パリ観光まとめ|憧れの街の現実と、ヴェルサイユの圧倒的スケール
パリってどんな街?
パリに対して「憧れのヨーロッパの首都」というイメージを持っていた人は、少し現実と向き合う準備をして行った方がいいかもしれない。
まず、とにかく暑かった。訪れたのが記録的な熱波の時期と重なり、しかもパリはどこに入ってもエアコンがない。逃げ場がないまま炎天下を歩き続けるのは、正直かなり辛かった。
街の雰囲気については、移民が非常に多い印象を受けた。地下鉄だけでなく街中でも多様なバックグラウンドの人々が混在しており、ヨーロッパの中でも特に多文化化が進んでいると感じた。一方でブリュッセルと同様に、街中に漂う匂いが気になる場所もあり、治安面で少し緊張感を感じる場面もあった。
コミュニケーションについては、この旅で一番苦労した都市だ。英語が通じないのはまだいいとして、明らかにこちらが理解できていないのに、同じフランス語を強い口調で繰り返すというスタイルに何度か遭遇した。噂に聞いていたほどのあからさまなひどい態度というほどではないものの、ポーランドのように言葉が通じなくても一生懸命伝えようとしてくれる雰囲気とは異なっていた。比較するとやはり少し冷たい・こわいという印象である。とはいえあからさまな差別や暴言など吐かれるわけではないので、行ってみたい方はそこまで恐れずにチャレンジして大丈夫である。
エッフェル塔・凱旋門・コンコルド広場
エッフェル塔は、写真で何度も見てきた景色を実際にこの目で見るという体験そのものが良かった。見慣れているはずなのに、実物を前にするとやはり違う。「ここに来たんだ」という実感が自然と湧いてきた。

凱旋門やコンコルド広場も同様で、教科書や映像で見てきた景色がそのまま目の前に広がる感覚は、パリならではのものだと思う。


ここでマリーアントワネットらが処刑された
ノートルダム大聖堂
2019年の火災で大きく損傷し、2024年末に修復を終えて再オープンしたノートルダム大聖堂。外から眺めるだけでも、その存在感は圧倒的だった。人混みがかなり多く、人の映らない写真を撮るのはほぼ不可能なくらいだった。

ミュージカル「ノートルダムの鐘」はあまりに有名だが、「これが本当の「ノートルダムの鐘」」というギャグをやりたいがためだけに正時を狙った
パンテオン(外観)
パリのパンテオンはフランスの偉人たちが眠る霊廟だ。今回は外観のみの見学となったが、重厚なギリシャ神殿風の建築はパリの街並みの中でもひときわ存在感があった。

ヴェルサイユ宮殿
パリ観光のハイライトはヴェルサイユ宮殿だった。
一言で言えば、とにかく広い。その規模は写真や説明では到底伝えられないレベルだ。宮殿内だけでなく、庭園まで含めると歩いても歩いても終わらない。熱波の中、日差しを浴びながら歩き続けた結果、その日の歩数は30,000歩を超えた。毎日かなり歩いている旅の中でも、ダントツの記録だった。頭が痛くなり、熱中症に近い状態になってしまったほどだ。
ただそれだけ歩かせるだけの規模があるということでもある。
印象に残ったのは、規模の大きさそのものが持つ意味だ。これほどの宮殿を王族が持っていたという事実を、当時のフランス市民が知っていたとしたら——王族の実際の暮らしがどうであれ、これだけの富の格差を目の当たりにすれば、反発が生まれるのは当然だと感じた。フランス革命の背景が、宮殿のスケールを通じてリアルに想像できた。



実用情報
• 場所:パリ中心部から電車で約40分
• 公式サイト:chateauversailles.fr(事前予約推奨。公式サイトはカードが弾かれたので多少高くても問題ない人は代理店を通して予約すべし。当日券もあるが王宮に入れるのは夕方以降になった)
• 所要時間:庭園含めると丸1日
まとめ
パリは「憧れの街」としての側面と、現実の街としての側面の両方を見せてくれた。エッフェル塔や凱旋門など、何度も写真で見てきた景色を実際に見られたことの感動は本物だった。一方で暑さ、コミュニケーションの難しさ、街の雰囲気など、旅行者として感じる摩擦も少なくなかった。
その中でヴェルサイユ宮殿だけは、どんな苦労をしてでも行く価値があった。あのスケールは、実際に自分の足で歩いてみなければわからない。
次の記事ではイタリア・ミラノ編をまとめます。
