発達障害で疲れた日に、私がしている5つの休み方
「発達障害で疲れやすい私が、心を守るためにやめた5つのこと」←前回の記事です。
「今日はそれほど大変なことをしていないはずなのに、なぜかぐったりしている」
そんな日が、私にはあります。
私は発達障害の当事者です。人と話すこと、予定どおりに行動すること、周囲の音や情報を受け取ることなど、日常生活の何気ない出来事でも、知らないうちにエネルギーを使っていると感じることがあります。
以前の私は、疲れていても「まだ頑張れる」「これくらいで休んではいけない」と考えていました。
しかし、無理を重ねるほど、あとになって何もできなくなってしまうことがあります。
そこで最近は、疲れてから限界まで頑張るのではなく、疲れを感じた時点で休むことを意識するようになりました。
今回は、発達障害の私が疲れた日にしている5つの休み方について書いてみます。
なお、この記事は医療的な助言ではありません。発達障害当事者である私自身の経験や考えをまとめたものです。休み方や疲れ方には個人差がありますので、「こんな方法もあるんだ」くらいの気持ちで読んでもらえたらうれしいです。
1.「何もしない時間」を予定に入れる
以前の私は、休みの日にも何かをしようとしていました。
買い物に行く。
部屋を片づける。
読書をする。
動画を見る。
翌日の準備をする。
せっかくの休日なのだから、有意義に過ごしたいと思っていたのです。
しかし、予定をたくさん入れると、休みの日なのに心も体も休まらないことがありました。
そこで私は、予定の中にあえて**「何もしない時間」**を作るようにしています。
ベッドやソファで横になったり、ぼんやりしたりします。
「何もしないなんてもったいない」と感じることもありますが、疲れている日に必要なのは、生産性ではなく回復なのかもしれません。
休む時間まで「何かをしなければ」と考えてしまうと、休息そのものが仕事のようになってしまいます。
そのため私は、
「今日は何もできなかった」
ではなく、
「今日は休むことができた」
と考えるようにしています。
この言い換えだけでも、自分を責める気持ちが少し小さくなりました。
2.静かな環境に移動する
疲れている日は、普段なら気にならない音や人の声まで、しんどく感じることがあります。
テレビの音。
スマートフォンの通知。
周囲の話し声。
車の音。
たくさんの情報が同時に入ってくると、頭の中がいっぱいになったように感じます。
そんなとき私は、できるだけ刺激の少ない場所へ移動します。
部屋を少し暗くしたり、テレビを消したり、スマートフォンを置いたりして、情報を減らします。
完全な無音が落ち着かない場合は、小さな音量で好きな音楽を聴くこともあります。
大切なのは、「静かにしなければならない」と決めることではなく、今の自分にとって負担の少ない環境を選ぶことだと思っています。
外の世界を変えることは難しくても、自分の周りに入ってくる刺激を少しだけ減らすことはできます。
疲れているときほど、自分が何に消耗しているのかを確認するようになりました。
3.スマホから少し離れる
疲れているのに、なぜかスマートフォンを見続けてしまう。
私はそんなことがあります。
SNSを見たり、ニュースを読んだり、動画を次々と見たりしているうちに、あっという間に時間が過ぎます。
横になっているので体は休んでいるように感じますが、頭の中には次々と新しい情報が入ってきます。
特に疲れている日は、ほかの人の投稿を見て、
「みんな頑張っているのに、自分は何をしているんだろう」
と比べてしまうこともあります。
そこで私は、疲れていると気づいたら、スマートフォンを少し離れた場所へ置くようにしています。
長時間やめる必要はありません。
5分でも10分でもいいので、画面を見ない時間を作ります。
最初は手持ち無沙汰になりますが、しばらくすると頭の中が少し静かになることがあります。
スマートフォンはとても便利です。
だからこそ、疲れている日は「使わない」のではなく、少し休憩するという感覚で付き合っています。
4.好きなことを「少しだけ」する
疲れている日に好きなことをすると、気分転換になることがあります。
私の場合は、読書をしたり、音楽を聴いたり、動画を見たりする時間が気分転換になることがあります。
ただし、ここでも一つ気をつけています。
それは、好きなことまで頑張りすぎないことです。
「本を1冊読もう」
「映画を最後まで見よう」
「せっかくだから趣味を楽しもう」
と目標を作ってしまうと、趣味まで「やらなければならないこと」に変わってしまいます。
そこで疲れている日は、
本を数ページだけ読む。
好きな曲を1曲だけ聴く。
短い動画を見る。
そのくらいにしています。
途中で「もう十分だな」と感じたら、そこでやめます。
楽しむための趣味なのですから、途中でやめても問題ありません。
好きなことには、疲れを忘れさせてくれる力があります。
しかし、自分の体力を超えて続ければ、楽しいことでも疲れてしまいます。
「もっとやりたい」と思えるくらいで終わることも、私なりの休み方です。
5.「疲れている」と人に伝える
以前の私は、疲れていてもできるだけ普段どおりに振る舞おうとしていました。
「これくらい我慢しなければ」
「周りに迷惑をかけたくない」
と思っていたからです。
しかし、無理をしていることは、自分が思っている以上に周囲には伝わりにくいものです。
何も言わなければ、
「大丈夫そうだから、まだできるだろう」
と思われることもあります。
そこで最近は、必要なときには、
「今日は少し疲れています」
「少し休んでから取りかかります」
「今日は余裕がないので、明日でもいいでしょうか」
など、自分の状態を伝えるようにしています。
もちろん、いつでも希望どおりに休めるわけではありません。
仕事や生活には、どうしてもやらなければならないことがあります。
それでも、自分の状態を言葉にするだけで、周囲の人が対応を考えてくれる場合があります。
何より、「疲れている」と認めることは、自分自身へ休む許可を出すことにもつながりました。
限界になるまで我慢して助けを求めるより、まだ言葉にできるうちに伝える。
これも私にとって大切な休み方の一つです。
「休む=何もしない」だけではない
以前の私は、休むというと「寝る」「何もしない」というイメージを持っていました。
でも今は、休み方にもいろいろあると思っています。
静かな場所へ移動すること。
情報から離れること。
好きなことを少し楽しむこと。
予定を減らすこと。
誰かに疲れていると伝えること。
これらも、自分を守るための休息だと思います。
そして、どんな方法が合うのかは、その日の状態によっても変わります。
昨日は音楽を聴くと落ち着いたのに、今日は音楽さえうるさく感じる。
そんな日もあります。
だから私は、「この休み方が正解」と決めすぎないようにしています。
疲れた自分を責めないために
今回、発達障害で疲れた日に私がしている休み方を5つ紹介しました。
何もしない時間を作る
静かな環境へ移動する
スマートフォンから少し離れる
好きなことを少しだけする
疲れていることを人に伝える
私はこの5つを、毎回すべて行っているわけではありません。
できる日に、できるものを選んでいます。
「今日はスマホを置くだけ」
「今日は早く横になるだけ」
それでもいいと思っています。
疲れているときに、さらに「正しい休み方をしなければ」と自分へ課題を増やしてしまったら、かえって苦しくなってしまいます。
大切なのは、完璧に休むことではなく、今の自分が少し楽になる方法を見つけることではないでしょうか。
私自身も、まだ自分に合った休み方を探している途中です。
その日の自分の状態を見ながら、無理をする日を少しずつ減らしていきたいと思っています。
もしこの記事の中に「これならできそう」と思えるものがあれば、一つだけでも試してみてください。
そして、休んでも強い疲れやつらさが長く続く場合や、日常生活に大きな支障が出ている場合は、一人で抱え込まず、医師や支援機関などの専門家に相談することも大切です。
休むことは、止まってしまうことではありません。
また自分のペースで歩き出すための時間なのだと、私は考えています。
