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ずっと心を支えてくれた本たち #10年本

みずPの企画がおもしろそうだったので、のってみることにします。

これから紹介する本は、本棚のいい位置にいる本たち。
もう位置が固定化されているので、見上げれば必ず、目が合う本たち。

わたしの場合、ことあるごとに読み返している本、災害があっても手で抱えて一緒に持ってでる本、みたいなニュアンスも含んでいます。

紙の本は、電気も水もガスも使わない。
光があればどこでも読めるからね。

では、いってみよう。



マリオネットの罠:赤川次郎

装丁からしてミステリーであることがわかる
わたしが持っているのは、以前の装丁のもの

ミステリーっておもしろいな!ということに目覚めた1冊。ストーリーテリングの中にトリックと伏線回収、そして最後のどんでん返しという全乗せスタイルのミステリー。

話がわかっているはずなのに、何度読んでもおもしろくて、わたしの中で小説かくありきを位置づけてる本。本って、おもしろいよ〜!!


死者の学園祭:赤川次郎

若き日の深田恭子さん
たしか、彼女主演で映画になったのよね

これは、小説を読むことに目覚めたときの1冊。学園ミステリーものって、恋愛とか社会情勢がよくわからない学生だったわたしにとって、1番身近に楽しめるテーマだったんですよね。赤川作品は、女子中高生が主人公であることが多くてそれも魅力のひとつでした。

なのに、今読んでもおもしろいってどういうことなの???と思いながら、読み返しています。アラフォーが読んでも、いいものはいい。

小学生の頃、図書館にあった漫画や伝記を読んでいたんですが、全部読み切ってしまったので(?)、死者の学園祭(漫画:松本洋子 原作:赤川次郎)……ということは、漫画を書いた人と話を書いた人は別ってこと?ということで、話を書いた人の小説を読んでみたら、漫画ではカットされているような描写がきちんと描かれていて、とても気に入ったのを覚えています。

お察しの通り、赤川次郎から小説、ひいてはミステリーにハマりにハマり

  • 赤川次郎

  • 宗田理

  • 山村美紗

  • 宮部みゆき

  • はやみねかおる

  • アガサ・クリスティ

  • パトリシア・コーンウェル

学生時代は、当時刊行されていた著者の本をすべて読むという奇行を繰り返していました。もう、全部読まないと気が済まなかったんですよね、なぜか。当時はインターネットなんてなかったので、各出版社から出されている最後のページの「この著者の刊行物」を全てメモして、自分でリストを作って管理していました。今思えば十分にオタクですね……

図書館の司書さんにも顔を覚えられる始末。だいたいが予約して取り寄せてる本ばかりだったので、貸出の列にわたしが並び始めると、司書さんが取り寄せ本コーナーに引っ込む、そして12冊まるまる抱えて戻ってくる、というシーンがデフォルトでした。


ライブ講義 質的研究とは何か:西條剛央

持つだけで頭を心もシュッとなる

これは、卒論を書くときにお世話になった1冊。けれども、自分でたてた仮説を理論として組み上げるときに、これほど簡単に解説してくれてる本はないです。今でもめっちゃお世話になっています。

あ、西條先生の本で一般的に有名なものもご紹介しておきますね。

お堅いことを書くとき、理論や構成を考えるときに

あ~西條先生はどうやってたっけ?と読み返す1冊です。


看護覚え書:フロレンス・ナイチンゲール

英語だとNuringに関するNotesなのよ、もうnoteなのよ!!

全看護師の北斗七星、ナイチンゲールの看護本です。

もう、看護に迷ったらいつでもここに戻ってきます。そして、100年以上前に書かれたものであるのに、ここに答えが全部のってるんですよ。

……こわくないですか?
ねぇ、ナイチンゲールこわくない?

一般の人はクリミアの白衣の天使、みたいなイメージがあるんだろうけど、わたしはこれを読むたびに、ゴリゴリ論理派アイアンウーマンみたいなビジュアルが浮かんできます。こわい。


モモ:ミヒャエル・エンデ

触ってるだけで尊い(?)
経年劣化もまた愛おしい

もう、わたしがこの本を説明する必要はありません。
名著、それだけ。


木曜組曲:恩田陸

新装版の装丁にも館が描かれているとは、つまりそういうことです。

恩田陸のひたひたと忍び寄ってくる負の感情の扱い方が好きです。他にも有名な作品はありますが、わたしはこれが好き。5人の女性しか登場人物が出てこないのも、頭の中がこんがらなくて良いです。なのに、女のすべてがここに詰まっていると言ってもいい。愛おしく残虐なものなんです、女って。

これを読むと缶詰とポトフがとてもこわい食べものにうつります。
気になる方はぜひ。


パリの女は産んでいる:中島さおり

もうタイトルも副題も、当時のわたしには衝撃でした

わたしの中で、女性の権利についての覚え書、的な位置づけにいます。ここに書かれているのは約20年前のフランスの情勢ですが、今の日本の女性にまつわる権利は、その足元にも及んでいません。

この現状を18歳で知ってしまったせいでしょうか。日本をとりまく女性の権利情勢については閉口することばかり。以来わたしは、この国で結婚して子どもを産もうという気持ちを20年も肯定的に捉えられないでいます。産みたい気持ちは、年々減っていく一方です。

日本はいつになったら、無痛分娩含めた分娩が保険適応になるのでしょうか?
街中でアフターピルを誰でも買えるようになるのは、いつ??
バックれたパートナーから、養育費を勝手に天引きしてくれるようシステムを整えること、年金制度ができてるんだから当然こっちもできるよね???

ほんと、やれやれですよ、まったく……


冷静と情熱のあいだ Rosso:江國香織

描写が美しく、わたしはこれを読んでフィレンツェに行きました。もう、感動して心の琴線がすべてぶっちぎれたのを覚えています。時間も言葉も、なんの役にも立たないことがあるんですよ、この世界には。

最初のページに主人公である「あおい」がパートナーに向けた気持ちを語っているのですが、わたしはそれを読んだだけで泣けますね。当時、中学生でも泣きましたが、今読んでも泣いてしまいます。

ボロボロだけど初版を持っているのが自慢
わたしが死んだら棺桶にいれて一緒に燃やしてくれ、と思っている(重い)


人が病気で死ぬワケを考えてみた:森皆ねじ子

今でこそ、医療職✖️イラストレーターという肩書きの人が増えだけど、当時はまだまだあんまりいなかったんじゃないかな。森皆先生がはじめてだったような気もする。

看護師になってから、倫理や老いと死について考えることが好きになったわたしですが、そのきっかけはこの本だったように思います。漫画でもなく、新書でもなく、そのあいだのような構成になっていて、文章とイラストが同時に自分に入ってくるところも好きです。

死ぬことをネガティブな事象として扱うのではなく、あくまでも単なる事象のひとつとして扱っているようなテンションも、当時としてはあまりなかったように思います。あ、必要以上に感情を消費しなくてもいいんだ!と思った覚えがありますから。


うん、こんな感じかな。

みなさんもよかったら、企画にのっかってみてくださいね。


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