シェイクが溶け切るまで、島内宏明は終わらない。
私が長年応援し続けてきた東北楽天ゴールデンイーグルス・島内宏明選手が、来季の選手契約を結ばないことがチームより公表されてから3ヶ月が経ちました。
同様の立場にあった選手たちの進路が次々と決まる中、島内選手の去就だけが定まらず、この間ずっと落ち着かない気持ちで見守っていました。そんな中、東北の地元紙・河北新報の報道により、昨シーズン限りで現役を退く決断をされたことが伝えられました。
この件の発表のやり方面については、正直なところ思うところがあり、実はこの記事も一度は消していました。
(いいねなど反応をいただいていた皆さん申し訳ありません…)
しかし、島内さんが出席されたイベントに最近参加し、直接その声を聞く機会を得たことで、腑に落ちた部分がいくつもありました。だからこそ、あらためてこれまでの島内さんの歩みと活躍を振り返ってみたいと思います。
前段
島内さんを好きになったきっかけや、その魅力については、過去に書いたnoteの記事で触れています。そちらとあわせて本記事を読んでいただけたら嬉しいです。ある意味、公開ファンレターのような内容になっています。
2020年代の島内さん
前述の記事はコロナ禍の真っただ中に書いたものですが、それ以降の島内さんの活躍は、記録にも記憶にも深く刻まれるものばかりでした。怪我の影響で直近2年は思うような成績を残せなかったものの、球団生え抜きとして初の打点王に輝き、最多安打も記録。
さらに2021年には、本拠地・楽天生命パーク宮城(現:楽天モバイル 最強パーク宮城)で開催されたマイナビオールスターゲーム第2戦で、試合を決めるタイムリーツーベースを放ち、MVPに選ばれました。
島内さんファンの一人として、その一つひとつを追いかける時間は本当に楽しく、今こうして振り返ると、強い懐かしさが込み上げてきます。
打点を挙げるたびに試合後に飛び出すユニークな談話は、いつしか名物となり、球団からグッズが販売されるほどの盛り上がりを見せました。私自身も例に漏れず散々散財しましたが、「このコメントがどうグッズ化されるのだろう」「果たしてどれほど売れるのだろう」と、少し心配しつつも楽しみにしていた記憶があります。結果的には、なかなかのヒットだったのではないでしょうか。
そして、スタジアムグルメの面でも大きな足跡を残しました。2021年から楽天生命パーク宮城で販売が始まった「島内宏明のバニラシェイク」は、その年の前半戦だけで約1万杯を売り上げ、一躍“楽パ”の看板メニューに。これをきっかけにシェイク商品の横展開が進み、かつてイーグルスに在籍していた涌井選手をはじめ、近年では藤井選手、渡辺翔太選手のシェイクも登場しています。今や“どこでもシェイクが楽しめるボールパーク”となった背景には、島内さんの存在が大きく影響していると言っていいでしょう。
2025年の本拠地開催3連戦では、契約を結ばないことが公表された直後だったこともあり、島内さんシェイクが販売されていた三塁側エリアの飲食売店「王道中華 鷲包房」(巡り巡って中華料理店での販売)には長蛇の列ができるほどの盛況ぶりでした。最終戦では早々に完売となり、私自身は買い逃してしまいましたが、11月に行われたファン感謝祭では、寒空の下で“最後のシェイク”を味わうことができました。
シェイクを溶かすように熱かったあのファンの熱気が、少しでも島内さん本人のモチベーションにつながっていたのだと、そう信じたい気持ちです。
島内さんフォトギャラリ-
全国各地の球場を巡り、島内さんを追いかけながら、数えきれないほどの勇姿をカメラに収めてきました。挙げればきりがないため、今回は厳選したもののみ掲載しますが、島内宏明という選手がNPBの舞台で確かに輝いていたことを、少しでも心に留めていただけたら幸いです。





































結び。
島内さん、14年間の現役生活、本当にお疲れさまでした。2011年秋に行われた新入団選手記者会見(ファン参加枠あり)で初めてお見かけしてから、これほど長くイーグルスのユニフォームを着続けてくれたことに、心から感謝しています。


その間、チームとしてはパ・リーグ優勝や日本一という輝かしい瞬間をともにし、個人としても打点王、最多安打、ベストナインと、数々の勲章を積み重ねてきました。ドラフト6位という下位指名での入団から、記録にも記憶にも残る選手へと成長していく姿を見届けられたことは、ファンとして本当に嬉しく、誇らしい気持ちです。
2012年の開幕カードで話題になった、通称「今江さんに隠された」プレーや、2013年に外野守備で肩を痛める場面を現地で目にしてきました。若手時代に経験したそうした苦い出来事の一つひとつが、年齢を重ねる中で確かな糧となり、円熟味を増した30代へとつながっていったのではないかと感じています。
個人的に特に印象に残っているのは、2023年秋のファイターズ戦で放たれたサヨナラホームランです。その後しばらくの間、iPhoneやApple Watchの壁紙にしていたほど、大好きな一打でした。夏と秋が入り混じるような心地よい風が吹く中、楽天モバイルパーク宮城のライトスタンドへと突き刺さった鮮やかな一発は、今もなお昨日のことのように思い出されます。
実はこの記事、来季の選手契約を結ばないことが明らかになった直後に書こうとしていました。ただ、その時点では進路が見えないまま言葉を綴ることに違和感があり、noteの下書きにそっとしまったのです。その後、一度消しては書き直し、また手を止めるという流れを繰り返して、今に至っています。感情のジェットコースターのような状態になっている点は、どうかご容赦ください。
エピローグ:島内さんに会ってきました
初版ではこのあたりで締めくくる構成になっていましたが、改訂にあたり、流れに違和感のある箇所がありましたらご容赦ください。
そんな中、先日、河北新報社主催で開催されたイベント「楽天のお話を楽屋で鉄平さんがただゆるゆるとしゃべるだけの番組(略称・楽ゆる)」に島内さんが出演されると知り、幸運にも観覧客としてその場に立ち会うことができました。

トーク内容については、動画の公開収録という性質上、ネタバレは控えさせてください。後日公開される河北新報オンラインの動画をご覧いただければ嬉しいです。
一方で、写真の掲載は問題ないとのことでしたので、noteの読者の皆さんにも少しお裾分けさせていただきます。






このような形でファンの前に姿を見せ、これまでの歩みをざっくばらんに振り返り、そしてこれからのことを語る島内さんの姿を見られたことは、本当にかけがえのない時間でした。ある意味では、これが本当の引退会見だったのではないかと感じています。
この場を設けてくださった河北新報社の皆さん、そして鉄平さん・金野記者をはじめ関係者の皆さんには、心から感謝したいです。
素敵な時間を、ありがとうございました!
シェイクが溶け切るまで応援できて幸せです。
お疲れさまでした、島内さん。
杜の都の男前よ、永遠に。

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ありがとうございます!今後もどうかご贔屓に!