キャラ名ゆかりの古典和歌 6:ST//RAYRIDE 編
『from ARGONAVIS』のキャラクター名から古典和歌を探してみるシリーズ、第6回「ST//RAYRIDE」編です。
1. 淀川 麟太郎
淀川の よどむと人は 見るらめど 流れてふかき 心あるものを
—— よみ人しらず
【現代語訳】 淀川の水は淀んでいる(止まっている)と人は見るかもしれないが、その水面下では深く流れ続けている。それと同じように、私の心の中にも深く一途な思いがあるのだ。
【解説】 名字である「淀川」を舞台に、表面からは見えない「心の深淵」を詠んだ一首です。 一見すると穏やかに見える人の心にも、その内面には淀川の底を流れる水のように、深く人間らしい思考は絶えず流れています。表面的な見え方に惑わされない、麟太郎の奥行きをも感じさせる選定となりました。
2. 天王寺 龍介
千早ぶる 神代も聞かず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは
—— 詠み人:在原業平
【現代語訳】 不思議なことが多かった神々の時代でさえ、こんなことは聞いたことがない。龍田川が(紅葉によって)鮮やかな紅色に、水をくくり染めているなんて。
【解説】 名前に含まれる「龍」の字と、「龍田川」を重ねた、百人一首でも有名な一首です。 世界を鮮やかに染め上げてしまうほどの圧倒的な衝撃。それはステージの空気を掌握するST//RAYRIDE、その中でも観客の心をつかむ龍介のラップのような存在感にも通じます。
【総括】相反するものが彩る世界
ST//RAYRIDEの二人の和歌は、同じ「川」を舞台にしながらも、静と動の鮮やかな対比が浮かび上がります。川底で静かに流れる心と、水面を真っ赤に染める紅葉。この二つが合流したとき、他には真似できない唯一無二のサウンドが生まれる。
そんな二人の絆が共鳴し合う二首ともいえます。
また今回は、奇しくも同じ「古今和歌集」からの選定となりました。(意図していません、運命です)
最後までお読みいただきありがとうございました!
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