見出し画像

「willがない人」が一番つらいのは、別のところだった

はじめに

会社で「willを明確にしよう」と言われると、少し言葉に詰まることがある。

やりたいことがはっきりしている人もいるけれど、そうでない時間のほうが長い人も多いはずだ。


仕事や人生に、willは本当に必要なのか。
必要だとしたら、それは何のためなのか。

その前提自体を、いったん疑ってみたい。




【筆者活動】
▼作品販売 ▼画集 ▼最近のこと

🏬Creema|一点ものをお迎えいただけるショップ
けん (ニックネーム)
https://www.creema.jp/c/artinnature_k

📕画集|「生命のあわい」体感型アートブック
https://www.amazon.co.jp/dp/B0FPX1K91R/ref=mp_s_a_1_1

📷Instagram|制作の息づかいをリアルタイムで
@artinnature_k
https://www.instagram.com/artinnature_k

1. willは「内面」よりも「扱いやすさ」を求められている

willは個人的なもののはずなのに、会社で語られるとき、どこか制度の匂いがする。

言葉にした瞬間、それは管理や評価に使える情報になる。

  • 配置や育成の判断材料

  • 上司が部下を説明するためのラベル

  • 本人の意思という形を借りた、組織判断の正当化

ここで問われているのは、本音かどうかより「形式として成立しているか」だ。

その結果、willは自分を語る言葉というより、預けた瞬間に拘束力を持つ札になる。



2. willを語らされるときの、言いづらい痛み

willがないこと自体より、しんどいのはその先にある構造かもしれない。


  • 正直に「分からない」と言うと評価が下がりそう

  • だから無難な言葉を置く

  • すると「言った以上、責任を持って」と固定される

人の気持ちは、本来もっと揺らぐ。
やってみてから見えてくるものもあるし、環境が変われば輪郭も変わる。

その揺らぎを含んだ場所を、「確定した意思」として扱われると、
定まっていない自分ごと縛られる感覚が残る。



3. willは推進力というより「物語」かもしれない

willには、前に進むエンジンのようなイメージがある。
けれど実際には、あとから編集される「説明の物語」に近い面もある。

  • 行動が先にあって、あとから「これは自分の意思だった」と語られること

  • 状況に合わせて、意味づけが更新されていくこと


willが求められる背景には、「納得できる筋書き」が欲しいという欲求もある。

だからwillがない状態は、欠けているのではなく、まだ文章が途中なだけとも言える。



4. willがなくても、人は進んでいる

強いwillがなくても、人は止まらない。

  • 目の前の課題を淡々とこなす

  • 誰かの困りごとを埋める

  • 嫌いではない方向を確かめる

  • 分からないからこそ、よく観察する


これは勢いのある進み方ではないが、現実的で粘り強い。
ただ同時に、「流されているだけではないか」という問いも消えない。

willがないまま進むことは、軽さではなく、
曖昧さを引き受け続ける重さを伴っている。



5. 必要なのはwillより、感覚の解像度かもしれない

willは旗のようなものだ。
分かりやすいが、立てた瞬間に自分を縛ることもある。

それより大切なのは、次のような感覚かもしれない。

  • 何が苦手で、何なら耐えられるか

  • どんな環境で消耗するか

  • どんな瞬間に、少し楽になるか


これは完成形ではなく、更新され続ける地図に近い。
地図があれば、旗がなくても歩ける。



おわりに

仕事や人生にwillは必要か。
必要な場面はある。でも、常に強く求められるものでもない。

willが持てない時間に、人は何もしていないわけではない。
別の回路で、静かに進んでいることがある。

その進み方を、雑に「足りない」と切り捨てずにいたい。

そしてwillを語らされる場面では、それが内面の告白なのか、社会的な形式なのか、その違いだけは手放さずにいたいと思う。




最後までお読みいただき、ありがとうございました。

リアクション・フォローいただけると大変励みになります。



本投稿が、あなたの日常に小さな灯をともすきっかけとなりましたら幸いです。



【この続きをさらに深く、感じてみませんか?】

置くだけで内省・気づきを促す、アートインテリアを。

ー速さと正しさが善とされるAI時代に、意図的に”自分に帰る時間”を設計。デスクの小さな景が、本当に大切なものに気付かせてくれるー

▼作品販売 ▼画集 ▼書籍 ▼フィールドノート

🏬Creema|一点ものをお迎えいただけるショップ
けん (ニックネーム)



📕画集|「生命のあわい」体感型アートブック


📷Instagram|制作の息づかいをリアルタイムで
@artinnature_k


(プロフィールのリンクからもご覧いただけます)


📝note|制作コンセプトや想いを届ける
けん (クリエイター名)



いいなと思ったら応援しよう!

けん この小さな灯に心を寄せてくださりありがとうございます。お寄せいただいたチップは『生の灯』創作へと灯を繋ぎ、応援の気持ちを形に変えてお届けします。