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保生大帝籤第二十首の解説:氣味當時正好述

第二十首

氣味當時正好述(気味(きみ)当時正に好く述ぶべし)
信他言語便宜休(他の言語を信じて便(すなわ)ち宜しく休むべし)
琴瑟本擬同調奏(琴瑟(きんしつ)本より同調して奏するを擬するも)
今日兩家不相求(今日 両家相求めず)

卦象:【用臨卦】(地澤臨)※早合点と強引な介入がもたらす関係の崩壊

吉凶:平(琴瑟不調の象)

勝手な思い込み、対話によって調和させる

みなまで、言わなくても、あの人なら分かってくれるはず。

そんなわけはありません。中世で、紙が高級品だった時代ではないのです。

体や視線が口ほどにものをいうのは、超一流のスポーツや芸術の世界だけで、日常でそれが通じると思うのは傲慢です。もちろん、あなたにそんな超一流の人たちが身に着けた「読み取る力」もありません。そんなトレーニングを専門的に積んだというのなら、すみません。

それなのに、相手のちょっとした態度や、第三者からの不確かな噂話を真に受け、「どうせ無理だ」と心を閉ざしてしまったのは誰でしょう?

あるいは、相手の気持ちを確認しないまま「あなたのためだから」と強引に自分の意見を押し付け、亀裂を生んでしまったのは誰でしょうか?

心理学では、十分な根拠がないのに他人の心をネガティブに深読みしてしまうことを読心の罠と呼びます。この認知の歪みは、本来うまくいくはずだった人間関係(パートナー、友人、ビジネス)を、自らの手で破壊してしまう恐ろしい予言です。

診察の時に医師が咳をしただけで、大きな病気だと勘違いする人がいます。感受性の高さを、言い訳にしてはいけません。それで変な病気になってからでは遅いのです。

保生大帝籤第二十首は、コミュニケーションのすれ違いによって起こる、大切な縁を喪失を事前に気づかせてくれます。

漢詩を見てみましょう。

「出会った当時は素晴らしい関係だった。しかし、勝手な思い込みを信じ込んでしまったため、自ら対話を打ち切ってしまった。本来ならば、琴と瑟(二つの楽器)のように美しいハーモニーを奏でるはずだった二人が、今日では互いに求め合うことすらない、無関係な人になってしまった」

卦象である「臨(りん)」は、君主が民を臨み見るような「上から下への強い圧力(強行進逼)」を意味します。相手の真意を確かめる前に、自分の思い込みだけで武断的に(強引に)白黒をつけようとすれば、必ず痛い目を見るという警告です。

すれ違ってしまった「琴と瑟」の音色を再び調和させるための、調律とリズムの取り方、楽譜の読み方まで含め、コミュニケーションとリレーションの再構築プログラムを一緒に学びましょう。


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