心の苦しみは、思考から生まれる ― ルアンプー・プラモート師(要約版)
私たちの心に生じる苦しみ(ドゥッカ)の正体を、ルアンポー(プラモート師)はこう説きます。
心の苦しみは、思考からのみ生じています。
あのことを考えて苦しみ、このことを考えて悲しみ、いじけ、怒り、欲しがる。それらはすべて、「考えたあと」に生じている、と。つまり苦しみは出来事そのものではなく、それについての思考から起きているのです。

師がかつて出会われた先生、ルアンポー・カセーム・ケーマコー師は、こう教えられました。
善き思考は心を冷静にし、考えなければ心は涼しく安楽である。
プラス思考のときは心は静まり、マイナス思考のときは心は落ち着かず熱くなる。私たちは、思考しだいなのです。
ただし「考えなければ」とは、思考を止めることではありません。心には、考えるという働きがあります。大切なのは、その思考が「私の考え」にならないこと。「自分が考えている」「自分のもの」とせず、ただ〈思考が働いている〉と観えること。そう観えたとき、心は涼しく、安らぎます。
だから昔の人は、よい言葉を遺しました。
独りでいる時は、思考に注意しなさい。友といる時は、言葉に注意しなさい。
起きてしまった出来事に腹を立てても、それでその出来事が消えるわけではありません。怒りはただ、無知のまま苦しみを引き受けているだけ。ですから思考するときは、煩悩や渇愛(タンハー)に思考をさせてはいけない。原因と結果にしたがって、サティ(気づき)とサマーディ(集中)をもって考えるのです。
今日の一歩 苦しいと感じたら、出来事ではなく、その直前に浮かんだ「考え」に気づいてみてください。そして、それを「私の考え」と握りしめず、ただ〈考えが起きている〉と眺めてみる。
全文では、思考を動かす煩悩のしくみと五蘊(カンダ)についても、師がより深く説いておられます。「心の苦は思考から生じる ルアンポー・プラモ―ト師」
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