肩を回しても戻るのはなぜ?巻き肩の犯人は「鎖骨の下」にいます
どうも、足ひれ社長のヨシです!
今日は土曜日、「スタディサタデー」ということで、泳ぎに大きく影響する身体の仕組みを知っておきましょう。
さて、いきなりですが、いま立ち上がって、腕を身体の横にダラッと下ろしてみてください。
そのまま力を抜いて、普段通りの自然な姿勢になってください。
その時に・・・肩、どこにありますか?
耳のラインよりも前に出ていませんか?
出ていたら、あなたは巻き肩かもしれません。
巻き肩かどうか、ひと目で分かります
選手が巻き肩かどうかは、立ち姿勢のシルエットを見れば一発です。
泳ぎを見る前です。
そういう人は、ストリームラインを組んだ時も、皆さんだいたい同じ形になります。
そして何より、練習前後の行動や姿勢を見ていると、「あぁ、なるほど、それが原因で巻き肩になってるんだな」と分かります。
原因で圧倒的に多いのは、スマホの見方と、歩き方です。
どちらも毎日やることですよね。
年代によって、出方が少し違います。
若い選手は、スマホの見方が原因のことが多い
大人の方は、普段の姿勢そのもの
社会人は、デスクワーク
「いや、私は姿勢いいですよ」
そう思った方こそ、もう一度さっきのチェックをしてみてください。自分の肩の位置は、意識しないとなかなか自分では見えません。
巻き肩は、なぜ練習前のストレッチだけでは戻ってしまうのか
ここで、多くの人がやっていることがあります。
練習前に肩をぐるぐる回す。
肩甲骨をほぐす。
背中を動かす。
・・・で、泳ぎ終わったら元通り。
当たり前なんです。
だって、巻き肩になった原因は、練習の2時間のほうにはないんですよ。
「え?どうゆうこと?」って?
1日は24時間です。
練習が2時間なら、残りは22時間。
スマホを見ている時間、パソコンに向かっている時間、歩いている時間。
巻き肩は、その22時間で作られています。
2時間側で何をやっても、22時間側が変わらなければ、毎日ゼロに戻されるだけなんですよ。
だから私は選手に、「練習中じゃなくて、それ以外の時間をどうするかだよ」と、しつこいくらい言っています。
まず、基準を1つだけ持ってください
とはいえ、「姿勢に気をつけて」だけでは、何をしていいか分かりませんよね。
だから、先ほども言いましたが、ここで基準を1つ渡します。
肩を、耳のラインより前に出さない。
やり方はシンプルで、肩を一度すくめるように上げて、後ろに回して、そのままストンと下ろす。
これで少しだけ胸が張ったような状態になります。
それが、あなたのニュートラルです。
ここで正直に言っておきます。
最初は、めちゃくちゃやりづらいです。
疲れますし、なんなら前より肩が凝ったように感じるはずです。
でも、それでいいんです。
というより、それは何もしていない状態でも悪い姿勢が出てしまうくらい、身体が固まっている証拠なんですよ。
染みついた癖を取るには、避けて通れないステップです。
ここで「合わないな」とやめてしまう人が多いので、先にお伝えしておきます。
胸を張ろうとしても開かないのは、なぜか?
さて、ここからが今日の本題です。
「胸を使おう」と意識しても、そもそも開かない人がいます。
なぜか?
それは、だいたいの人が前側が硬いからです。
前鋸筋や肋間筋、大胸筋をはじめとした身体の前側が縮こまっていると、胸を張ろうにも引っ張られて戻される。
「肩甲骨が動くように!」と、背中側をどれだけ柔らかくしても、前で引っ張られていたら開きようがないんですよ。
じゃあ、どこをほぐすのか。
巻き肩を変えたいなら、ほぐすのは背中ではなく鎖骨の下です。
鎖骨の下のほぐし方
ここでは簡単に自分でできる方法を具体的に説明していきましょう。
まず、自分の鎖骨を触ってください。
首に近いほう、内側の端から始めます。
鎖骨のすぐ下に指を当てて、指のお腹でグリグリ押しほぐします。
そこが終わったら、指1本分だけ外側にずらす。
またほぐす。
また指1本分、外側へ。
これを、鎖骨に沿って外側へ繰り返していきます。
・・・どうですか。
痛かったんじゃないですか?
私も昔、肋間筋の筋膜リリースを初めてしてもらった時、痛すぎたんですよ。
「何これ?これって硬いとか柔らかいとかじゃなくて、人間なら全員痛いんじゃないの?」と半信半疑でした。
でも続けているうちに痛みは減って、柔軟性も動きも明らかに変わったんです。だから今、鎖骨周りを押して痛かった人も、続けていけば胸周りが柔らかくなってきて、痛みも徐々に軽くなっていくので頑張って続けてください。
「胸をほぐす」って、たぶん普通は発想にないですよね。
だからそれを伝えると、たいてい驚かれます。
でもここ、本当に大事なポイントなんですよ。
放置すると、泳ぎより先に肩が困ります
もうひとつだけ。
肩が前に入ったまま泳ぎ続けるのは、肩そのものにとっても悪い影響があります。いわゆる水泳肩という怪我。
腕を回す競技で、腕の付け根が歪んだまま何万回も回す。時には強い力でブンブン全力で回すことも。
・・・そう考えると、怖くないですか?
泳ぎが遅いだけなら、まだ練習できます。
でも痛みが出たら、練習そのものができなくなります。
今日の話を3行で
巻き肩かどうかは、立って腕を下ろした時に肩が耳より前に出ているかで分かる
原因は練習の2時間ではなく残りの22時間の姿勢にあるので、日常の姿勢がダイジ
胸を張れないのは前側の硬さも影響してるので、ほぐすのは背中ではなく鎖骨の下(大胸筋・三角筋)
ここまでできてくると、チューブや自重で肩甲骨のエクササイズをした時の効きが、まるで違ってきます。
肩周りがどんどん楽になって、さっきのニュートラルな姿勢が、意識しなくても取れるようになる。
そうなれば胸郭や胸椎が動き出しますから、ストリームラインもドルフィンキックも勝手にやりやすくなります。
クロールのリカバリーも変わりますし、ストロークのブレも減りますよ。
ということで、今回もここまで読んでくれてありがとうございました。
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また、これからも他では聞けない身体の仕組みや泳ぎの解説を通して、読者の皆さんのお役に立てるような発信をしていきますので、「コメント欄」に「さっきのチェックで、あなたの肩は耳より前でしたか?」を、ぜひ教えてください!
出ていなかった方は、普段どんなことを意識しているかも聞きたいです!
それではまた次回お会いしましょう! またね〜
フィンスイミングスペシャリスト 足ひれ社長 関野 義秀
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