離婚にそなえたわけではないが
写真は2014年4月、浅草のうんこビルの下から撮ったもの。
いまも同じ光景なのかわからない。
このひと月前に、離婚が成立している。
一人暮らしは前年12月から始まっていて、私は2か所のオフィスで週7で働いていた。
これはたぶん、近くのお得意様の会社にお使いで行ったついでに撮ったものだろう。
昨日の記事に、生協の宅配を申し込もうとして挫折(一時検討中)したことを書いたが、実は私は購買ではない生協で働いていたことがある。
だから、申し込もうとした生協は、かつての私の商売敵である。
コープとうちとで、共済部門の加入者を取り合うみたいな意識が、かつてはあった。
いまは知らないが、購買にせよ共済にせよ、相変わらずノルマはあるようだ。
半官半民といったイメージだが、そこらへんの営業競争は民間同様にある。
夫と知り合ったのもその職場だ。
私たちは席が隣だった。
隣の席の子を好きになっちゃうなんて、小学生並みだ。
まあ平日の1日の大半を同じ空間で過ごすのだから、親密さは加速しやすい。
結婚して、私は別の会社勤めになっていたが、夫のノルマ達成のため、ありとあらゆる保険関係を元の職場の共済商品に変えた。
それでは足らず、実家の家族にも入ってもらった。
夫ももちろん自分の親戚すべてを加入させた。
夫は、私のぶんの掛け金も自分の口座から落としていいと言ったので安心した。
当時はまだ印鑑社会で、私はついでがあって、個人年金を窓口に直接申し込みに行った。
名を告げると、結婚式にも参列してくれた顔見知りの女性が出てきて手続きをしてくれた。
そこで、夫名義の口座を自振に指定すると、彼女に言われたのだ。
「無理をしてでも、自分の口座にしておいたほうがいい」
「万一離婚になったときのために」
えっ!?
私はまだ30歳くらいだった。
結婚生活はラブラブではないが、険悪というわけでもない。
離婚まで一度も険悪になったこともないし、そもそも喧嘩すらしないまま別れた。
雰囲気が悪くならないように気を遣って一緒に過ごしている親戚、上司、近所の人、という感覚。
一人の時間はほとんどなかった。
ただひたすら、夫にとって便利で気持ちのいい時間を過ごしてもらうことを私は心がけた。
実践できていたかは別として。
だから、家庭は私にとって100%「職場」である。
しかし、離婚は想像の範囲を超えており、自分はしない(できない)だろうと思っていたから、「離婚したときにそのほうが便利」と提案されたことにかなり驚いた。
あとから聞いた話では、彼女は職場結婚した夫と別れたそうである。
あれは、実体験に基づいたアドバイスだったのだろう。
私が一般のお客ではなく、知り合いだからこその。
彼女も、その後20年以上経って、私たちが本当に離婚するとは思っていなかったに違いない。
私たちは、周囲には円満夫婦と映っていたようだ。
私は、法テラスの無料相談のほかには誰にも相談しなかったし、友人に愚痴も言わなかった(ブログには書いていた)ので、離婚したと言うと親や親友を含めてみんなびっくりしていた。
事情を知っているブログの書き仲間は、みんな「おめでとう」とコメントをくれた。
個人年金申込窓口の女性のアドバイスはかなり強い口調で、私は断ることができなかった。
生活費もくれない夫がせっかく「俺の口座でいいよ」と言ってくれているのに、給料の少ない自分の口座にするのが嫌だったけれど、逆らえない。
自分の口座で申し込んだ。
当時は、60歳定年が一般的で、公的年金開始年齢も60歳だった。
個人年金もそれに準じていた。
そして、時が経ち、私はその年齢に達した。
公的年金は繰り上げと繰り下げが可能になっているが、基準の65歳開始が多いのではないかと思う。
この個人年金は、日本の景気が落ち込んでほぼゼロ金利の時代となってから、完全な「逆ざや」となって、販売を中止した。
すでに加入済みの対象者には、「終身」から「定額」に変更を迫る案内がしつこく来た。
60歳からもらって70歳で終われば、終身の70歳の金額よりも増額される。
しかし、70歳で死ぬかどうかはわからないのだから、生きていた場合、急激な収入の減少となる。
だから、ことごとく撥ねつけた。
あのとき、元夫のノルマ達成のために入った個人年金。
少ない稼ぎから無理やり引き落として、純粋に自分が自分のために掛けてきたお金。
その給付のありがたさを、いま実感している。
ここ最近は預金金利の上昇もあったが、トランプさんの関税政策などもあって、経済の安定感がいまひとつ。
私が個人年金に入ったときは、iDeCoとかNISAとか、まだなかった。
あったとしても、手を出さなかったような気もする。
投資は、私の意識下ではギャンブルの部類だし、コップが満杯になってあふれたお金でするもの。
共済(保険)商品は、離婚のときに見直しをして、必要最低限のものにしてある。
いまはなきファイナンシャルアドバイザーの資格も通信で取ったことがあるから見直しはお手のもの。
なんにしても、人生って不思議なものよなぁ。
何が幸いかそうでないか、起こってみるまでわからない。
今日は、1か月半ぶりに、洗濯物をベランダに干した。
花粉情報が「極めて多い」「非常に多い」ではなく、「多い」になっていたし、スギからヒノキ主体になって、症状が和らいだ気がするから。
加湿機ももう片付けなければと思う。
明日はすこし気温が低めという話だが、コタツも早く仕舞いたい。
今月末には、花粉を気にせず窓を全開できるようになる。
楽しみだ。
