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異世界ミートリア 【第3話】② 看護師うめこ、ため息を言葉に変える!



【前回のあらすじ】

肉神モツによって創られた国、異世界ミートリア。魔王ムダニクスによって王国中の肉が封印され、人々の笑顔は失われてしまった。

肉と笑顔を取り戻すため立ち上がったのは、救国パーティー《タカーズ》。
自由すぎる4人の冒険が始まった。

ミートリア王国へ戻ったタカーズは、
王国全体を覆う黒い影に気づく。
それは人々のため息や疲れが集まった、重く静かな影だった。

みーちゃんPが見つけた小さな光の正体は、王国に住む癒し手・看護師うめこ。
うめこは、人々の顔色や声、ため息から小さな不調を見抜き、
それを「未病」と呼ぶ。

しかし、ため息を吸い込んだ影から魔王ムダニクスが現れた。
敵の正体は、人々が抱えていた疲れそのもの。

うめこは「まずは、ちゃんと気づくところから」と立ち上がり、
みーちゃんPはその才能を見つける。

王国を救うため、うめことタカーズは人々のため息に向き合い始めた。


過去の話はこちらから
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【第3話】② 

看護師うめこ、ため息を言葉に変える!



「まずは、ちゃんと気づくところから始めましょう」

うめこさんは、広場の人々へ向き直りました。


黒い影が、重たそうに体を揺らしています。


『無駄ヘト……』
『休んでも、食べても、また疲れるだけヘト……』

その声を聞いた人々は、また肩を落としました。


「やっぱり、そうだよね……」
「どうせ、また疲れるだけだよね……」


小さなため息は、黒い影へどんどん吸い込まれていきます。


うめこさんは、薬草の入った袋を取り出し、近くの女性へ歩み寄りました。

「顔色が少し青いですね」

女性は、少しだけ目をそらします。

「……食べているのに、力が入らないんです」


「そうですか。そのままで大丈夫ですよ。
少し、ここで休みましょう」

うめこさんが肩にそっと手を置くと、
女性の目に、じわりと涙が浮かびました。


「……ずっと、しんどくて」

女性は、うつむきます。


「みんな大変そうで……言えませんでした」



「大丈夫じゃなくていいんです。
しんどいときは、しんどいと言っていいんですよ」


うめこさんは、やさしく寄り添いました。


「ちゃんと休むことは、自分のためだけじゃありません。
まわりのみんなのためでもあるんですよ」

その言葉を聞いた瞬間、
女性の肩から、ふっと力が抜けました。

「私……疲れてたんですね」


「はい。気づけたなら、まだ間に合います」



まきマネは、思わずノートを握りしめます。

「……うめこさんって、すごい」


うめこさんのそばでは、次々と人々が立ち止まっていきます。


「私も、ずっと無理してた」

「食べたいものが、思い出せなかった」

「休んでもいいって、誰かに言ってほしかっただけだったのかも」


声に出すたびに、
人々の表情が少しずつほぐれていきました。

黒い影の下に、小さなため息ではなく、
少しずつ本音の声が広がっていきます。


その声は、もう黒い煙にはなりませんでした。



その時、
ヒロパンダが、鼻をひくひくさせました。

「む……何かが変わった」

「何が?」

まきマネが聞くと、
ヒロパンダは真剣な顔で空気の匂いをたどりました。

「むぅ……モツの加護の気配が、少しずつ強くなっている」


「つまり、うめこさんが人々の元気を取り戻すたびに……」


「ムダニクスが、弱くなっているのだろう」


広場から空を見上げると、
王国を覆っていた黒い影が、少しだけ薄くなっていました。

『元気を……取り戻すなヘト……』


「弱ってる!」

まきマネが叫びます。

けれど、人々の疲れはまだ深く、
うめこさんひとりでは追いつきません。


うめこさんは、広場全体を見渡しました。

「……何か、みんなが同時に元気を取り戻せるものがあれば……」



その時。

みーちゃんPが、市場の奥へ双眼鏡を向けました。


「見つけた」


「どうしたの?」

視線の先には、
肉が封印されてから空っぽだった木箱がありました。


かつては豚肉が並んでいた、肉屋の箱です。
木箱のふたが、かたかたと小さく震えていました。

「まさか……」


ヒロパンダが、鼻をひくひくさせます。

「この匂い……豚肉だ!!」


次の瞬間。

木箱のすき間から、
黄金色の光がふわりとあふれました。


パンツの妖精も、
たかっち社長の肩の上でぱっと輝きます。


たかっち社長は、サングラスを押し上げました。


「昨日、ワケアイ村で牛すじの封印を解いた。
その影響で、王国にモツの加護が戻り始めている。」


そして、黒い影の薄くなった空を見上げます。


「今、人々が自分の疲れに気づき始めたことで、
ムダニクスの力が弱まったのだろう」

「……たかっち社長が、またマトモ」


ヒロパンダが力強くうなずきました。

「たかっちくん!豚肉の封印が、少しだけほどけたぞ!」


木箱の中には、まだほんの少しだけ。

けれど、たしかに。

ミートリア王国から消えたはずの豚肉が、
黄金色の光に包まれて戻ってきていました。


「豚肉……!」

人々の間に、ざわめきが広がります。

「肉だ……」
「本当に戻ってきたのか……?」

まだ、黒い影は空を覆っています。


けれど、その下で。
王国に、小さな希望が戻り始めていました。


✨第3話③へつづく✨ 



📋️まきマネの覚書

3話②:1,599字
現在の物語:8,903字
目標:15,000以上
残り:6,097字

……あと少しで1万字!ちゃんと育ってる〜🙌

動画化クレジット、尽きました……!

YouTubeはいったん休憩。
動画班、燃料補給中。
物語班、通常運転で進行中📝✨

創作大賞 エンタメ原作部門
〆切まであと⏰ 25日





タカーズと看護師うめこ


物語の中では『元』看護師ではなく、看護師にしちゃいました!

SPECIAL THANKS うめこさん♪


#創作大賞2026
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#異世界ファンタジー
#連載小説




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