朝になると出発の準備で賑わっていました。

私たちもパパパと出発の準備を済まし、晴れ渡る空の中をより上空目指して歩き出しました。

3,776mを目指して

そうして、意気揚々と二日目の朝、
また一歩を踏み出した富士登山。

そう、この富士登山でけっこう驚いたことがあって。
・普通に子どもが登っていること。
・割とラフな格好の人がいること。
・車が走っていたこと。

まぁそうだよね?って感じなのでしょうか?
初めての私はけっこう驚いて、来てみないとわからないもんだなと思いました。

いつか子どもができたら、一緒に登るのもアリだな♪とときめいたりしたっけ。
でも結局、インドア派のウチの子ども達にはその展開はなさそう(笑)

そして、車。
二度見三度見したくらいに驚きました😳

登山中、景色を楽しむなどした記憶はほとんどなく、息を切らす母の世話や、それでも写真を撮りたがるサポートなどをしていたように思います。

テンポよくいかないことで、どんどん寒さが体に入ってきて、口数も次第に減っていきました。
「一体、いつ着くの・・?」
「ヤバい、寒い」
「あったかいもの食べたい」
頭を巡るのは、そんなことばかり。

でもここまできたんだ。
絶対に着く。
それを呪文のように唱え、登っていました。

そうして、ようやく私たちは頂上にたどり着きました。

目的地につき、歓喜の声をあげたかったけれど、寒さと疲労がもうマックスだった私たち。
とにかく温まれる場所を探そうということになりました。

救われた一杯のアレ

ちょっと大きめの小屋があったので中に入ると、湯気の出ている何かをすすりながら食べている後ろ姿がたくさんありました。

「え、、ゆげ、久しぶりに見た!
みんな何を食べてるの!?」

とびっくりし、しげしげと見るとおばちゃんが手際よく「赤いきつね」を次々にカウンター置いていっていました。

赤いきつねー!?

富士山の頂上で!?

これは本当に驚きました。

まさか富士山のてっぺんで、赤いきつねがあるなんて!
3,776mで、赤いきつねは人生そうない(笑)

これはありがたい😭

おばちゃんにも感謝だし、
ここまで輸送してくださっている方々、
ここの運営をしてくれてる方、、、あぁ、尊い🥲

と深く感動したのをとても覚えています。

そして本当に美味しかったです。
温かい一杯が体の芯にものすごく染み込んでいき、
「生き返る・・✨」と感じました。

カップ麺ってすごいですね!
添加物やゴミなど諸々ありますが、救いも大きいと体感した出来事でした。

そして、「これは車が走るわけだわ」と納得もして。

「あー、色々といったなー。
でもなんとか頂上に到着。
これでとにかく目的は達成した。」

と安堵し、深い達成感に包まれて。
本当に良かった✨

暖も取れ、お腹も満たされ、休憩完了。
そうして私たちは下山することにしました。


誰かの優しさで命はあると知った

下りはルートを変えたので、景色が一変し面白かったです。

ただ途中から、ものすごい濃霧に包まれるという体験して。
それは少し前を歩く母の姿も見えないほどに、濃い霧、真っ白な世界です。

お母さん本当にいる??
私、一人ぼっちじゃないよね!?

全く知らない土地で、誰の気配も感じることができないという孤独感。
何とも言えない怖さがありました。

富士登山、
日常では体験することのない出来事ばかり。(そりゃ、そう)

母に「お母さんいる!?」と、何度も声をかけながら歩きました。

進路は足元に張られたロープだけが頼り。

「どなたかがつけてくれたおかげで、私は迷わず進めてる。ありがたい・・🥲」
と感謝しながら歩いていました。

その一本のロープを目印に、なんとか無事に五合目到着。
これは本当に感動し、母と抱き合いました。

五合目からのバスに乗り込む頃には濃霧も消え去り、発車した車内からはキラキラと光る木々がとっても美しく映っていました。

その景色をぼーっと眺めながら、
「何事もなく、無事に帰れてよかった・・」
と感無量になる私。

何だかんだなかなか体験できない事をさせてもらったなと思い、母に

「お母さんもよく頑張ったね。
しばらくはゆっくりするんだよ」

と言うと、
母はまるで何事もなかったかのように、
「明日から仕事だよ」とサラッと言うのでした。

えっ、と引きつる私。
(ちなみに母は看護師です。)
ダメだ、この人最強過ぎる!笑

と深く再確認して、駅で母と別れたのでした。

濃い、濃い、あっという間の2日間でした。

あの突然の激しい雨、山小屋の人に助けてもらったこと。
冷えた体が赤いきつねで蘇ったこと。
濃霧に包まれ孤独な中、足元のロープが行き先を示してくれたこと。

誰かの優しさが私たちを救ってくれていました。
それを感じずには入れない富士登山でした。

そして母の最強ぶりも(笑)
そもそも次の日が仕事という日程で、富士登山を予定に入れるあたりがもう異次元だなと!笑

母とはたくさん旅行に行ったけれど、群を抜いてこの富士登山がスペシャルだったように思います。

そして日本を象徴するお山、富士山。
その山肌の上に立てたことは私にとってちょっぴりスペシャルなこと。

言葉にするなら、
ちょっと繋がりを深められた気持ち。

もうすっかり膝が悪くなった母との、特別な思い出です。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました🌸

ご縁に感謝して。

パタコでした。


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