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【後編】一番重要なのは『回る速さ』じゃない!3つの局面で考えるクイックターン攻略

どうも、足ひれ社長のヨシです!

今日は『ターン徹底解説』後編!前編を読んでくれた皆さん、お待たせしました!

前編では「ダンゴムシ回転」をマスターしていただきましたが、プールで試してみていかがでしたか?

「確かに回転が速くなった!でも、その後がなんか微妙...」

そんな声が聞こえてきそうです。そこからが今日のテーマです!

ターンアウトが全てを決める!

結論から言います。ターンで最も重要なのは、実は壁からの「蹴り出し」です。

前編で完璧なダンゴムシ回転をマスターしても、蹴り出しで失敗すれば全てが水の泡。逆に、多少回転が遅くても、蹴り出しが完璧なら差をつけることができます。

「え、回転の方が大事だと思ってた...」

私もそう思っていました。でも、国際大会で隣のレーンの選手と泳いだ時に気づいたんです。回転までは互角だったのに、蹴り出しから泳ぎ出しの瞬間、みるみる差をつけられていく。

その時に理解しました。ターンは「回る技術」ではなく「加速する技術」なんだって。

なぜ「完璧な回転」でも差をつけられるのか?

前編の復習から始めましょう。あなたはもうダンゴムシのように小さく丸くなって、素早く回転できるようになったはずです。

でも、それだけでは足りません。なぜでしょうか?

理由1:ターンは「点」ではなく「線」で考える必要がある

多くの人が「回転」という一瞬だけに注目してしまいます。でも実際のターンは、

ターンイン → 回転 → ターンアウト → スイム局面

この4つの局面が連続して起こる「線」の動作なんです。

理由2:蹴り出しの失敗は連鎖反応を起こす

蹴り出しで失敗すると、その後の泳ぎにまで悪影響が出ます。これは0.3秒の短縮どころの話ではありません。1本のレース全体に関わってくるんです。

「そんなに影響するの?」

はい。後ほど詳しく説明しますが、蹴り出しの姿勢が悪いと、胸郭や骨盤の角度が崩れて、その後のキックまで影響を受けてしまうんです。

3つの座り方実験 - 頭の中でイメージしてみよう

では、正しい蹴り出し姿勢を理解するために、ちょっとした思考実験をしてみましょう。

今から3つの座り方を頭の中でイメージしてください。

実験1:カウンターチェア姿勢
おしゃれなバーの、少し高めのカウンターチェアに座る時のイメージです。(笑)足は床にまぁ届くけれど、膝はしっかり曲がっているというよりは、少し伸びている状態。

この姿勢から立ち上がろうとするときって、すぐに立てますよね?

実験2:うんこ座り姿勢
インパクトがあるからうんこ座りなんて言いましたが、つまり「しゃがみ込んだ姿勢」です。膝が深く曲がって、床にお尻が近づいている状態。ターンが近すぎるとこの姿勢で壁についてしまいます。

この姿勢から立ち上がろうとすると...時間がかかりませんか?

実験3:膝伸ばし直立姿勢
棒立ちの状態。膝がほぼ伸びきっている状態です。
ターンの回転中に膝が伸びてしまう人はこの姿勢で壁に足をつくことになってしまいます。

この姿勢から「力強く」蹴ろうとしても...あまり力が出ませんよね?

「なるほど!バランスが大事なんだ!」

そうなんです!ターンの蹴り出しも全く同じ。素早く蹴り出せて、かつ力強く蹴れる「ちょうど良い角度」があるんです。

各関節角度の黄金バランスとは?

具体的に、どんな角度がベストなのでしょうか?

重要なポイントは「バランス」です。

足関節(足首)のバランス

かかとまでべったり壁につけてしまうと、壁から離れるのに時間がかかります。でも、つま先立ち過ぎても強い力が出せません。

理想は、足の指の付け根あたりから土踏まずにかけて壁につく感じ。かかとは壁から少し浮いているイメージです。

膝関節のバランス

基準は約90度ですが、これは絶対ではありません。あなたの体格、柔軟性、筋力によって最適角度は変わります。

しゃがみ込み過ぎると素早く蹴れない。伸ばし過ぎると力が出ない。その間のどこかにあなたの「ベスト角度」があります。

股関節のバランス

全体のバランスを決める重要な関節です。膝と連動して、全身の姿勢を決めています。

「じゃあ、自分のベスト角度ってどうやって見つけるの?」

良い質問ですね!実は、ここに「伸張反射」という人間の素晴らしい機能が関わってくるんです。

伸張反射の活用法

筋肉は適度に伸ばされた状態から縮むとき、最も大きな力を発揮します。これが伸張反射です。以前にもこの伸張反射について解説した記事があるので、最後の関連記事から確認してみてください。

ターンでも、各関節が適度に曲がった状態(筋肉が適度に伸びた状態)から蹴ることで、最大の力を得られるんです。

プールで練習するときは、いろいろな角度を試して、「一番爆発的に蹴り出せる角度」を見つけてみてください。それがあなたの黄金角度です。

骨盤を制御せよ - 腰反りがスイム局面まで悪影響を及ぼす!

ここからが、多くの人が見落としている超重要ポイントです。

壁を蹴った瞬間の骨盤の角度が、その後の泳ぎを決めてしまいます。

よくある失敗:力み過ぎによる腰そり現象

「よし!思いっきり蹴るぞ!」と力んでしまうと、腰が反ってしまいます。

「別に腰が反っても、強く蹴れればいいじゃん」

そう思いますよね?でも、これが大問題なんです。

腰そりが引き起こす連鎖反応

  1. 進行方向がずれる:力が上向きや下向きに逃げてしまい、前に進む力が減る

  2. 水中に沈む:姿勢が崩れて、効率的なけのび姿勢が取れない

  3. 骨盤前傾:腰が反ると骨盤が前に傾く

  4. キックへの悪影響:骨盤前傾により、その後のキックの効率が大幅に下がる

つまり、ターンの瞬間のミスが、その後の泳ぎ全体に影響してしまうんです。これは0.3秒どころの話じゃありません。

お腹の力をキープする具体的テクニック

解決方法は意外とシンプルです。

「壁を蹴るときも、お腹の力は抜かない」

これだけです。強く蹴りたい気持ちをグッとこらえて、お腹の筋肉でしっかりと体幹を安定させたまま蹴ります。

腹筋に軽く力を入れたまま蹴ることで、骨盤の角度を保てます。すると、蹴った力が無駄なく前方への推進力になるんです。

ターン後0.2秒で一発目のキックを打て!

ここで、フィンスイミング最大の特徴について話しましょう。

衝撃の事実:フィン付きなら泳ぎの方が速い

競泳と大きく違うのがここです。競泳の場合、スタートや壁を蹴った直後の速度は泳速より速いので、しばらく伸びていた方が得です。

でも、フィンスイミングでは逆。

フィンによる推進力の方が、壁蹴りによる推進力より大きいんです。

「だから早くキックを始めた方がいいってこと?」

その通りです!

競泳 vs フィンスイミングのタイミング比較

  • 競泳:壁蹴り → 0.5-1秒伸びる → キック開始

  • フィンスイミング:壁蹴り → 0.2秒後 → キック開始

この差は圧倒的です。

0.2秒キック開始の実現方法

『0.2秒なんて大袈裟な!』と思うかもしれませんが、これ実は私の動画を見ながら実際にストップウォッチを持って計ったリアルな時間です。

どうしたらこんなにすぐにキックが開始できるのか。そのポイントは蹴り出し後の姿勢とそれに向けた「準備」です。回転中から、すでに素早くキックをするぞーと心の準備をしておきます。

そしてカウントしましょう。
『1・2・3!』の3と一緒にキックです!

1:壁に足がついた
2:壁を蹴った
3:一発目のキック!

これくらいの素早さです!

キックは小さく始めて徐々に大きく!ひと蹴り目の極意

いきなり大きなキックを打つ必要はありません。むしろ逆効果です。

ひと蹴り目は小さく、素早く。壁蹴りの推進力を邪魔しないように。

そこから徐々にキックを大きく、強くしていきます。これにより、壁蹴りからキックへのスムーズな移行ができるんです。

ターンイン→回転→ターンアウト→スイム は繋がってる!

最後に、全体像をまとめましょう。

なぜ「回転だけ」では意味がないのか

ターンを4つの局面に分けて考える理由は、すべてが連動しているからです。

  • ターンインでの勢いが回転スピードを決める

  • 回転の質がターンアウトの準備を決める

  • ターンアウトの姿勢がスイム局面の効率を決める

どこか一つでも失敗すると、全体のパフォーマンスが落ちてしまいます。

各局面の切り替えポイント詳細解説

  1. ターンイン→回転:手の掻き+ドルフィンキックの瞬間

  2. 回転→ターンアウト:足が壁に触れる瞬間

  3. ターンアウト→スイム:0.2秒後のキック開始

この切り替えを意識して練習することで、バラバラだった動作が一つのスムーズな流れになります。

真のタイム短縮効果とは

単純にターンで0.3秒短縮するだけではありません。その後の泳ぎの効率も上がるため、実際の効果はもっと大きくなります。

ターンだけで、200mなら1秒以上、400mなら3秒以上の差になることがわかってもらえたんじゃないでしょうか?

明日のプールで確認すべき「3つのチェックポイント」

今日の内容をまとめて、実践的なチェックポイントをお伝えします。

チェックポイント1:自分の最適角度の見つけ方

いろいろな角度で壁蹴りを試して、「一番素早く、でも爆発的に蹴り出せる角度」を探してください。感覚的に「これだ!」と思える角度が必ずあります。

チェックポイント2:0.2秒キック開始の練習法

最初は意識的にカウントしながら練習しましょう。「1(壁に足がついた)、2(壁を蹴った)、3(一発目のキック!)!」慣れてくれば、自然にタイミングが掴めるようになります。

チェックポイント3:骨盤制御の確認

蹴った後の姿勢をチェック。腰が反っていないか、お腹が伸びきってないか、真っすぐ進んでいるかを確認してください。

前編と後編を通じて学んだこと

改めてこうやってまとめてみてつくづく思ったのは、ターンは単なる「回転技術」ではなく、泳ぎ全体のパフォーマンスを決める「総合技術」だなということ。

なのにこれらを一瞬でやらないといけない・・・

だからこそ、前編の「ダンゴムシ回転」と今日の「カウンターチェア蹴り出し」をマスターすれば、あなたのターンは確実に変わります!

「なんか、ターンって奥が深いんだね」

そうなんです。だからこそ、しっかりと練習する価値があるんです。

明日のプールで、ぜひ今日の内容を試してみてください。きっと、「あ、これまでと全然違う!」という感覚を味わえるはずです。

プールで会った時に「あの記事のおかげでターンが良くなりました!」なんて声をかけてもらえたら、めちゃくちゃ嬉しいなぁと思います。

さて、今回の前後編、いかがでしたか?ターンに対する見方が変わったでしょうか?

ぜひコメント欄で、実際に試してみた感想や、質問があれば教えてください!

ということで、今回もここまで読んでくれてありがとうございました。

この内容、良かった!勉強になった!と思っていただけたら「スキ❤️」と「フォロー✅」、「シェア♻️」、「チップ💙」で応援していただければ嬉しいです...!

また、これからも科学的根拠に基づいたトレーニング情報や泳ぎの解説を通して、読者の皆さんのお役に立てるような発信をしていきますので、「コメント欄」に「質問や気になる内容」を入力して教えてください!

それではまた次回お会いしましょう!またね〜

フィンスイミングスペシャリスト
足ひれ社長 関野 義秀

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