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農家は栽培以外の能力も必要〜コミュニケーション編〜

農業は一人で完結する仕事ではない

農業は自分だけで完結する職業だと思っていませんか?
しかも、体力勝負!みたいな。

確かに1人でする作業もたくさんあるので、そういう一面もあります。
万歩計に1日3万5千歩って表示されているし…。

しかし、農業はそれだけの能力では出来ません。
意外かもしれませんが、たくさんの人と接する機会が多いんです。



農業は人との繋がり

JA、市場、仲卸、小売業者、生産者、消費者、研究者、肥料屋、資材屋、ハウス屋、従業員等、たくさんの人達と接していかなくてはなりません。

作物を栽培することだけに専念出来れば、どれだけ楽か…って思うこともあります。

  • 自分で作った物を、従業員さんに収穫してもらう。

  • JAの担当者とやりとり。

  • 出荷物を運送会社のドライバーさんに運んでもらう。

  • 市場に到着したら市場の職員が売る。

  • 仲卸さんが買う。

  • いろんなスーパーや八百屋さん、飲食店、ホテルに行く。

  • 消費者の方々の所へ行く

出荷をするだけでも、関わっていく人達はたくさんいますし、一つ一つのこと、物、出来事に対してたくさんの人と繋がり、関わっていきます。

いろんな方々と良い関係を築き、お互いにとってwin-winになるように調整しながら、言葉を選んでいきます。



農業に必要なコミュニケーション能力

時には不利になることもあるし、有利になることもあります。
押したり引いたり、双方が気持ちよく仕事が出来るように考えていかなくてはなりません。

作物を売る上でも、作る上でも協力してもらえる環境を自分で作っていかなくては、うまくいかないものだと思います。
農業をするにはコミュニケーション能力はかなり必要な要素と言えます。

いくら良い物を作れたとしても、たくさんの方が関わって初めて消費者の元へ辿り着くことを忘れてはいけません。



従業員との信頼関係の築き方

従業員との関係性は、やはり信頼関係の構築が1番です。
安心して働ける環境を作り上げることが非常に大切です。

僕と従業員との関係、従業員同士の関係、もっと言うと従業員のご家族と僕との関係。どれも1日で構築出来るものではありません。

僕が従業員に出来ることは、安心して働くことが出来る場所と思ってもらえることです。時に寄り添い、過度に干渉しすぎない。

その人に合った距離感を大事にします。
人としては寄り添い、仕事(経営者)としては距離感を保つ。
常に職場が負の雰囲気にならないように心掛けています。



教えすぎない「育て方」

従業員の主な仕事内容は収穫になります。
収穫作業を教えて、収穫スピードを上げるために心掛けていることがあります。

あえて教えすぎない。気にしてはいるけど気にしてないふりをする。
悩んでいたり、迷っているのはわかっているけど、ヒントだけ伝える。

自分の頭で考えながら仕事をする、想像力を膨らませることに重きを置いています。良かれと思って教えることは、時にこっちのエゴだったりします。

考える機会や時間を奪ってはいけません。

自分の頭で考えながら仕事することは、身につくまで時間はかかるかもしれません。ペースもそれぞれです。

しかし、先々仕事を任せていくことを思うと、頭で考えるということを癖付けるのは必ず必要になります。



育てるために待つ姿勢

考えて仕事をすることは思いやりに繋がっていきます。
僕は品質に関してこだわりがあります。

ますは、「こだわっている」ということを理解してもらった上で、作った商品は自分自身が買いたいものを作ってほしいと伝えます。

自分でも買わないような商品は作ってはいけません。
消費者の方々が納得して手に取ってくれる姿を想像しなくてはなりません。

それから、
今の作業にどんな意味があるのか?
こうしていた方が効率的ではないか?
先々に誰かの役に立つのではないか?


他の従業員の為に思いやりの行動をとってもらえるように、なるべく自然な流れの中で促していきます。

自然にというのがポイントで、くるべきタイミングで伝えていく。
きてもないタイミングで伝えることは、くるべきタイミングに比べて、やっぱり捉え方が違うと思います。

焦りは禁物だし、こっち側として絶対的に必要なことは「待つ」ということです。我慢に近いものはありますが、我慢程ストレスを感じることはないぐらいの感覚です。

要は、待てる気持ちの余裕を持つことが大事なことと思っています。



我慢と伝え方のバランス

そうは言っても我慢も必要な場面もあります。
我慢が強いられる時は注意をしています。

我慢しているからといって、相手に表情や言葉、行動から読み取られては元も子もありません。それはもはや我慢出来てないことの現れだと思います。

我慢を続けてきたあと、もし従業員が成長して仕事ができるようになったときに、「実はあのとき我慢していたんだ」と伝えてしまうことは、よくあることだと思います。
ですが、僕はそれを言わないように気をつけています。

従業員が成長して、出来るようになったことで、我慢はもう報われていると思います。それ以上の報いを求めてしまうのは、自分のエゴの領域に入ってしまうように感じます。



感謝を軸とした経営観

我慢してきたことで、従業員が育ったのであれば、それは成功の一つの形です。

最も大切なのは、従業員に対して働いてもらっていることを当たり前に思わず、感謝の気持ちを忘れてはいけません。

コミュニケーションについて書いていたのに、経営者側の気持ちの持ちようの記事になってしまった感じですが…。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

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