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組織づくりに関する推奨書籍📚

組織づくりは自分が乗っている船を漕ぎ続けるためのテーマ。
組織の現状と理想を考え抜えぬでは周囲に流されてしまい、考えても自論を持つだけは評論家でしかないため、経営視点で論点を抑え、優先順位をつけ、持ち場立場で実行して、ディスカッションしていくために相応の論理を持つことが重要です。

そこで、組織運営にオーナーシップを持ちたい実践家向けに、理想の組織づくりを考えていく推薦書籍をまとめましたので、ご参考となれば幸いです!


(1)羅針盤を定める:ビジョン/戦略

企業の根幹となるビジョンや戦略、そして組織が目指すべき方向性を定めるための原理原則を、歴史や偉大な企業の事例から学ぶことができます。

1.ビジョナリーカンパニーZERO(ジムコリンズ)

ビジョナリーカンパニーシリーズの要点を結集した書籍で、偉大な会社を創るための本質的な論点はどこにあるのかを考える材料となります。
※理想像、飛躍、衰退の観点を深く理解するためには、シリーズ1〜3も読んでおくことがお勧めです。

< 気づきPointの例 >
①コアバリューがなければ、正しい航路に戻れない。真のリーダーシップは、従わない自由があるにもかかわらず、人々が付いてくることであり、大義を持って努力で習得するもの。
②絶対に失敗してはならないのが最初に人を選ぶ原則。どんな事業のアイデアより、正しい人をバスに乗せることが重要。規律があれば管理は不要。
③衰退の5段階は、成功から生まれる徹慢によって始まる。

2.ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件(楠木建)

戦略は極めて主体的な意志を問うものであり、戦略の実行にとって大切なのは、過去を示す数字よりも未来を示す筋の良いストーリーと、組織の羅針盤を考えるバイブルとなる書籍です。

< 気づきPointの例 >
①生き生きと動く”ストーリーが見えるか”が戦略の優劣となる。項目ごとのアクションリストに過ぎない。静止画では弱く、個別のアクションを議論しても全体を意識しなければ無意味。
②戦略とは、難しい顔をしながら作らされるものではなく、誰かに話したくて堪らなくなるような、面白いストーリーであるべき。見える化よりも話せる化が大切。
③ストーリーの共有は勝負を総力戦に持ち込むための条件。ストーリーを全員で共有していれば、自分の一挙手一投足が戦略の成否にどのようにかかわっているのか、一人ひとりが理解したうえで日々の仕事に取り組める。

3.ウォー・フォー・タレント ― 人材育成競争 (マッキンゼーアンドカンパニー)

競争力の源泉は人であり、特にマネジメント人材は今後の社会においても希少資源となると、HRMの重要性を学べる書籍です。

< 気づきPointの例 >
①優れたマネジメント人材の発掘や育成は、トップマネジメントは最優先課題となる。日々、ポテンシャルのある人材の発掘や育成を常に意識すべき。企業は自社で働くことによってしか得られない独自の価値を提示できるかが勝負となる。
②有能な人材に報いる最良の方法は、その成長速度を超える速さでより高い目標と機会を惜しみなく与え続け、潜在能力を最大限発揮させる機会を提供すること。
③仕組みを効率よく回す人材よりも、収益を生み出すメカニズムの設計をしたり、新たな市場や需要を喚起したり、何かを仕掛けて作り出していけるタイプの人材の方が重要。

4.孫子の兵法(守屋洋)

「戦わずして勝つ仕組み」「情報を制し、的確な判断を下す仕組み」「組織の勢いを最大化する仕組み」がなければ、組織は無駄な消耗を繰り返してしまいます。競争優位を確立し、持続的な成長を遂げるために「不敗の態勢」を築くことの不変の原理原則に気づかされる一冊です。

< 気づきPointの例 >
①精神論で檄を飛ばすよりも、勝つための条件を論理的に整える方が、組織は着実に強くなる。
②敵と味方の状況を正確に把握できれば、取るべき戦略は自ずと見えてくる。情報収集の仕組みこそ、組織の羅針盤になる。③ 勝算のない戦いは仕掛けず、戦いのコストを常に意識する。無駄な長期戦は、たとえ勝ったとしても組織を疲弊させ、次の危機を招く。

5.組織の盛衰(堺屋太一)

人類史上でも稀に見る急成長組織だった豊臣秀吉の成長志向政策と、15代続く政権を確立した徳川家康の成長を否定する縮小均衡政策の違いなど、歴史から組織構造と組織気質の着眼点を得られる書籍です。

< 気づきPointの例 >
①組織の規模が拡大すると、一定の段階ごとに組織の原理の質的転換が発生する。リーダーは相応しく変化していく必要がある。
②組織規模が巨大化してルールが必要になるが、同時に人間的な繋がりを重視していた古参から反発が生まれることへ対処しなければならない。
③成長志向の気質が集まった時は組織は成長しなければならず、安定していく段階では成長以外の倫理的目標を掲げなければ忠義が薄れる。

(2)船を造る:組織設計/カルチャー

定めた戦略を実行するために、どのような組織構造や文化をデザインすべきか。組織のハードとソフトを構築するためのアプローチを学ぶことができます。

6.組織設計概論(波頭亮)

優れた戦略も、実行する組織がなければ画に描いた餅で終わる。市場で勝ち残るために、戦略の実行を可能にする組織の「骨格」「制度」「人材配置」の設計と思想を体系的に学べる、羅針盤となる一冊です。

< 気づきPointの例 >
①組織とは単なる人の集まりではない。合理的な分業と協働によって、足し算以上の成果(シナジー)を生み出すための仕組みである。
②組織を変えるとは、組織図を書き換えることではない。人の考え方や行動パターンを変えることであり、全員が喜ぶ改革はありえないと心得る必要がある。
③人を動かすのは、その人の本音。貢献意欲や競争心といったポジティブな面と、嫉妬心や変化への抵抗といったネガティブな面の両方を織り込んだ制度設計が不可欠となる。

7.カルチャーモデル 最高の組織文化のつくり方(唐澤俊輔)

言語化されていないカルチャーのズレは、組織が抱える多くの問題の根源。本書は、事業戦略と同じくらい重要なカルチャー戦略を意図的に設計し、組織に浸透させるための具体的な方法論を学ぶことができます。

< 気づきPointの例 >
①カルチャーは自然に醸成されるのを待つのではなく、事業戦略と同様に、意図をもって設計し、つくりあげるもの。
②組織が大きくなるほど、リーダーの言葉は届きにくくなる。だからこそ、リーダーの代わりにカルチャーが機能する仕組みが必要。
③会社のビジョン・ミッション・バリューを言語化することで、社員一人ひとりの日々の意思決定に一貫性が生まれ、組織の実行力が高まる。

8.企業文化をデザインする(冨田 憲二)

ドラッカーの「企業カルチャーは戦略を凌駕する」を強く感じさせられるほどのカルチャーづくりの奥深さを学べる書籍です。
”勝てる”組織カルチャーをデザインできるかで競争優位性、模倣困難性が築かれることを意識できます。

< 気づきPointの例 >
①人は定量的に測定不可能な”気”を感じられることを意識して文化を築かなければならない。ビジネスでは説明不可能なことは嫌煙されるが、真っ向から挑めるか。
②カルチャーは成功/失敗体験を通じて構築されていき、デザインする意思がなければ自然の摂理に流される。100社あれば100通りのカルチャーがあるため、「自分たちはどのように生きたいのか?」を常に問い続ける。
③多くの企業では、スタンスを明確にしつつも、スタイルは暗黙の了解としてグレーゾーン。カルチャーは全て明文化することはできない。

9.OPENNESS(オープネス) 職場の「空気」が結果を決める(北野唯我)

会社の未来を左右する重要な経営指標として職場の「空気」を捉え、「経営」「情報」「自己」の3つのオープネス(開放性)と業績向上の相関性が紐解かれ、新しい視点が得られる一冊です。

< 気づきPointの例 >
①意図せず発せられる矛盾したメッセージ(ダブルバインド)が、現場を混乱させる。
②リーダーの完璧さよりも、失敗談を語れる自己開示性が、メンバーの心理的な安全性を育む。
③ 組織には自然と下降する「重力」が働き、何もしなければ、組織は静かに崩壊へと向かう。組織の悪化は、業績悪化の先行指標であり、職場の空気を測定することは、未来のリスクを管理すること。

10.エンプロイーエクスペリエンス(トレイシー・メイレット)


Airbnbは従業員体験最高責任者(CEXO)を設けていたり、人間の基本的欲求であるエンゲージメントへのアプローチの重要性を考えられる書籍です。

< 気づきPointの例 >
①持続可能な一流の顧客体験を創出するには、持続可能な一流の従業員体験を創出しなければならない。
②コーポレートブランドをつくり上げるのは従業員であり、従業員のエンゲージメントもコーポレートブランドに左右される。
③職場内の会話やメディア、社内政策、噂、顧客の意見などさまざまな要因でエンゲージメントは日々変化する。

11.心理学的経営(大沢武志)

組織の成果が伸び悩んでいる原因を、仕組みや戦略といったハード面ばかりに求めていないか。本書は、働く人々の感情や人間関係に焦点を当て、一人ひとりが持つ能力を最大限に引き出すための心理学的経営が解説されています。

< 気づきPointの例 >
①給与や福利厚生は、あくまで不満を防ぐ「保障要因」にすぎない。人を仕事に駆り立てるのは、達成感や成長実感といった内発的な「動機づけ要因」にある。
②効率化の過程で切り捨てられがちな「感情」や「情緒」こそが、人間の創造性や活力の源泉。仕事の進め方などをトップダウンで決めるのではなく、個人の裁量や自己決定性を尊重することが重要になる。
③公式なルール以上に、職場内の非公式な人間関係の中で生まれる「規範」が、人の行動に影響する。
組織の力学を理解する上で、このインフォーマルな関係性を見過ごしてはならない。

12.学習する組織 ―システム思考で未来を創造する(ピーター・M・センゲ)


組織が前に進むためには、個人ではなくチーム学習が重要と、全体最適の視点で組織づくりを考えられる書籍です。

< 気づきPointの例 >
①組織設計や職務設計、管理方法が学習を阻害し得ることに注意する。構造を変えなければ人が替わっても変わらない。対症療法的解決策に注意しなければ問題のすり替わりになるだけ。根本的原因を解決すべき。
②組織単位の成果には、変革から数年以上先に表れるものがあるため、経験から学習することが難しい。
③事実を検証せずに一般論で考える時に抽象化によって論理が飛躍する。情報が少ないことよりも、情報が多すぎる方が、問題を引き起こしやすい。

(3)舵を漕ぐ:実行力/チームビルディング

設計図を実現するために、人材の獲得・育成から、日々の業務を回す仕組み、そしてチームの力を最大化する具体的な手法を学ぶことができます。

13.世界標準の採用(小野壮彦)

世界のトップ企業が実践する採用戦略と歴史を解き明かし、企業の競争優位性を築くための具体的な方法論を学べる一冊です。

< 気づきPointの例 >
①採用は空き枠を埋める作業ではなく、組織の未来を創るための戦略的投資。応募を待つのではなく、優秀な人材を積極的に探し出し口説き落とす”攻めの採用”こそが、組織成長の鍵を握る。
②優れたビジネスパーソンが優れた面接官とは限らない。面接官のスキルを「シャドーイング」などで育成し、組織全体の「見抜く力」を仕組みとして強化する必要がある。
③Googleでは創業者が採用委員会に参加するように、採用は人事任せではなく、経営の最重要課題として経営陣自らが深く関与すべき活動とされている

14.人事と採用のセオリー(曽和利光)

採用、育成、配置、評価、報酬。これらの人事がバラバラに動いていては、組織は成長できない。リクルート、ライフネット生命、オープンハウスという全く異なる3社の経験から導き出された「一貫したセオリー」の重要性に考えさせられる一冊。

< 気づきPointの例 >
①組織の成長段階を見極めずに、流行りの施策を導入しても意味がない。
②人事施策の矛盾が、混乱を生む。
③多くの組織問題は、入口である「採用」をおろそかにしたことに起因する。採用の失敗は、後の工程では取り戻せない。採用チームのメンバー構成が偏っていては、組織も偏ります。採用チームこそ、理想の組織の縮図であるべき。

15.測りすぎ なぜパフォーマンス評価は失敗するのか?(ジェリー・Z・ミュラー)

組織成果を追求しようと導入したはずの「パフォーマンス評価」が、なぜ組織を蝕んでしまうのか。本書は、そのメカニズムと危険性に気づかせてくれる一冊です。数値目標やKPIがもたらす意図せぬ副作用を、マクナマラの誤謬を始めとした多様な事例と共に解き明かし、数字に振り回されない組織運営のヒントを与えてくれます。

< 気づきPointの例 >
①「測れば測るほど、人は本来の目的を見失い、指標の操作に走る」という避けられない現実がある
②「説明責任」という言葉が、いつの間にか「測定可能な数値を提示すること」にすり替わっていないか、測定できるものが、必ずしも測定する価値のあるものだとは限らない。
③短期的な数値目標の追求が、長期的な成長に必要なイノベーションやチームワークをいかに破壊してしまうことに注意する。測定できないが重要な「評判」「従業員の満足度」「信頼」といった無形資産が、安易な数値化によって軽視される。

16.1+1が10になる組織のつくりかた チームのタスク管理による生産性向上(小松裕介)

自分たちの会社は「組織」なのか。それとも単なる「人の集まり」なのか。
特定の社員が休むと業務が止まるなら、それは危険信号との警鐘のもと、本書では、多くの日本企業が陥っている「優秀な個人に依存してしまい、組織になっていない」というマネジメント不全の実態を鋭く指摘されています。
「チームのタスク管理」という具体的な手法を通じて、属人化を防ぎ、組織力(ケイパビリティ)を強くしていくことの重要性に気づかせてくれる一冊です。

< 気づきPointの例 >
① 業務のブラックボックス化は、担当社員に安心感を与えるが、会社にとっては気付かないリスクとなる。組織づくりは、短期的に見ると社員と利益が相反することがある。だからこそ、強い意志で推進する必要がある。
②強い組織力(ケイパビリティ)とは難しい経営理論ではなく、挨拶や約束の遵守といった「当たり前のこと」を全員が徹底できる力のこと。単なる人の集まりを「組織」に変えるのは、所属する人たちが共に守る「ルール」の存在である。
③仕事が「人に紐づく」状態から、仕事が「組織に紐づく」状態へ。「チームのタスク管理」で業務を可視化し、全社員がタスクの期限を守れることで、会社の組織生産性は劇的に向上する。

17. 無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい(松井 忠三)


「努力を成果に結びつける仕組み」「経験と勘を蓄積する仕組み」「ムダを徹底的に省く仕組み」がなければ、人の努力は組織の成果につながらないとイネーブルメントの重要性に気づくことができる書籍です。

< 気づきPointの例 >
①発破をかけるよりも、仕組みをつくる方が人は自然と行動が変わる。必要なのは地道な仕事の習慣を根付かせること。
②作業の意味を理解できれば、問題点や改善点も発見できるようになる。マニュアルは、実行力を養うテキストであり、行動を考えるための羅針盤にもなる。仕事の細部こそ、マニュアル化すべきだという考えがある。
③どんな作業にもうまくいく法則があります。それを見つけ、標準化する。マニュアルをつくることで、今まで暗黙の了解の上で成り立っていた業務の問題点が見えてくる。

18.とにかく仕組み化(安藤広大)

個人の資質や頑張りに頼る組織の限界に気づかせてくれる一冊です。「人は弱い」という前提に立ち、誰でも成果を出せる「仕組み」を構築することが重要性だと考えることができます。

< 気づきPointの例 >
①組織の歯車になることをプラスに受け入れて、決められた役割を果たすスキルこそが、どこでも通用する力の基礎となる。
② マニュアルやルールは、思考停止のためではなく、ムダな判断を減らし、やるべきことに集中するための武器。
③ 替えがきく状態をつくることが、結果的に組織の危機耐性を高め、個人にも成長の機会を与える。仕組みがあれば、人の入れ替わりは組織が脱皮するチャンスとなり、より強い組織へと成長できる。

19.THE TEAM 5つの法則(麻野 耕司)


個の時代だからこそより重要度が増すチームビルディングのコツをAim(目標設定)、Boarding(人員選定)、Communication(意思疎通)、Decision(意思決定)、Engagementの法則(共感創造)の5つの法則で学ぶことができる書籍です。

< 気づきPointの例 >
①チームの必要条件は活動の成否を判断するための共通の目的であり、環境の変化度合いに応じて、メンバーの出入口にこだわる。
②人は目的を意識すると関連する情報をそれまで以上に認識する。行動目標の設定だけでは作業の奴隷を生み、成果目標の設定だけでは数字の奴隷を生むことに注意。
③人には感情があるため、何を伝えるかよりも、誰がどのような場で伝えるかの方が重要。雰囲気をマネジメントする。

20.心理的安全性 最強の教科書(ピョートル・フェリクス・グジバチ)


Googleの人材開発を担われたピョートルさんによる誤解されやすい心理的安全性の理想状態とテクニックがとても学び深い書籍です。

< 気づきPointの例 >
①心理的安全性を高めることはゴールではなく、生産性を高めるための手段。人とタスクを区別する。
・Nice(気持ちいい)ではなく、Kind(思いやり)のある職場を目指す。人に優しく、結果に厳しく。
③ダブルバインドに注意した組織を設計し、不毛な忖度を生まないためにルールと基準を明確にする。ハイコンテクストな文化にあぐらをかいているうちに相互理解が不足していく。

21.職場を上手にモチベートする科学的方法(若杉忠弘、浜屋祐子、米良克美、太田昻志一)

ウェルビーイングを高めることで、メンバーが自律的に動き、互いを支え合い、自然とパフォーマンスが向上する。本書は科学的根拠に基づき、現場で実践できるチームビルディングを学ぶことができます。


< 気づきPointの例 >
主観的幸福感が高いと、仕事の成果も持続的に高まり、自然とお互いを助け合う。
「自分らしさ」を抑える組織は疲弊する。雑談や感謝の習慣が、人間関係と意欲を高める。
リーダーが休暇を率先して取ることが、心理的安全をつくる。

22.サイバーエージェント流成長するしかけ(曽山哲人)


労働人口減少の時代では才能開花競争になっていくとサイバーエージェントさんの組織づくりを工夫する思想と事例が示唆に富んでいる書籍です。

< 気づきPointの例 >
① 競争と挑戦を促す上では、キャリアと生活面での安心が必要。不安が大きいと守りの姿勢になってしまう。
②仕事は厳しくあるべき。同時に表彰で雰囲気を良くして、「会社をもっとこうしよう」との会話が生まれるようにする。助け合える文化があるか。
③中途の年上社員と既存の年下社員の対立は起きやすく、生え抜きの退職リスクにつながる。謙虚さを重視する。最大のリスクはネガティブな考えというのは流行ること

23.戦略を実行できる組織、実行できない組織(フランクリン・コヴィー社)


フォーカス、モニタリング、アカウンタビリティーを促進する4つの規律の仕組みで“何をすべきか”でとどまらず、”どうやってするか”と有限の時間の使い方を見つめ直すことができる書籍です。

< 気づきPointの例 >
①目標の曖昧さとアカウンタビリティの弱さが、膨大な日常業務(竜巻)中で実行力を低下させることに対処が必要。緊急と重要が衝突すれば、緊急が優先されてしまう。
②売上高やシェア、顧客満足度など遅行指標を追いかけることはバックミラーを見ながら運転するようなものであり、テコの作用の高い先行指標を発見しなければならない。
③チームの全員にスコアがわかるとプレーのレベルが上がるのは、結果と調整を必要とする部分が見えるからだけではなく、勝ちたいという気持ちが強くなるから。

(4)大海原へ:成長/変革

組織を次のステージへと押し上げるスケールと、停滞を打破する変革の方法論。成長痛を乗り越え、より強い組織になるための知見を学ぶことができます。

24.創業メンタリティ(クリス・ズック、ジェームズ・アレン)

勢いのあった組織の成長が鈍化する要因は市場ではなく内部にあるとして、「過重負荷」「失速」「急降下」を紐解き、創業メンタリティという一人ひとりの意識の重要度を解説する良書です。

< 気づきPointの例 >
①組織の目標が短期的な数字ばかりになると、社員は内向きになり、革新的なアイデアは生まれなくなる。創業時の「大胆な使命」を共有し続ける方が、組織は活力を失わない。
② 5年後の競争相手は、今とは全く違う顔ぶれになる。常に変化を受け入れ、自組織を変革し続けなければならない。
③優れた戦略も、現場の従業員に権限がなければ実行できない。組織の成長は、現場へのこだわりから生まれる。

25.爆速成長マネジメント(イラッドギル)


多産多死のスタートアップ界隈でモデルケースが少ないことを課題として、CXOの役割や多様性による視点と機会の獲得などのナレッジを体系化された書籍です。

< 気づきPointの例 >
①人事組織の強化を後回しにして失敗するスタートアップが多い。どんなに強力な採用チームを立ち上げようも経営幹部が採用にコミットしている組織には勝てない。
②事業は流通が重要。アーリーアダプターに合わせて組織を創ると、市場を獲りきれずに、流通力の高い大手後発に奪われる。
③12~18か月先を見据えた組織を考え、多くのトレードオフを検討する。組織が成長し続ける限り、どんなに古参であろうとも、自身も学び続けなければついていけないことに注意しなければならない。

26.スケーリング・ピープル(クレア・ヒューズ・ジョンソン)

組織の拡大に伴って必ず生じる「人の問題」を、強力なマネジメントと事業運営体制を構築することでいかに乗り越えるかを学ぶことができます。

< 気づきPointの例 >
① 「ここまで連れてきてくれた人が、さらに先まで連れて行ってくれる」とは限りません。組織の未来に必要な人材は誰か、常に自問自答すべき。
②組織の成長とは、リーダーが「自分の仕事」を次々と手放していくプロセスそのもの。手放すことで、当人もチームも新たなステージへ進むことができる。
③マネージャーの重要な役割は、チームの進路を阻む障害を取り除くこと。メンバーが最高のパフォーマンスを発揮できる環境を整えることが求められる。

27.10倍成長 2倍より10倍が簡単だ(サリヴァンベンジャミン・ハーディ)

多くの組織が陥る「2倍やる」の罠。それは、既存の延長線上で努力を重ねる、消耗戦に他ならない。本書では、「2倍やる」ではなく、10倍成長するためにフォーカスする思考法を考えることができます。

< 気づきPointの例 >
①頑張って2倍を目指すより、今のやり方を捨てて10倍を目指す方が、実はシンプルで効果的。
② 組織の成長を阻むのは、リソース不足ではなく、「どうやるか」という発想そのもの。画一的な働き方は、創造性を奪う。フロー状態に入れる「質の高い時間」を組織としてどうデザインするか。
③レート・バスター(突出した成果を出す人材)を恐れるのではなく、快適に働ける環境をつくることこそが、10倍成長の起爆剤となる。

28.すべての組織は変えられる(麻野耕司)

組織の停滞は、戦略や制度の欠陥ではなく、人と人との関係性から生じる。本書では、対立や不信感を乗り越え、組織の力を引き出すための視点を学ぶことができます。

< 気づきPointの例 >
①正論をぶつけて無理やり変えようとするよりも、まず相手の警戒心や固定観念を解凍することから始める方が、人は行動が変わる。
②問題が起きたとき、犯人探しを始めると組織は停滞する。原因を「人と人の間」に求めることで、建設的な解決策が見えてくる。
③組織変革は、一部の人が変わるだけでは変わらない。臨界点を超えるまでは、地道な働きかけの継続が不可欠。

29.入門 組織開発(中村和彦)

組織の成果が上がらない原因は、個人の能力や制度(ハード面)だけにあるのではない。組織の「人」や「関係性」といったソフトな側面に光を当て、活き活きとした強い組織をつくるためのアプローチに気づかせてくれる書籍です。

< 気づきPointの例 >
①数値目標だけのマネジメントは管理する側は楽だが、メンバーは受け身になり、主体的な行動を奪ってしまう。
②意図的に関わらなければ、職場は自然と個人がバラバラに働く「個業化」へと向かい、チームワークは失われていく。関係性への投資は、すぐに利益を生むわけではないが、何もしなければ組織の土台は弱体化していく。
③効率化のために会議を減らしすぎると、新しいアイデアやチームとしての学び、そして未来への活力が生まれる機会を失ってしまう。


30. モンスター組織(権田和士)


「組織変革の成功率は症例数に比例する」と、万能薬がないからこそ、あらゆるケースを押さえていくことが重要だと感じられ、リブコンサルティングさんのケーススタディから視点が得られる書籍です。

< 気づきPointの例 >
①組織課題の原因は「人」や「集団」ではなく、その組織メカニズムによる認知の歪みにある
②組織の課題は静的なものでなく、動的なダイナミズムの中で生じているため、静的なフレームワークや固有の成功事例をそのまま当てはめても組織は変えられない
③組織コンセプトを掲げ、採用/評価/教育制度といった目に見える改革で、新しい組織の骨格をつくる

31.マッキンゼー 勝ち続ける組織の10の法則(スコット・ケラー、メアリー・ミーニー)

人材獲得、育成リーダーシップ、組織文化、組織変革、意思決定など組織が成長する過程で直面するあらゆる課題に対し、マッキンゼーの「5Aアプローチ」で体系的に解説されています。

< 気づきPointの例 >
①採用することが重要ではなく、事業価値に直結する重要な職務を特定し、そこに最高の人材を配置することが重要。
② 「ここで働き続けたい」と思わせる独自の価値(EVP)を設計し、明確に伝えられているか。
③ 組織文化は「良い/悪い」ではなく、「戦略に合っているか/合っていないか」で判断すべき。

32.組織X 「エンゲージメント」日本一3連覇企業が語る、24のメソッド×事例(宮本茂、白木俊行)

業績を伸ばすことができても、組織の雰囲気は悪化し、虚無感が漂う。数字だけでは測れない組織の活力を取り戻して、持続的な成長軌道に乗せる事例を「経営の4P」などのフレームワークで学ぶことができる一冊です。

< 気づきPointの例 >
①事業と組織は二者択一ではない。
②組織施策は「何をやるか」よりも「どこまで徹底的にやり抜くか」が結果を大きく左右する。
③PDCAは「明るく前向きに」回す。悩んでいる時間を最小化し、小さな成功体験を積み重ねることが、組織全体に勢いを生み出す。

(5)航海士として:リーダーの視点

組織全体を俯瞰し、導くためにリーダーが持つべき視座とは何かを学ぶことができます。

33.ウイニング勝利の経営(ジャック・ウェルチ)


「会社が勝っていると従業員はチャンスを得て、明るい将来を描くことができる。逆に会社が負けていると不安感にさいなまれる」と組織が健全であり続けるための前提を意識させられる書籍です。

< 気づきPointの例 >
①相反する目標のプレッシャーに耐えることがリーダーの難しい試練。予行練習がないため、本番で乗り越えなければならない。リーダーの仕事は、ネガティブな雰囲気に勝ち、ポジティブな雰囲気をつくること。
②会社は人で成り立っている以上、過ちは起こり危機に遭遇すると認識しておく、そこに厳粛に立ち向かう強さが大事
③人事機能を重視し、ミドル70%を育成してトップアップする。日々の業務に育成の材料があることを理解して、人材開発は毎日行うべき。

34.IGPI流経営分析のリアル・ノウハウ(冨山和彦)

PLの表面的な数字に惑わされず、その裏側にある事業や組織の経済メカニズムとリアルなドラマから組織の健康状態を読み解く観点を学ぶことができます。

< 気づきPointの例 >
①過去との比較や業界平均との比較だけでは不十分。企業の将来を見通すには、その企業が持つ潜在的なリスクに目を向ける必要がある。
② 規模の経済は万能ではない。組織が大きくなることで、むしろ調整コストが増大し、成長を阻害する「規模の不経済」が働くこともある。
③ 企業の健康診断は、業種や成長ステージといった個別事情を無視してはできない。自社の置かれた状況を正しく理解することが、的確な打ち手につながる。

35.TIME OFF 働き方に“生産性”と“創造性”を取り戻す戦略的休息術(ジョン・フィッチマックス・フレンゼル)

長時間労働の悪循環から抜け出し、組織の生産性と創造性を飛躍させる戦略的休息の技術を学べる一冊です。個人のパフォーマンスを最大化させることが、いかに組織全体の持続的な成長につながるのか。そのための休息の重要度に気づかされます。

 < 気づきPointの例 >
① 「忙しさ」を成果の指標にする組織は成長が止まる。価値ある結果を生むためには、プライベートの時間の確保が必要。
② 創造的なアイデアは、PCの前で唸っている時ではなく、仕事から離れてリラックスしている時に生まれる。脳にはアイデアを温める時間が必要不可欠。
③自律的に休むスキルを身につけさせることが、変化に強いしなやかな組織をつくる。休息はコストではなく、イノベーションを生むための投資。

※なお、上記の書籍からの学びを含めた組織づくりのための新しい気付きを届けることを目的に、組織論とケースを考察しているマガジンは下記となります。
ご関心がある方はぜひご覧ください!

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