月まで3キロ、心の距離
昨夜は満月だった。
ここ最近は雨続きだったが、昨夜は晴れていたので天体望遠鏡を持ってお月見に行ってきた。
もう5月だというのに外は肌寒く、薄着で来てしまった自分を恨んだが、帰るのも面倒でそのまま決行した。
月は見事な満月で煌々と輝いてはいたが、運悪く望遠鏡の準備をしている間に曇ってきてしまった。

これを読んでくれているあなたは月が同じ顔しか見せてくれないことを知っているだろうか?
月というのは地球の周りをぐるぐると回っているにも関わらず、いつも同じ面しか見せてくれないのだ。
さらに潮汐力(月と太陽の引力によって地球が引っ張られる力)の影響で、月は年に約3.8cmずつ地球から遠ざかっている。
月の観察中にふと以前読んだ小説を思い出した。
「月まで3km」
というタイトルだ。
「伊与原新」という著者の、それぞれ家庭や心に問題を抱える登場人物が、科学をきっかけに救われるという短編小説である。
自分のメンタルが弱っているなと感じた時に、こういった本を読むと元気を貰えるので私は時々読むことにしている。
この本の中で、子供との心理的距離が離れてしまった登場人物が、「地球と月」の関係を「親と子」に例えているシーンがある。
子(月)は親(地球)に裏の顔を見せないのだと。
そして、月が年々地球から離れていくのと合わせて親と子の距離も少しずつ離れていっているとも言っている。
寂しい内容ではあるが、自分の家族との距離感を見つめ直すきっかけにもなると思う。
とても良い本なので、書店で見かけたらぜひ読んでみてほしい。
ちなみに、見出し画像に載せてある看板の写真は作中にも出てくる実在するものだ(静岡県浜松市)
それから、5月31日はブルームーンという1ヶ月に2回目の満月になる珍しい現象が起こる。
覚えていたらぜひ夜空を見上げてほしい。
じゃあ、また。

