仁と義 29章 仁侠小説抗争編 24(シリアスコメディ)
キュートなニューハーフヤクザ
弱きを助け強きを挫く。昔ながらの仁義を重んじる関東頭鬼組。その分家であり頭鬼組のシノギでもある、悪党にはボッタクリ料金、堅気の一般客には明朗会計パブスナックレインボー、ホステス5人組。顔も容姿も見た目はキュートな二十歳のホステス。見た目は可愛いホステスだが、根っこは任侠貫くヤクザなニューハーフ、ダークヒーローレインボー組、抗争編 入ります。

前回のあらすじ
膝織一家、代表である膝織忠義の息子、膝織義之が頭鬼組分家、レインボー組の活躍で頭鬼組に拉致監禁された。
膝織一家は、自分のシマにあるボッタクリキャバクラと、ボッタクリホストクラブをめちゃくちゃにされた挙句、膝織義之が拉致された。
膝織忠義は拉致された息子、義之を取り戻すべく、頭鬼組、レインボー組への報復準備を始めた。
しかし、頭鬼組、石頭一家同様、警察が張り付いていて身動きがとれない中、警察に張り付かれていない膝織組員が四十人。立膝組が六十人で、その半数が半グレのギャングで構成され、人数は100人ほどに膨らんだ。
しかし、立膝組が集めたギャング達の報酬が膝織一家から出ないと分かった立膝組は、ギャングの人数を半数に減らした。
それでも、85人という頭数は、頭鬼組、レインボー組、石頭一家に奇襲をかけるには、まずまずの人数だった。
その85人が深夜、膝織一家の倉庫がある◯◯工業団地に集結して、数台のトラックとワゴン車に分乗して、頭鬼組30人、石頭一家30人、レインボー組25人に分かれ、それぞれが向かう。
そんな様子を、レインボー組に情報を流す元ギャングの二人。
その情報により、レインボー組は臨戦態勢に入っていた。
パブスナック・レインボー護衛組員。
頭鬼組員 10人+カズ、ケン、ヒロ、ユキ(計4人)
レインボー組 ナッチ、メッチ、ティップ、ラン、ミオ(5人)
石頭一家組員 10人
元ギャング 2人
パブスナックレインボー店内
午前 二時三十分
『膝織の奴等は、あと三十分くらいでここに来ると思う。
ここに奴等全員が来るとは思えないが、何人来るかは分からない。
俺達頭鬼組がトラックの運転席と助手席を封鎖するから、石頭の皆はトラックの荷台の扉の開閉レバーをロックしてほしい。
二つある開閉レバーのロックが掛けられるレバーだけに、この太めの針金を通して、できるだけ針金を捻って簡単に取れないようにして。
2トンの箱車なんて中から開けられないだろうからさ、石頭の皆さん、よろしくお願いします。
俺達はトラックの運転席と助手席開かないようにしておく。奴等が降りて荷台を開けるんだろうし。残りはワゴン車に乗ってくる奴等をぶちかます!』
頭鬼組分家、レインボー組護衛組員であるカズの言葉に、皆が気合いを込めた返事で応えた。
午前二時五十分
パブスナックレインボーに隣接するアパートの二階にいるドローン監視組員からレインボー店内にいるカズに無線が入った。
「カズさん!ドローンのカメラが遠くにヘッドライト確認!東方向から集団走行でこっちに向かっています!」
『おぅ!分かった!ユキちゃん!東方向の見張りにオイル撒けって伝えて!』
『オッケー!』
カズと同じレインボー護衛組員であるユキは、スマホを取り出し東側見張りに電話をかけ、オイルを撒くよう指示した。
東側見張りの頭鬼組組員は、4リッター缶のオイルを、道路を横断するように端から端までオイルを撒いた。
「ユキさん、オイルたっぷり撒きました」
『おぅ、分かった!』
ユキはそう言いながら、スマホを片手にカズに親指を立てて準備オッケーのサインを出した。
頷くカズ。
パブスナックレインボー店内、カウンターでは、レインボー組5人が何やら話し込んでいた。
午前二時五十三分 【士気向上】
「カズさん!トラック2台、ワゴン車2台、先頭にバイク数台確認、もうすぐオイル撒いた所に差し掛かります!」
『分かった!皆!奴ら来るぞ!トラック2台、ワゴン車2台バイク数台!』
カズの言葉にケンが呼応する。
『よっしゃ、全員配置につこう!』
カズの声が店内に響く。
誰もが真剣な表情で、武器やスプレーを確認していた。
──その時。
『カズさんっ!』
ナッチが急に立ち上がる。
『景気付けいきます!』
『……はぁ? 今なんて言った?』
ナッチの声に、カズが眉をひそめる。
その瞬間、ミオが店の照明を落とした。
ピンクと青のミラーボールがくるくると回る。
『始めます♡』
ランがDJブースに見立てた(カウンター)に立ち、BluetoothスピーカーをON。
🎵――静かだが、ノリノリを予感させるイントロが流れる。
タイトルは『背中の緋牡丹 咲かせます!』
ランが叫び、ティップが腰を捻り踊りだす。
トランスジェンダーとして、身体の工事も終わっているミオが妖しく腰を捻り、ゆっくりとした曲調でベリーダンスを踊り出した。
ティップとミオが腰を捻るたび、下着が見え隠れしていた。
『♪背中に咲いた この花は〜〜
痛みと共に 愛を知る〜〜🌹』
メッチは投げナイフをマイク代わりに構え、ユキがバチッと拍手でリズムを取り、ケンとヒロ、石頭の組員もミオとティップの妖麗な踊りに目が釘付けになった。
ケンがメッチの歌に合いの手を入れる。
「背中ァ〜ッ!」
ヒロもメッチの歌によく分からないコーラスをいれた。
「咲かせますゥ〜〜!」
『うるせぇ!!敵来る前に散る気かお前ら!』
カズが怒鳴る。
だが、その声に被さるように、ナッチの魂のシャウト。
『燃やせ魂ぃぃい!!✨』
そこから曲調はノリノリに変調した。
『……なぁ、よく分からねぇけど、股間から力が湧いてこねぇか?』
一拍置いて──石頭一家の誰かが呟いた。
その声に、一同、妙な一体感に包まれる。
そこへ無線が入った。
『カズさん!トラック2台とワゴン車2台、接近中!』
『よし!……ってお前ら、まだサビいくなぁぁぁ!!』
カズがシャウトのように叫ぶ。
だがレインボー組は止まらない。
全員で拳を掲げ、最後の決め台詞。
『背中の緋牡丹、咲かせますぅぅぅぅ!!🌸🔥』
店内が爆笑と歓声に包まれた直後──
外からエンジン音が轟く。
しかし、ヘッドライトの塊が近づいた時、先頭のバイク15台が道路に撒かれたオイルに乗りキレイに転倒した。
一瞬車4台が立ち往生した。
『よっしゃー!皆配置に着こう!催涙スプレー忘れないように!石頭一家は速やかなトラック荷台封鎖頼んます!』
『おぅ!』
ケンの呼びかけに、石頭一家組員が呼応した。
レインボー流士気アップ法。
それは、漢達に対する士気向上のベリーダンスだった。
石頭一家、頭鬼組、レインボー常駐護衛、カズ、ケン、ヒロ、ユキ、レインボー組メッチ、ナッチ、ティップ、ミオ、ラン、合計29人が、それぞれ物陰やパブスナックレインボーの前に止められているトラックの陰に隠れた。
午前三時 接近 魅惑のベリーダンス
転倒したバイクを横目に、ワゴン車2台とトラック2台は進んだまま、パブスナックレインボーに向かっていた。
『くるぞ!』
カズの声に、皆は自分達の役割に合わせて催涙スプレーや、箱車である2トントラックの荷台の観音扉を封鎖するための針金、ペンチやプライヤーを手に構えた。
遠くでトラックのエンジンが唸る。
ヘッドライトの列が、近づいてくる。
膝織の面々の影が車内で揺れるのが見えた。
『来たぞ……!』
カズが低く呟く。
『音楽止めずに行くよ!カズさん!ウチらが奴らの注意を引くからその間に制圧お願いします!』
ランは、そう言って腰に手をやり、ニヤリと笑う。
ランが合図を送り、レインボー組の“奇抜な儀式”は最高潮へ――
ミオが一歩前へ。ピンクのスカーフをゆらし、ベリーダンスのポーズをとる。
ティップもミオの後に続く。
膝織組員と立膝組員が乗ったワゴン車のヘッドライトの明かりに、ベリーダンスのポーズをとるミオとティップの姿が浮かび上がる。
膝織組の男たちが、眉をひそめる。
だが視界が「踊り」に引き寄せられるのは一瞬だった――
揺れるスカーフ、光るアイスピック(ミオの小道具)、そしてティップの派手なキメポーズ。
男たちの目が、踊り子となっているミオとティップに釘付けになっていく。
『……なんだこれ、カーニバルか?』
『ナニ見てんだよ、行け!』
『お〜‥‥ファンタスティックなエロティック!』
『おっ?いまパンチラしなかった?』
誰かがツッコむが声はすぐにかき消された。
膝織、立膝組員が乗ったワゴン車がミオとティップに引き寄せられるように、5メートル手前で止まった。
ティップは肘でリズムを取り、ナッチが挑発的なウインクを投げる。
メッチはティップとミオに合わせて腰をくねらせる。
官能的であり情熱的な踊りは、どこかエロティックに膝織組員達を魅了した。
膝織組員達の、視界と注意を全て奪われたその瞬間が、カズの合図だった。
『今だ、行け!』
カズ、ケン、ヒロ、ユキは暗がりから飛び出し、道路に止まった車列へと襲いかかった。。
彼らの動きは素早く、しかしコミカルなほど雑然としている。
ケンは催涙スプレーを取り出し、ワゴン車の少しだけ開いた運転席の窓越しに、一気に噴射した。
車内はパニックになるが、頭鬼組組員によりドアを押さえつけられ出られない。
2台のワゴン車に乗った、膝織一家と立膝組組員は完全に視界を閉ざされた。
トラックの運転席も同じように頭鬼組組員により押さえつけられ、運転手と助手席に座っていた組員は催涙スプレーにより、激しく咳き込み視界を奪われて撃沈された。
同時に、石頭一家の数名が、2台のトラックの荷台の扉にがしゃがしゃと手を伸ばす。
『おい、針金縛ってあるぞ!』
誰かが叫ぶ。
1台のトラックの荷台の観音扉には、針金が幾重にも絡みついていた。
『おそらく、さっき電話かけてきた元半グレの二人がやったんだろう。お手柄だぜ!』
石頭組員の一人が呟いた。
トラックの荷台の中からは「ドンッ!ドンッ!」と叩く音と僅かに怒号が聞こえていた。
後方からは体勢を立て直したギャング15人が勢いよく近づいてきて、石頭一家組員に突っ込んだ。
際どく避ける石頭組員。
石頭組員が怯んだところで、トラックの荷台の観音扉を開けようとするが、針金が絡みつき手こずる。
荷台の扉がギチギチと抵抗し、荷台内部に叫び声がこだまする。
『おい、開けろ!開けろって!』
『待ってください!今開けますから!』
荷台の中の組員の怒号に、ギャング達は絡みついた針金を解こうとしていた。
だが、石頭一家組員の反撃もあり荷台の針金を解くことは難しかった。
商店街の一番端にある、パブスナックレインボー店前の騒ぎを聞いた、隣接するアパートの一階から、懐中電灯を手に出てきて「あれはショーか何かか?」と尋ねる。
その問いに、レインボー組のランが『今夜は特別イベントです!』と胸を張って答える。
『そっか〜、賑やかだな~』
夜は笑いと怒号、音楽と叫び声が混ざり合い、奇妙な群像劇へと変わっていった。
そんな状況の中、隣接するアパートの二階のドローン監視組員から、カズに無線が入った。
「カズさん!西方向から数台の車が接近!」
『西方向?石頭一家の組員か確かめてくれ!』
『分かりました!』
ギャングと石頭一家が争う中、頭鬼組組員はワゴン車とトラックのドアを押さえつけていた。
『ラン!西方向から数台の車がこっちに向かってる情報が入った。注意してくれ!もしかしたら石頭の組員かもしれないが膝織一家の可能性もある!警戒頼む!』
『カズさん!分かりました!』
ランが返事をしたすぐ後、ドローン監視組員から再びカズに無線が入った。
「カズさん!石頭一家本部に火炎瓶が投げ込まれたそうです!レインボーに援軍は出していないという事で、西方向からの車は膝織一家だと思います!」
『分かった!ウチのトラックで道塞いじまおう!』
「分かりました!俺がトラックで道を塞ぎます!」
『おうっ!頼むぜ!こっちは手が離せないからな!』
「了解!」
頭鬼組ドローン監視組員はアパートを飛び出し、パブスナックレインボー店前に止まっていた2トントラックに乗り込んだ。
『ウチらも乗せて!』
レインボー組5人が荷台に乗った。
『おうっ!落ちるなよ!奴ら目の前まで迫ってるからな!』
『オッケー!』
ドローン監視組員は、トラックのエンジンをかけ西方向へ向かった。
続く。。。
SUNO AI MUSIC
【因果の花 Belly dance Version】
作詞 作曲 編曲 Echo.EXE
【歌詞】Belly dance Version
[Verse]
砂の月 沈みゆく
影を踏んで 名を呼ぶ
胸が灼ける 胸が灼ける
[Prechorus]
愛も憎しみも ひとつの祈り
この夜に捧げよう
[Chorus]
咲け 因果の花
紅く燃えて
この身が灰になるまで
許しなどいらない
[Verse 2]
忘れた涙 頬を伝う
運命は踊る 紅の輪の中
静けさを切り裂いて
[Chorus]
咲け 因果の花
紅く燃えて
この身が灰になるまで
報いは風に任せて
[Bridge]
流れる血潮を 糸に変えて
運命を編み直すように
指先で未来をなぞる
唇で刻む 復讐の唄

©️ 2025 Echo.EXE / Suno AI
☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆
【登場人物】
関東頭鬼組
組長
頭鬼洋次郎(48)
若頭
阿久津龍一(38)
若頭補佐
石垣正樹 (36)
舎弟頭
新島浩二 (37)
相談役
相田真二 (38)
構成員
荒巻和幸 通称カズ (23)
三澤謙二 通称ケン (25)
須藤弘道 通称ヒロ (23)
小林幸弘 通称ユキ (23)
他 30名
パブスナック レインボー組メンバー💕
メッチ 木ノ内健(20)(きのうちたけし)
(めんちきることが多い。メリケンサックを持つが何でも武器にする)
ナッチ 中沢義男(20)(なかざわよしお)
(よくナイフをちらつかせる)
ティップ 榊枝真二(20)(さかきえだしんじ)(
ダーツの矢を数本いつも太股に隠している)
ミオ 安桜芙美乃(20)(あさくらふみお) (アイスピックを両足太股に6本常時備えている)
ラン 一之江将一(20)(いちのえまさかず)(通販で買った伸縮警棒とスタンガンを持つ)
故)タクシードライバー
坂下一雄(さかしたかずお)
レインボー組のティップと恋仲だったが、膝織一家に拉致されたレインボー組、ミオと石頭一家幹部、立石尚樹が拉致された時、ミオと立石救出でレインボー組に協力したことで、膝織一家により殺害された。
石頭一家
代表
石頭博 (49)(いしずひろし)
舎弟頭
水谷雄一(38) (みずたにゆういち)
若頭
三浦翔吾 (37)(みうらしょうご)
若頭補佐
小澤誠 (36)(おざわまこと)
相談役
立石尚樹 (35)(たていしなおき) (ミオの恋人)
組員40名
膝織一家
代表
膝織忠義(ひざおりただよし)
舎弟頭
八木亮一(やぎりょういち)
若頭
安曇孝信(あずみたかのぶ)
若頭補佐
斉藤直也(さいとうなおや)
比較的真当なスナック、ボッタクリホストクラブ、ボッタクリキャバクラ三店舗を運営する、膝織忠義の息子
膝織義之(ひざおりよしゆき)
今回も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました😊
また来てね(@^^)/~~~💕
