ひとり言から「対話」へー ある発達障害が殻を破って見つけた、読者と繋がるための勇気の出し方
【この記事は、約5分で読めます】
※ 本記事は、noteやSNSで発信しているものの、なかなかビュー数やスキ・コメントがもらえない発達障害の当事者を対象としています
「はあ…今週も、誰にも届かないまま1週間が過ぎてしまった……」
投稿ボタンを押して1日・3日・1週間…
何度も通知欄を更新しては、静まり返った画面を見て溜息をつく。
そんな日々を、かつての僕は何ヶ月と過ごしてきました。
1週間、渾身の力を込めて書いた4,000字超の記事。
自分なりに役立つ情報を詰め込み、構成を練り、推敲を重ねた記事。
それなのに、つく反応は「スキ」の数とフォロワーが増えるだけ。
コメント欄は、3週間に1回あれば上等。
まるで、冬の夜の公園のようにひっそりとしていました。
「自分の発信なんて、あってもなくても同じなんじゃないか」
「結局、有名な人じゃないと、相手にされず埋もれていくだけなんだ」
そんな孤独感の中で、僕はいつしか週1の投稿が「届けるための発信」ではなく、「傷つかないための発信」をするようになっていました。
正直、noteを始めた時の僕は…
超越した立場で相手に隙を見せずに書くことに、意味があるのだと感じていました。
身バレがイヤだから、自分からはかかわらない。
一話完結でストーリーを終わらせるのが、読者にとって問題解決できる。
だから、SNSの世界で壁を作るのが、結果的に読者と自分の安全が守れるんだ。
しかし、それは…
ただ、自分の殻の中に閉じこもり、誰もいない客席に向かって、ただ淡々と独白を続けるためのドライな関係にすぎませんでした。
しかし、ある時気づきました。
読者が欲しいは、僕の完璧な正論ではなく、僕と「会話するきっかけ」だったのだと。
そう改めるようになってからは…
僕はゆっくりながらも現在はわずかながらも、コメントが増えるようになっていきました。
3ヶ月前までは、こうだったものが…

今では、こうです。

決して、大した実績ではありません。
ましてや、数字だけ見たら全体ビューがスキの数が減っているのはお分かりでしょう。
けれども、それ以上に「コメントの数」が増えたのは、僕にとって嬉しかったのです。
今回は、孤独な発信を続けていた僕が、どうやって「コメントを求める勇気」を持ち、読者の皆さんと緩やかに繋がり始めたのか。
その心の変容のプロセスを、包み隠さずお話ししたいと思います。
1.「完璧な正論」が、読者との壁を作っていた

かつての僕は、どこかで「読者に隙を見せてはいけない」と思い込んでいました。
弱音を吐いてはいけない
論理的に正しくなければいけない
役に立つことを書かなければいけない
そんな「べき論」の鎧をガチガチに固め、高い壇上から正論を振りかざす。
そんなスタイルで、発信を続けていました。
2024年4月にnoteを書き始めた時。
僕はライター講座を終了し、講座で学んだ内容通りに文章を書かなきゃ響かない!という思い込みがありました。
週1回の投稿を継続して…
確かに、スキの数は増えました。
「発達障害でも、障害者雇用の正社員で働いている」と珍しがられ、フォロワーも予想以上に増えてはいきました。
しかし、コメントが来ない。
他のクリエイターは、自分よりフォロワー数も少ないのに、毎回コメントがついてくる。
この差は、何?
次第に僕は焦りだし、益々コメントがつくように休日も血眼になり、何時間かけて記事を書き続けるようになりました。
しかし、それはかえって逆効果。
僕が一生懸命に書けば書くほど、読者との距離は遠ざかっていく気がしました。
なぜなら、僕の文章には「入り込む余白」が1ミリもなかったから。
コメントがつかないのは、次の2つが理由にあったと考えます。
「僕は~」という主語ばかりで、「あなた」が不在。
結論がキレイにまとまりすぎていて、ツッコミどころがない。
これでは、読者は「へぇ、すごいですね」で終わり。
だから、壁ができた。
読者が話しかけやすい空気を作っていなかった。
確かに、坂巻という人間はスゴい人なのかもしれない。
けれども、どうも絡みづらい空気を作っている。
僕は、その「絡みづらい空気」が何なのかを理解できず、淡々と毎週記事を更新しているだけの日々を繰り返していたのです。
2. 転換点:「孤独」を認めた時に見えた、小さな光

そんなある日、一つの気づきがありました。
ある時、ブログのオフ会が開催されました。
そこで、参加者の方が僕のnoteを見て、こうつぶやいたのです
坂巻さん…
ビュー数やスキの数に比べて、コメントがすごく少ないですよね。。
フォロワーも700人超えてるし、記事も売れている。
でも、何か他の人と比べると、違和感があるんですよねえ…
僕は、その人に単刀直入に「その違和感って、具体的に教えていただけませんか?」と質問しました。
すると…
坂巻さんの記事って…
確かに当事者さんにとったら「仕事で安定して働くための方法」とか「相手を傷つけないためのコミュニケーション術」とか、読んだ側には役に立ってると思うんですよ。
リード文でしっかり共感もできてるし、フォロワーの数がそれを証明もしている。
けれども、あなたの記事って1話完結で「続き」がないんですよ。
書いて終わりの記事ばっかで、ただの「情報提供者」で終わってしまっている。
だから、コメントがつかない。
むしろ、コメントする隙がなくて、絡みづらい雰囲気を作ってしまっているんです。
僕は、その人の意見を聞いて…
考えを、改めるようになりました。
「ああ、俺に足りなかったのは、相手とかかわることだったんだ」と。
それから、僕は…
次第に自分の弱みもさらけ出すようにしました。
こんな記事、今までの僕なら書くことすらためらっていました。
ある時は、体調不良で更新をお休みする時だってありました。
情報の有益さよりも、自分をさらけ出した方が人の心を動かす。
完成品を見せるより「プロセス(悩み)」を見せる方が、応援される。
こうした気づきは、次第に僕の発信スタイルを変える大きな転換点となりました。
僕はそれまで、読者に「すごい」と思われたくて必死でした。
しかし、本当に求めていたのは「すごい」と言われることではなく、「つながっている」という実感だったはず。
「完璧な坂巻」を演じるのをやめて、「今、悩んでいる坂巻」をそのままに表現しようと。
そこから、僕のSNSでのスタイルは変わっていきました。
3.「勇気」を出して変えてみた、3つの取り組み

「コメントが欲しい」と口に出すのは、最初はとても勇気がいりました。
「求めてるのにゼロだったらどうしよう」という恐怖は、今でもゼロではありません。
実際、ゼロの時もあります。
しかし、少しずつ「外の世界」と繋がるために、僕は次の3つを意識的に変えてみました。
1. 自分から、相手にコメントする
それまでは、コメントはおっくうなものでした。
なぜなら、言いたいことを全て詰め込むクセがあるのを知っているため、コメントのために時間を割くのはどうかと、尻込みしていたからです。
でも「共感します」「いいですね」だけでも、コメントをするという行動はできる。
「この人の記事に全身全霊こめて、長文書こう!」という必死さは捨て、ラフにコメントするようにしました。
実際、長文送られてきたら読む方も気がめいってしまいますしね(笑)
2. 自分の「現在進行形の悩み」を共有する
解決した後の成功体験だけでなく、「今、ここで迷っています」という未完成の状態をさらけ出すようにしました。
すると、不思議なことに…
「私も同じです」「こうしてみたらどうですか?」という、温かい声が届くようになりました。
3. コメントへの返信を「一番大事なコンテンツ」にする
記事を書きっぱなしにするのではなく、いただいた言葉一つひとつに、心を込めて対話する。
そのやり取り自体が、他の読者さんにとっても「ここは話しかけてもいい場所なんだ」という安心感に繋がっていくのだと実感しました。
4.変化:孤独な作業が、温かい「居場所」に変わった

こうして、発信スタイルを変えてから、変化が起きました。
数字としてのビュー数以上に、「心の満足度」が上がったのです。
以前の僕は、記事を投稿するたびに「交流できないのが怖い」と身構えていました。
しかし今は、「今週はどんなお話ができるかな」とワクワクしながら投稿ボタンを押せています。
読者の皆さんは、僕の成功を自慢されたいわけではありませんでした。
むしろ、僕という人間が葛藤しながら、少しずつ前に進もうとするプロセスを見て、そこに自分を重ね合わせ、「希望」を見出そうとしてくれていたのです。
「自分も同じ変容を遂げられるかもしれない」 読者の皆さんにそう思っていただけた時、孤独な発信は初めて、血の通った「対話」へと変わります。
もし、今のあなたが「自分の発信なんて誰にも届いていない」と孤独を感じているのなら。
どうか、その殻を少しだけ、内側からノックしてみてください。
「助けて」でもいい。
「教えて」でもいい。
「今日、こんなことがあって悲しかった」でもいい。
あなたのその「隙」こそが、読者があなたを好きになる「入口」になるのです。
おわりに:次の一歩を踏み出したいあなたへ

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
正直、この記事を投稿しても僕の心にはまだ迷いがあります。
発達特性も相まってしまうのでしょうが、僕は完璧主義が強く、型通りに進まないと不安やイライラが増え、焦ってしまいます。
しかし、焦ってしまうと周りが見えなくなり謙虚になれないのも知っているため、今のラフさのままでいいわけがない!と、自分を追い込んでしまう時もあります。
しかし、それが壁を作るのでしょう。
人並み以上に足元を見られるのが怖いから、相手に隙を与えずコメントしにくい雰囲気も作ってしまうのでしょう。
だから、こう執筆している今だけでも、人とつながろうとしている気持ちを持っている自分を許してあげよう。
僕は今、そのように考えています。
もしよろしければ、今のあなたの正直な気持ちをコメントで教えていただけませんか?
「実は私も、コメントを求めるのが怖いです」
「今日、自分はこんな一歩を踏み出してみました」
どんな些細なことでも構いません。
この場所を、あなたとの対話の第一歩にできたら、これほど嬉しいことはありません。
どうぞ、来週もお会いしましょう。
【坂巻に書いて欲しいアンケート、受付中!(3分で回答可能)】
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