アヌデラージュ冒険戦記 9【連載小説】
冒険ファンタジー エンターテインメント✨️
【前回のあらすじ】
タイグランド自治区 血盟ギルド 「ブレンガッド」とギルヌーヴ領地 コルデラッド自治区 血盟ギルド 「ソルデランサ」の奇襲に勝利したヴェルグラーレ自治区血盟ギルド 「ブルヘッド」とヴェラックウェル自治区血盟ギルド「 シャルグーレ」。
しかし、コルデラッド自治区 血盟ギルド 「ソルデランサ」の怪しい動向に疑問を呈したブレンガッド血盟主ガルシニアは、「ソルデランサ」による、血盟主不在のヴェルザス領地 ヴェラックウェル自治区 を狙っていると推測。
それには血盟ギルド 「シャルグーレ」 盟主の不在と軍隊の少ない時の今が攻め時なのではないか、ということで、外交官によりヴェルザス領地 ヴュルッセオ自治区血盟ギルド 「グリードゥラ」にヴェラックウェル自治区の防衛協力要請のため、ガルシニア盟主は書簡を託し外交官二人を派遣、その護衛として第三剣士軍部隊が同行することとなった。
【中立地帯メルヴィル】
ブルヘッド外交官護衛、
第三剣士軍部隊100人と
マジックフェロー12人、
そしてブルヘッド外交官二人は、
召喚獣白狼、銀狼、黒狼、
そして馬に跨りヴェルザス領地
ヴュルッセオ自治区へ向かう。
ヴェルグラーレ自治区を出発して
2時間ほど経ち、
エルグラーニャ自治区を迂回しなから
中立地帯である
メルヴィルという街に着いた。
『皆、ここで一時間程小休に入る!
召喚獣への労いも忘れないように!では、各々自由に休め!』
『おぅっ!』
第三剣士軍部隊長である私は、
皆の返事を聞いて
背中に背負っていた荷物袋から
砂時計を取り出し自分の横に置いた。
砂が全部落ちると三十分。
ひっくり返して一時間となる。
その時、
剣士軍部隊の三人が神妙な面持ちで
私の所に来た。
『隊長、今怪しい男達が我々に
ギルド名と行き先を確認して、
召喚獣の黒豹に乗り街を
出ていったんですが‥‥
召喚獣の黒豹はギルヌーヴ領地にしか
いないはず。
剣は持ってないようでした。
自分が見た限り
偵察兵の様に思えました』
『ギルド名と行き先?聞かれたの?』
『はい。
あ、もちろん行き先は言ってないです。
ギルド名はウチのギルド旗見て
分かったようでした』
『なんか胡散臭いね〜。
分かった。報告ありがと。
あなた達も少し休んでて』
【二つのリスク】
私の言葉に
剣士軍部隊三人は
自分達のいた場所に戻っていった。
『ミオ姐、
もしかしたらソイツら
パルチザンの連中かもしれない』
すぐ横にいたタクちゃんが、
そう言って私を見た。
『その理由は?』
私はタクちゃんに問い掛けた。
『何処かのギルドだとしたら、
わざわざそんな事聞くかな?|
此方《こちら》は大軍ではないし、
奇襲だとは思わないはず。
パルチザンの連中なら召喚獣の
黒豹を持っていてもおかしくないし、
反自治区集団のパルチザンなら
8000から10000人の非正規軍がいるから、
反自治区集団のパルチザンにとっては
百人そこそこの自治区ギルド正規軍なら
待ち伏せ襲撃を考えるかも‥‥』
『うん、
私もタクちゃんと同じ考えだった。
出来るなら無闇な争いは避けたいからね。
元処刑場の「嘆きの丘」を通ろうか‥‥』
『う〜ん待ち伏せは無いかもしれないけど、
ウオッチャーに見つかったら厄介かもね。
下層、中層、上層の3層何処かに
居るからね〜』
『ウオッチャーって
中身すっからかんのスケルトンな
骸骨でしょ?
タクちゃん達のウィンドリッパーと
グラディエーターの
クロスコープアウトで
バラバラにできそう』
『ところがどっこい、
奴等はバラバラになっても
再生しちゃうんだよね。
しかも攻撃力半端ないらしいよ。
大きいし。
ウオッチャー • スケルトンが
首にかけている元処刑場の墓場の
魑魅魍魎が宿るネックレスを
破壊すれば再生はしないらしいよ。
ただ、そのネックレスは
魔法攻撃耐性と物理攻撃耐性に
特化してるんだ。
嘆きの丘のモンスターは武器、
防具作製に必要な素材を
たくさん落とすんだ。
そしてその素材は高価な
ものばかりだから、
素材狙いで一攫千金を狙う
ハンター達がパーティーを組んで
嘆きの丘の墓地に入るのだけど、
帰って来れるのは一つのパーティーで
一人帰れる事が出来ればいい方で、
大半はパーティー全滅で
行方不明になってる』
『タクちゃん詳しいのね』
『うん、素材欲しくて
色々調べた事あるんだ。
ガルシニア盟主も同じ事
言ってたから間違いないよ』
『そっか〜。
嘆きの丘に行かないで、
予定通りの道を行くとなると、
荒地の先の切り通しを
通らなきゃならない。
万が一の待ち伏せがあるとしたら、
絶好の待ち伏せ場所になるからな〜。
これは一か八か嘆きの丘を
全速力で突っ切るのが良いかも‥‥』
私はそう言ってタクちゃんの顔を見た。
『そだね。
嘆きの丘行けば30分位
時間短縮できそうだしね。
ウオッチャー • スケルトンに
会わなければラッキーって感じかな』
『うん。そうと決まれば少し寝よう』
私はそう言って、
砂が落ち切りそうな砂時計の砂が
落ち切ったのを確認して、
砂時計をひっくり返して
浅い眠りに入った。
暫くして目が覚めた私は
砂時計を見た。
あと4〜5分ほどで
砂が落ちきるところだった。
月明かりの中、
回りを見渡すと起きている者、
寝ている者半々だと思えた。
『皆起きて!一時間経ったよ!
まだ先はまだ長い。
はい!人数確認するから
10人ずつ並んで!』
【北へ】
全員揃っていた。
『皆、疲れているところ済まない。
これから出発だが、
我々の動向を探る輩がいた事で、
パルチザンの待ち伏せを
警戒して道を変更する!』
『おぅっ!』
『このままメルヴィルの街を出て
荒地を抜けるのが通常だが、
荒地を抜けた所から
山に挟まれた切通の道になる。
パルチザンが待ち伏せするとなれば
都合の良い場所であり、
我々は格好の餌食となるだろう。
反自治区集団であるパルチザンは、
我々のようなギルド正規軍ではないが、
頭数は我々ギルドを遥かに凌ぐ人数がいる。
多勢に無勢では怪我人が出るのは
目に見えている。
そこで、ここメルヴィルを出て
北へ向かい嘆きの丘の墓地を
抜けて行こうと思う。
ただ、嘆きの丘には
ウオッチャー • スケルトンという
大きなモンスターがいる。
かなり力のあるモンスターらしいが、
我々がウオッチャーに見つからなければ
三十分は時間が短縮される。
嘆きの丘に入る前に魔導師
マジックフェローに
武器、防具、召喚獣に
装備強化エンチャントをかけてもらい、
ウオッチャーに遭遇した時の為に備える!
では、出発する!
外交官護衛陣形をとれ!』
『おぅっ!』
私は外交官である
エストラダ • ヴィラーギ • アドロと、
エスティル • フリック • ケイジーを見た。
二人とも手を挙げ親指を立てた。
それを確認した私は出発の号令を出した。
『出発する!』
『おぅっ!』
士気も高まり気合の入った
剣士達の声が夜の空気を震わせた。
そうして、
私達は中立地帯である
メルヴィルの街を後にした。
続く。。。
ヴェルグラーレ自治区→エルグラーニャ自治区→中立地帯メルヴィル→嘆きの丘の墓場「元処刑場」

ブルヘッド城イメージ
Photo AC
概要 登場人物
時はアヌデラ西暦1500年。
混沌とした戦乱の世界に、人々は平和を求めた。
世界七大陸のうちの一つ、一番大きなアヌデラージュ大陸。
アヌデラージュ大陸七領地
ヴェルザス領
ギルヌーヴ領
ティオノス領
エストギラン領
グルディア領
オレンス領
アデュスラン領
ヴェルザス領地 ヴェルグラーレ自治区
戦闘ギルドBHD (bullheaded)
最強の意味をもつ「ブルヘッド」
盟主 イクセィラ • クルフ • ガルシニア 「ヒューマン」♂️
グランデュエル OP
副盟主 アウラ•エスト•ラシュリー
「ヒューマン」♀️
グランデュエル OP
司令官 エルディック • エンソル • クラゥディ 「ヒューマン」♂️
マジックフェロー
軍師 エルドラド • ウェンツ • エリウス
「ヒューマンオーク」♂️
ブレッキャスト OP
外交 エストラダ • ヴィラーギ • アドロ
「ヒューマン」♂️
グラディエーター
外交 エスティル • フリック • ケイジー
「ダークネスエルフ」♀️
ダークネスウィッチ
ギルド 戦闘員
剣士タンカー 「防御」 500名
剣士アタッカー 「攻撃」 500名
魔法アタッカー 「攻」 300名
魔法エンチャント 「防」 300名
魔法 回復ヒーラー 「防」 300名
弓兵 「遠隔攻撃」 600名
砲兵 大砲50門「遠隔攻撃」 100名
カタパルト20基 「投石機」 100名
総兵数 2700名
予備兵 800名
第三剣士軍部隊隊長
アヌグレッサ•エスタリア•ミオ
第三剣士軍部隊副隊長
ベレジャ • ケネス • アレン
魔導師 マジックフェロー
セルディア • モンティアル • タクミ
ヴェルザス領地 エルグラーニャ自治区
血盟ギルド 「エルグリラ」
盟主 ヴラドゥール • オーレン • バニッシュ♂️
ヴェルザス領地 ヴェラックウェル自治区
血盟ギルド 「シャルグーレ」
盟主 フレイド • ケイス • アランティーノ♂️
ヴェルザス領地 ヴュルッセオ自治区
血盟ギルド 「グリードゥラ」
盟主 インドゥーラ • ヌルカ • ベクトル♂️
ヴェルザス領地 エストランタ自治区
血盟ギルド 「モズレナ」
盟主 サーラント • スレッダ • エブリア♀️
ヴェルザス領地 タイグランド自治区
血盟ギルド 「ブレンガッド」
盟主 エルミナ • ブレン • ガトゥラ
ギルヌーヴ領地 コルデラッド自治区
血盟ギルド 「ソルデランサ」
盟主 サルベイジ • アルグレッド • コルシカ
