ニュース×投資心理:4万9000円台の相場で、どう感じたか
「ニュース×投資心理」という形で、1週間の相場のニュースと、そのとき私がどう感じたかを振り返ってみたいと思います。
狙いは「何が起きたか」より「それを見て私はどんな気持ちになったのか」を言葉にしておきたいと思ったからです。
これが来週の自分を守るメモにもなればと祈りつつ……
今週の相場はお祭りだった? それとも置いていかれる恐怖だった?
日経平均は今週、4万9000円台を当たり前のようにキープしました。10月24日(金)の終値は4万9299円。
前の週・10月17日(金)の4万7582円あたりの水準から比べると、ざっくり1週間で約1,700円(約3.6%)も上がった計算です。
一時は4万9000円台後半まで買われ、先物やザラ場の動きでは「5万円台目前」といったフレーズが普通に出る場面もありました。
今や「日経平均が5万円に届くか?」は極端な夢物語ではなく、現実的な“次の節目”として語られています。
表向きだけ見れば「ついに日本株のターンだ」という祝祭ムードに見えますよね。
でも、自分の胸の中はそこまでお祭りではなかったな、と正直思っています。むしろ落ち着かない感じが続きました。
理由のひとつは「今のうちに入らないとダメかもしれない」という焦りのほうが、喜びよりも前に出てきたからです。
背景としてのニュース:政治の不安がいったん引いた、という物語
この“強い上昇”にはちゃんとニュース上の裏付けもありました。
日本の政治は今週、大きく動きました。
自民党の高市早苗氏が国会の首相指名選挙で選ばれ、日本初の女性首相に就任しました。これは日本の政治史の中でも初めての出来事です。
自民党はこれまでの公明党との枠組みが崩れたあと、日本維新の会との連携に向かい、“なんとか政権を安定させにいく”流れが確認された、と報じられています。
市場側の読みはシンプルで、「政局が大混乱するリスクはひとまず後ろに下がった」「大きな政策ショックはすぐには起きないかもしれない」。
その安心感から、半導体や大型株を中心に買いが入り、日経平均は心理的な節目である5万円目前の水準まで迫った、と伝えられました。
これは「日本株がいよいよ主役」というポジティブな物語としても読めますし、「政局で急落するリスクがちょっと遠のいたから、今のうちに押さえておきたい」というヘッジ的な買い方にも見えます。
両方混ざっていたからこそ、妙な熱っぽさがあったんだと思います。
私が一番気になったのは、数字そのものより“見出し”だった
正直いちばん気になったのはチャートじゃなくて、タイムラインに流れる言葉でした。
「5万円が見えてきた」
「日本株の時代が来た」
「置いていかれる前に入れ」
こういう見出しやポストをいくつも目にすると、頭で考えるより先に、胸とお腹がざわつく感じがありました。
このざわめきにはちゃんと名前があります。
FOMO(フォーモ)です。
FOMOは “Fear Of Missing Out” の略で、「自分だけチャンスから外れるのが怖い」という心理です。
FOMOが動き始めると、「この企業はこういう理由で伸びるから買う」というロジックが、「今ここで入らないと一生後悔する」にすり替わります。
つまり、分析して買うんじゃなくて、後悔を避けるために買うようになる。
この状態でエントリーすると、ちょっと下がっただけで自分を殴りがちなんですよね。
「やっぱり自分は下手なんだ」「飛びついただけだったじゃないか」と。
それって損失額よりずっと深く、自信そのものを削るので、次の判断が怖くなる。
今週の相場は、指数としては祝祭ムードなのに、心の中では「取り残されたらどうしよう」という不安がずっと鳴っている──そんな体感でした。
「高いのになぜまだ買えるの?」の答えは、たぶん“強気だから”じゃない
4万9000円台、5万円目前と聞くと、「こんなに高いのに、どうしてまだ買えるの?」と思うかもしれません。
でも、ここで起きているのは“強気だから買える”というより、“怖いから今のうちに押さえておきたい”に近いところがある、と感じました。
「政権がいきなり崩れるわけじゃなさそう」という安心があるうちに少しでも持っておきたい
「日経平均が5万円にタッチする瞬間だけは、見てるだけの人になりたくない」という焦り
「円安で企業業績は追い風、半導体は世界マネーが入ってる」という“日本株にお金が集まる物語”が、ほぼ常識っぽく扱われ始めている安心感
つまり、買いのエネルギーの中に「期待」だけじゃなくて「恐れ(置いていかれたくない、取り残されたくない)」も混ざっている。
この混ざり方はFOMO相場の典型で、短期的には勢いがつきやすいぶん、反動はそれなりに重くなるとよく言われます。
だから今週は、指数は強いのに、気持ちはちょっと疲れる──そういう妙な1週間だったのかなと、私は思っています。
来週の自分へのメモ(3つだけ置いておきます)
ここからは、未来の自分に渡しておきたいものです。
「こうしろ」という話ではなく、「こう思い出せたら少し楽かも」というメモです。
1.「逃したら一生チャンスがない」はほとんど幻だと思い出す
“ここで入らないと一生後悔する”は、たいてい心が作った大げさなストーリー。それに押されて買うのは、判断というより衝動に近い。
2.「みんな持ってる」は本当か?と言い直す
タイムラインやニュースは、同じ銘柄・同じ成功体験ばかりを強調して見せてくる。それを見て「みんな儲けてるのに自分だけ…」と思った瞬間、それは事実じゃなくて演出かもしれない、と一度止まる。
3.買うなら、先に“どこで降りるか”を一行だけ書いておく
「どこで手放すか」「何が起きたら降りるか」を、入る前にメモする。
この一行がない買いは、FOMOに押されている買いの可能性が高い。
逆にこの一行があるなら、それは自分の判断だと胸を張れる。
ここまで読んでくださった方へ。
今週の相場は、どんなふうに感じましたか?
もしよろしければ、あなたの目線も教えてください。すごく勉強になります(^-^)
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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