氣・血・津液の異常
氣・血・津液の「不足(量が足りない)」や「滞り(巡りが悪い)」によって生じる代表的な6つの病態(東洋医学では証:しょうと言います)について、具体的な症状を交えてご紹介します。
氣の異常(氣虚・氣滞)
氣虚(ききょ):氣・エネルギーの不足
○状態:生命活動のエネルギーが不足し、内臓の機能が低下した状態。
○主な症状:
・疲労感、だるさ
・息切れ(少し動くだけでハァハァする)
・食欲不振、食後の眠気
・風邪をひきやすい(免疫力の低下)
・必要以上に汗をかく
氣滞(きたい):氣・エネルギーの停滞
○状態:氣の巡りが滞った状態
○主な症状:
・お腹や胸の張り、ガスが溜る
・イライラ、情緒不安定
・ため息、ゲップが多い
・喉のつかえ感
・症状の場所が移動しやすい
血の異常(血虚、瘀血)
血虚(けっきょ):血不足、栄養不足
○状態:血の絶対量が不足、または栄養が全身に行き渡らない状態(西洋医学の貧血に近いですが、より広い意味を持ちます)
○主な症状
・めまい、立ちくらみ
・皮膚の乾燥、髪のパサつき、爪が割れやすい
・目の疲れ、かすみ目
・不眠、不安感、物忘れ
・月経周期の遅れ・経血量の減少
瘀血(おけつ):血行不良
○状態:血の流れが滞り、血液ドロドロや微小循環障害を起こしている、かたまりとなり氣血津液の流れをさまたげる
○主な症状
・固定制の刺すような痛み(頭痛・肩こり・生理痛など)
・顔色が悪いく暗い、目の下のクマ
・シミやアザができやすい
・唇や舌の色が紫っぽい
・経血にレバーのような塊が混じる
津液の異常(陰虚・水滞):潤い不足
陰虚(いんきょ):潤い不足
○状態:体内の水分が不足し、体を冷ます力が弱まって「空焚き」のような熱が生じている状態。
○主な症状:
・手足のほてり、のぼせ
・口や喉の激しい乾き
・寝汗(盗汗)
・便秘(コロコロした便)
・空咳(痰が少ない)
水滞(すいたい)/痰湿(たんしつ):水分代謝の停滞
○状態:余分な水分が体内に溜まり、排泄されずに濁った状態
○主な症状:
・体が重だるい
・むくみ(特に下半身)
・頭が重く締め付けられるような痛み
・めまい、吐き気、車酔いしやすい
・軟便、下痢
東洋医学では、これらが単独で起こるだけでなく、「気虚」が原因で血を巡らせず「血瘀」になる(気虚血瘀)など、複数が絡み合うことも一般的です。
