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スペインのジュニアエンジニアの年収や福利厚生って実際どうなの?

「スペインの給料は安い。」
スペインに住んだり働いたりしたことがある人なら、一度は聞いたことがあるフレーズではないでしょうか。

実際、統計を見てもスペインの平均給与は、西ヨーロッパの中では低めの水準です。

2024年のフルタイム労働者の年間平均給与。
東ヨーロッパの国々を除くと、スペインは下位に位置していることがわかります。
引用元 https://ec.europa.eu/eurostat/web/products-eurostat-news/w/ddn-20251112-1

私はこれまでスペインで、ベンチャーキャピタルと研究機関の2か所でエンジニアとして働き、2022年・2024年・2026年と3度スペインで就職活動を経験しました。(2026年は最終的にイギリス企業へ入社。)

今回は、私自身の経験をもとに、スペインのジュニアエンジニアの待遇について赤裸々に書いていきたいと思います。

参考までに、2022年と2024年の入社当時の私のプロフィールです。
・スペイン・バルセロナ在住
・フロントエンドエンジニア歴は1〜2年のジュニアレベル。
・React、TypeScript、Redux、REST APIなどの他、MERNスタックやReact Nativeにも少し触れた経験あり。

まずAIに平均年収を聞いてみた

私が就活していた2022年〜2024年頃、バルセロナで実務経験1〜2年程度のフロントエンドエンジニアが、スペインの一般的な企業へ就職した場合の年収(額面)を複数のAIに聞いてみました。

もちろんAIの回答なので鵜呑みにはできませんが、私自身の経験とも大きくはズレていませんでした。

一般的なスペイン企業:€25,000〜30,000
待遇の良いスタートアップやプロダクト企業:€30,000〜35,000
外資系・アメリカ系企業:€35,000〜45,000

ChatGPT

2022〜2024年時点、バルセロナで経験1〜2年程度のジュニアフロントエンドエンジニアの平均年収は、概ね€24,000〜30,000(額面/年) の範囲です。

Claude

2022年から2024年当時のバルセロナにおいて、実務経験1〜2年のフロントエンドエンジニア(ジュニア〜ミドル層)がスペインの一般的な現地企業(国内向けのローカル企業や一般的な中小企業)でもらえる平均年収は、総支給額(Gross)で約24,000ユーロ〜32,000ユーロ(当時のレートで約340万〜480万円)でした。

経験年数別の目安実務経験1年未満(完全なジュニア): 年収 20,000€〜24,000€ 前後 
実務経験1〜2年(ジュニア〜ミドルへの移行期): 年収 24,000€〜32,000€ 前後

Gemini

実際、私はいくらもらっていたのか?

経験1年で入社したベンチャーキャピタルでは、年収€28,000でスタートし、3か月の試用期間終了後に€31,000へ昇給しました。
月々の手取りは、昇給前が€1850、昇給後が€2000程度。
実務経験がほとんどなかったことを考えると、かなり待遇の良い会社だったと思います。

しかしこの会社では後に解雇されてしまい、再び就職活動をすることになりました。
(解雇されたときの記事はこちら↓)

その後、経験2年で入社した国立の研究機関では、年収€26,000でした。手取りは月に€1700ほど研究機関はどの国も予算が限られているのか、前職よりも下がってしまいました。
それでも当時の私にとっては、収入よりも経験を積めることのほうが重要でした。
ヨーロッパは即戦力採用が基本なので、ジュニアレベルだと採用してもらえるだけでも有難いことでした。

(過去の就活の戦況をまとめた記事はこちら↓)

現在は円安が続いているため、円換算すると為替マジックで実際以上に高く見えてしまいます。そのためあえて円換算はしませんが、体感としては年収€30,000は日本の年収300万円程度、毎月の手取り€2,000は20万円くらいの生活感覚に近いと思います。

福利厚生はどうだった?

さすがはヨーロッパというべきか、有給休暇は入社1年目から充実しています。
・1社目のベンチャーキャピタル:24日
・2社目の研究機関:30日

就職活動中に見ていた求人でも、最低23日程度がほぼ標準でした。
25〜26日あると多いなという印象を受けていたので、研究機関の30日というのはおったまげました(笑)

もちろん病気休暇は有給休暇とは別ですし、有給消化率もほぼ100%でした。

年休のほかにも、プライベートな医療保険や、Cobeeという福利厚生プラットフォームが提供されていました。食事代や交通費、保育・託児費などを税制優遇付きで利用できる仕組みです。

また、スキルアップのための支援制度が充実している会社も多くあります。実際、ベンチャーキャピタルでは、同じポジションの前任者からメンタリングや講習を複数回受ける機会を設けてもらいました。また、研究機関では受講したかったオンラインコースの費用を負担してもらいました。このような学習支援制度は、就職活動中に見ていた募集要項でも多くの会社で紹介されていました。

余談:アルバイトの時給は?

2024年の就職活動では本当に仕事が見つからず、就活期間は約7か月に及びました。その間、バルセロナで日本の軽食を販売するお店で一時的にアルバイトをしていました。

当時のスペインの法定最低賃金は、時給換算で約€8.87(天引き前)でした。私が働いていたときの手取り時給は€8で、税金や社会保険料が差し引かれた金額です。感覚的には時給800円といったところではないでしょうか。


おわりに

数字だけを見ると「スペインは安いな」と感じるかもしれません。

では、この給料で実際にバルセロナではどんな生活が送れるのでしょうか。次回は、毎月の生活費や家計をもとに、そのあたりを詳しく書いてみたいと思います。

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