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深い海の底でしか、出会えなかった光

こんにちは、パタコです。


ずっとずっと前の事、
私は落ちに落ちて、深い海の底、
真っ暗な海底に行ったことがあります。


これはジャック・マイヨールのように体験としてではなく、
目をつぶった世界での話。


何にそんな落ち込んでいたのか、
もう全く記憶の外ですが、
ガッチリと私をホールドして離さなかった痛みがあったようです。


砂の底に「トン」と体がついた感覚があり、
私は「あ、海底についたんだな」と思いました。


そこは随分と暗かった。


生き物もいない。
音もなく、静かな中、
私の体はただ、ゆらりゆらりと揺れていました。


「落ちるとこまで、落ちたんだな」
と、一人その状況を理解する私。


でもその暗さ、静けさが妙に心地よく、
「ただいま」とさえ、思えるような世界でした。



どれくらいゆらゆらしていたのかわかりませんが、
私はふと顔を上にあげました。


ゆっくり、スローな動きで。


そして頭上に見えたのは、遥か向こうでキラキラと太陽の光が散りばめられていた水面でした。


「なんだ、あそこ・・・キレイすぎる」


形容しがたい美しさを目にした私はしばらく眺め、
そしてポツリとこう言いました。


「あそこにいきたい」


その瞬間、私の体はするすると上へ上へと上がっていきました。


「上がりたいと思ったら、上がれるんだ」


そう思ったところで、私の記憶は止まっています。


水面には到着したのかな...?
そのあとどうなったのだろう?と思っても、
全く景色が顔を出さず、わからぬままです。


目を閉じた世界なので、
体感覚だけなのですが、
何だかとても記憶に残っている出来事です。



しかし、あのまばゆい光と美しい水面はなんだったのでしょう。


そして、沈むしかなかった私が
「あそこに、いきたい」と願ったこと。


そう思った瞬間に、体は動いたこと。


あの時の私の深層心理が描いた、仮想体験だったのでしょうか。


目を開けた私はしばらくぼーっとしていて、
「なんだか不思議でキレイだったな」と呟き、
これはとても大事な何かを見た気がすると思いました。


ただひとつ、海底にいて、とてもくっきり思った事がありました。それは、


ここまで落ちなければ、
あの美しさの全容は出会えなかった。


という事実。

そう、あれは、
深い海底にいたからこそ、
出会えた光だったということ。


暗闇がくれたギフトでした。



最後まで読んでいただきありがとうございます。


ここで出会えた喜びに感謝です🌸


そして、どんな時も頭上には光があることに感謝して。


パタコ


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