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仁と義 24章 仁侠小説抗争編 19(シリアスコメディ)


       【お知らせ】

再び体調不良に見舞われ更新が遅くなりました。
手指の腫れと痛みはだいぶ治まり、やっと書きかけだった続きが書けました。
毎日更新はまだキツいので、暫くは小説メインで更新していきますので、宜しくお願い致します。

       安桜芙美乃

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弱きを助け強きを挫く。

昔ながらの仁義を重んじる関東頭鬼組かんとうかしらきぐみ

その分家である頭鬼組のシノギ、悪党にはボッタクリ料金、堅気の一般客には明朗会計パブスナックレインボー、ホステス5人組。

顔も容姿も見た目はキュートな二十歳のホステス。

見た目は可愛いホステスだが、根っこは任侠貫くヤクザなニューハーフ、ダークヒーローレインボー組、抗争編。


『入ります‥‥』


【前回のあらすじ】

膝織一家ひざおりいっかにより、金で動かされた立膝組たてひざぐみ
そして立膝組に金で釣られたギャング一味。
その立膝組とギャングにより、頭鬼組かしらきぐみ本家と頭鬼組分家であるパブスナックレインボーが立膝組とギャングに襲われた。
同時に石頭一家いしずいっかにもギャングによる襲撃があったが、石頭一家においては、前回のギャングによる襲撃から、警察が警戒していたためギャングの数人が検挙された。
一方で、パブスナックレインボーを襲撃した立膝組とギャングの二人は、立膝組の裏切りにパブスナックレインボーに投げる火炎瓶を立膝組の組員目掛けて投げ火だるまにした。
この一連の襲撃に、些か腹を立てた頭鬼組組長頭鬼洋次郎かしらきぐみくみちょうかしらきようじろう と 石頭一家代表 石頭博は膝織一家と立膝組への報復を顕にしたのである。


【頭鬼組 本家】

『龍一、今自由に動けるのはレインボーとカズたちだけか?』

頭鬼洋次郎かしらきようじろうは、事務所の窓から外を見ながら若頭の阿久津龍一あくつりゅういちに確認した。

『はい、今のところは。デカが張り付いているので、組員まとめて出すのが困難で‥‥。一人から三人ずつ小出しにしてパブスナックレインボーに集めていくつもりです。ウチから10人。石頭からも組員10人がレインボーに集まるよう手配してます』

『そうか‥‥皆が集まった後のことはどうなってる?』

『はい、レインボー5人には膝織ひざおりの息子が経営するボッタクリホストクラブに。カズ達にはボッタクリキャバクラ。両方にカマ掛けて膝織の息子を誘い出す手筈になっています。残りのウチと石頭の組員は万が一のため外で待機します』

『そうか。うん、分かった』

頭鬼組 組長である頭鬼洋次郎は、それだけ言ってデスクの電話の受話器を取り、電話をかけて椅子に座った。

石頭いしずさん、頭鬼かしらきです』

「おぉ、頭鬼さん。直で電話なんてめずらしいな。また何かあったんですかい?」

『いや、そうではないのですが、些か膝織一家には腹の虫が収まらなくて。今回、膝織の息子拐って親父を少し大人しくさせるつもりです。そこで石頭の若衆にも、イキり過ぎて怪我しないよう伝えておいてください』

「頭鬼さん、ウチの若いもんも、勿論この俺もはらわた煮えくりかえってますが、抑えるとこは抑えるよう言い聞かせておきます。ただし、若いもんが出なきゃならなくなったら、とことんやれ、と言っておきますんで‥‥」

『勿論、その時はウチの若いもんにも、遠慮なく暴れてこい、と言っときます。お互い、デカが張り付いたまんまで、思うように動けませんが、きっとレインボーの連中が、奴等のシノギであるボッタクリキャバクラとボッタクリホストクラブに潜入して、上手く息子を誘い出す筈です。その時が来たら、また連絡します』

「レインボーの連中か。あの子達なら同じ水商売だから上手く立ち回れそうですな。こちらからは既に若衆5人がレインボーに向かっています。あと5人はデカの隙を見て向かわせますので。では、連絡待ってます。奴等にオトシマエつけてもらわにゃならんですからな」

『仰る通り。では、また連絡します』

石頭一家いしずいっか代表、石頭博いしずひろしとの電話を終えた頭鬼組組長  頭鬼洋次郎は、来たるべき親同士の駆け引きに思いを巡らせた。


【パブスナックレインボー店内】

パブスナックレインボーに全員揃ったのは、夜8時過ぎだった。

頭鬼組組、若頭 阿久津 龍一
カズ、ケン、ヒロ、ユキ、他組員10名。
レインボー、メッチ、ナッチ、ティップ、ミオ、ラン。

石頭一家 若頭補佐 小澤 誠
組員10名。

『よっしゃ!全員揃ったところで膝織のシマに乗り込むぞ!カズ、ボッタクリキャバクラでゴネるだけゴネて膝織の息子誘い出せたらすぐ連絡くれ!』

『はい!』

かしらの言葉に気合が入るカズ、ケン、ヒロ、ユキ。

『ホストクラブでもお前達のやりたいように膝織の息子誘い出せ。上手く誘い出す事が出来たら必ず連絡しろ!キャバクラとホストクラブの何方かが膝織の息子誘い出したら、石頭の若衆、ウチの若衆が逃げ道を確保する。膝織の息子を誘い出せなかった方は店ぶっ潰してから引き上げるからそのつもりでいてくれ!小澤さん、これで問題ないかな?』

『どうせなら奴等の店全部ぶっ潰したいとこですが、今回は膝織の息子の拉致に集中しましょう』

小澤の言葉に阿久津はニヤリと口元で笑って見せて小澤に応えた。

『よしっ!これから奴等のシマに乗り込む。膝織の息子拉致ったら、手筈通り今は使われていない街外れの倉庫に監禁する。レインボーとカズ達はうまくやってくれ!出発だ!』

レンタカーで10人乗りのハイエースワゴン4台に分乗して、ボッタクリキャバクラ行きの石頭組員と若頭補佐 小澤誠、若衆二人、カズ、ケン、ヒロ、ユキで2台に分乗。

同じくレンタカー10人乗りハイエースワゴン、ボッタクリホストクラブ行きの2台に頭鬼組組員と、若頭 阿久津龍一組、員2人、レインボーのメッチ、ナッチ、ティップ、ミオ、ランの5人が分乗して、それぞれの目的地へ走り出した。

ランは頭に巻かれた包帯を隠すため、包帯の上からウィッグを付けて毳毳けばけばしいギャルになっていた。


【ランの二面性】

『ランちゃん、怪我大丈夫?』

ティップが聞いた。

『大丈夫』

応えるラン。

『特殊警棒持ってる?』

メッチが聞いた。

『大丈夫』

応えるラン。

『ランちゃんの名前は?』

ナッチが聞いた。

『一之江将一』

応えるラン。

『ランちゃんの彼氏は?』

ミオが聞いた。

『みんな知ってるくせに〜。浩二に決まってるじゃん。この前朝まで一緒に居たから子供できたら暫く仕事休むかも〜』

照れながら応えるラン。

若頭の阿久津が飲んでいた缶コーヒーを鼻から吹き出しそうになってランを見た。

『ご、ゴムつけなかったのか?てかラン、お前子供できるのか?』

『も〜にんぐちゅーするのにゴムなんか付けないでしょ〜、頭〜。ていうかゴムって何ですか?』

応えるラン。

『じゃあ、ちゅーだけか?』

確かめる阿久津。

『はい』

応えるラン。

『天真爛漫かよ!』

『だめだこりゃ‥‥うぶうぶランちゃんだ』

阿久津とティップが呟いた。

『まぁ、ヤクザとしての器量は残ってるし、今の所は問題無しかな?しかしお前等、こうして同じ車に乗ってると、まんま女だな‥‥。改めて思うぜ。伯父貴も石頭の立石さんも、お前達に惚れちゃったのも分かる気がする‥‥。それでいて喧嘩はすこぶる強い。ギャング連中の数人がお前達に近付きたくて組に入れてくれって奴が数人いたぞ』

『あらま、あのギャング連中が、ですか?』

阿久津の言葉にメッチが反応を見せた。

ティップとミオは、命を落としたギャングの事が脳裏を過った。

『まぁ、一度でも俺達に牙を向けた奴等は入れないけどな』

『ですよね‥‥』

阿久津の言葉に、今度はナッチが応えた。


そんな会話をしながら、レインボー5人を乗せた車は膝織一家のシマの中心にある繁華街に着いた。

そして、膝織の息子が経営するキャバクラとホストクラブがある近くのコインパーキングに車を入れた。

カズ達を乗せた車も別のコインパーキングに入った。

『皆、スタンガンと特殊警棒持ってるよな?』

石頭一家の若頭補佐  小澤誠がカズ、ケン、ヒロ、ユキを見て確認した。

カズ達4人は、スタンガンを上着の内ポケットに入れ、腕に括り付けたベルトに警棒を忍ばせて長袖で隠していた。

『補佐、問題無しです』

カズの言葉にケン、ヒロ、ユキも頷いて見せた。

『おしっ、大丈夫だな。くれぐれも無茶するなよ。だが、膝織のバカ息子拐えなかったら、携帯通話状態にして店で暴れろ。すぐに俺達が店に向かうからな!』

『はい、分かりました。じゃあ行ってきます』

『おぅ、最初は慎重にな!』

『はい』

カズ達は石頭一家 若頭補佐 小澤誠に頭を下げボッタクリキャバクラへ向かった。



続く。。。



【登場人物】


関東頭鬼組  
組長    頭鬼洋次郎(48)       
若頭    阿久津龍一(38)
若頭補佐  石垣正樹 (36)
舎弟頭   新島浩二    (37)
相談役   相田真二    (38) 

構成員    
荒巻和幸         通称カズ(23)
三澤謙二   通称ケン(25)
須藤弘道   通称ヒロ(23)
小林幸弘   通称ユキ(23)    
他 30名

パブスナック レインボー組メンバー💕

メッチ    木ノ内健(20)(きのうちたけし)
(めんちきることが多い。メリケンサックを持つが何でも武器にする) 

ナッチ  中沢義男(20)(なかざわよしお)
(よくナイフをちらつかせる) 

ティップ 榊枝真二(20)(さかきえだしんじ)
(ダーツの矢を数本いつも太股に隠している)

ミオ           安桜芙美乃(20)(あさくらふみお)     (アイスピックを両足太股に6本常時備えている)

ラン         一之江将一(20)(いちのえまさかず)(通販で買った伸縮警棒とスタンガンを持つ)


タクシードライバー坂下一雄(さかしたかずお)

石頭一家
代表            石頭博 (49)(いしずひろし)
舎弟頭  水谷雄一(38) (みずたにゆういち)若頭   三浦翔吾(37)(みうらしょうご)若頭補佐 小澤誠 (36)(おざわまこと)
相談役  立石尚樹(35)(たていしなおき) (ミオの恋人)     
組員40名


膝織一家 
代表      膝織忠義(ひざおりただよし)
舎弟頭     八木亮一(やぎりょういち)
若頭      安曇孝信(あずみたかのぶ)

比較的真当なスナック、ボッタクリホストクラブ、ボッタクリキャバクラ三店舗を運営する、膝織忠義の息子
膝織義之(ひざおりよしゆき)

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