【2年4か月】給付を受けながら回復中|傷病手当金~職業訓練|パニック障害
私は仕事と家事・育児で日々頭がいっぱいの中でパニック障害になりました。
症状がなかなか改善しなかったため、仕事を辞める決意をしました。夫婦共働きだったので、夫一人で家計を支えてもらうことに申し訳なさがありつつ、話し合って退職を決めました。
しかし結果的に私は退職後も収入が途切れることなく生活ができました。
それは退職と同時に傷病手当金を受給したためです。
今は傷病手当金の受給が終わり失業手当(雇用保険)に切り替え、職業訓練を受けています。
傷病手当金(退職日に受給開始) 1年6か月
失業手当 4か月
職業訓練 6か月→今ここ
職業訓練が終わるまで失業手当が続くため、合計2年4か月給付を受けることになります。退職して以降、一度も仕事はしていません。
今日は退職後に傷病手当金の受給を検討している方に向けて、私が行った手続きをまとめました。
いつものパニック障害対策のお話とはかけ離れました。とても長くなってしまったので(4,800文字くらい)、目次を参考に必要な方だけご覧ください。
前提として、医師の診断書が必要になるため、事前に心療内科で初診が済んでいることが必要です。
給付等の要件は常に変わりますので、利用する場合は事前に各所への確認をおすすめします。この投稿は、2026年4月末現在の情報をもとに書いています。
傷病手当金とは?受給の要件
傷病手当金とは、病気やケガで働けなくなったときに、健康保険から支給される手当です。
主な要件と支給内容はこちらです。
前提として、会社の健康保険の被保険者であることが必要です(国民健康保険加入者は対象外)。
・業務外の事由による病気やケガの療養のための休業であること
・仕事に就くことができないこと
・連続する3日間(待期期間)を含み4日以上仕事に就けなかったこと
・休業した期間について給与の支払いがないこと
支給額と期間は、
・支給額:標準報酬日額のおよそ2/3
・支給期間:最長1年6ヶ月
さらに下記の要件を満たせば退職後(雇用保険資格喪失後)に支給を受けることができます。
(1)資格喪失日の前日(退職日等)までに被保険者期間(任意継続被保険者期間は除く)が継続して1年以上あること。
→長年勤務していたのでクリア
(2)被保険者資格を喪失した日の前日に傷病手当金を受けている、もしくは受けられる状態であること
→退職日(資格喪失日前日)時点で受給の要件(待期期間の完成)を満たしていたのでクリア
(3)一旦仕事に就くことができる状態になった場合、その後更に仕事に就くことができない状態になっていないこと。
→在籍期間(待期期間)で回復に至っていないためクリア
また受給中は所定用紙に医師の診断が必要になるため、毎月1回は通院が必要になります。
休職時であれば会社が書類の手続きをしてくれますが、退職後は自分で保険組合(私の場合は協会けんぽ)へ書類を送る必要があります。
退職と同時に傷病手当金を受給した方法
できるだけお給料を受け取ってから退職したかったので、職場にいた社労士さんに相談しました。上司からも「相談してみて」と言ってもらい、環境に恵まれていたなと思います。
要件にある待期期間の3日間は土日祝の休日でも問題ないと教えてもらいました。私はカレンダー通りの勤務でしたが、それでも差し支えないとのこと。
たまたま退職を決めていたタイミングで連休があったので、結果こういう形になりました。
待期期間1日目 土曜日
待期期間2日目 日曜日
待期期間3日目 月曜日(祝日)
4日目 火曜日(平日、欠勤かつ退職日)→支給開始日
待期期間が終わると4日目から支給が開始します。受給のため退職日は欠勤が必要な旨を社労士さんから聞きました。
こうして退職してから間髪入れず、すぐに手当を受給できる状態になりました。収入がとぎれないことでお金の心配をせず、安心して退職・療養に踏み切ることができました。
退職~傷病手当金~職業訓練までに行った手続き
①役所で国民健康保険・国民年金へ切り替え(退職後14日以内)
退職から14日以内に手続きが必要です。持参するものは事前に役所へ問い合わせるとよいです。
②ハローワークで「雇用保険の受給期間延長」の申請(基本は退職後1か月以内)
通常はすぐにハローワークで失業手当の手続きをしますが、傷病手当金を受給する場合、受給延長申請をしておくと、傷病手当金終了後まで受給を遅らせることができます。私は退職前にハローワークで確認し、必要書類を郵送で送ってもらいました。
③心療内科で傷病手当金の申請に必要な書類を書いてもらい、書類をもとの会社へ送付
一番初めの傷病手当金受給申請書は会社が協会けんぽへ提出します。確か退職日以降で最初に心療内科へ行く日(書類の手配ができる日)を、あらかじめ会社へ伝えていたと思います。
書類が整ったら会社へ送り、あとは会社側で協会けんぽへ提出がなされ初めての入金があります。会社とのやり取りはここで最後になります。
④2回目以降の傷病手当金の申請書は自分で協会けんぽへ送付
会社からも丁寧に教わりましたが、サイトにも記載例がありますし、不明点は電話で問い合わせもできました。
ブランク用紙を毎回印刷し、手書きする手間はありましたが、作業自体は難しくありません。
心療内科では、傷病手当金の書類のため毎月1回は来てと言われていました。その場ですぐ書類は受け取れず、当月分は翌月に受け取ることができたので、次回通院時に前回依頼した書類を受け取るという流れでした。
なので通院時にはその他書類と封筒を準備しておき、通院の帰りに書類をまとめて郵便局の特定記録(一番安くて記録が残るもの)で協会けんぽへ郵送していました。
⑤ハローワークで「雇用保険の受給期間延長申請」の解除
傷病手当金の支給が満了したタイミングで、失業手当の受給に切り替えるためこの手続きをしました。
こちらも事前にハローワークで確認しておくと安心です。私は②の段階で解除の際に必要なもののリストが同封されていました。
⑥役所で国民健康保険の減額手続
倒産、解雇、または病気等の自己都合退職の場合に、保険料が安くなる制度です。1年6か月傷病手当金で生活していた場合、保険料が安くなる可能性があるため、役所へ問い合わせて確認しておくと良いです。
こちらは後でお話します。
⑦職業訓練の申し込み
職業訓練の申し込みは、所定給付日数が残っていることが必要なようなので、申し込みのタイミングが遅いと手続きができない場合があります。
計算の仕方がいつも分からなかったので、毎回ハローワークへ行くたびに窓口で、いつまでに申し込めばセーフかを聞いていました。
希望のコースが無い場合もあるので、常にチェックをしておくと良いです。
失業手当の支給が増える「就職困難者」
障害や社会的事情により再就職が著しく困難な人には、失業手当の所定給付日数(支給される日)が通常より多くなるなどの優遇措置があります。
手帳の所持者や一部の精神疾患で医師の意見書がある方等が当てはまります。
パニック障害はどうなのかと思い聞いてみると、精神疾患は「うつ、統合失調症、その他同様の障害と医師が認める場合」が該当するとのこと。
私はうつとは違うだろうなと思いつつ、かかりつけの先生にこの話をしてみました。
するとやはり私はうつ症状はなく、パニック障害になるから申請はできないねとのこと。
もしうつ病の診断がおりているようなら、意見書など必要書類を申請すると所定給付日数が増えるため、私以上に働かない期間は伸びる可能性があります。
毎月の求職活動は必要ですが、働くことをもう少し先に延ばすことができるので、必要に応じてハローワークで確認すると良いかと思います。
国保の軽減申請をして良かったこと
傷病手当金から失業手当に切り替わったタイミングで、国保の軽減手続きを申請することができます。
ハローワーク発行の「雇用保険受給資格者証」または「雇用保険受給資格通知」が必要なので、傷病手当金受給中は手続きができませんでした。
これを取得したらすぐ役所へ連絡し手続きについて確認しました。
受給資格証に書かれた「離職理由」のコード番号が、以下に該当すれば軽減対象になります。私は33番でした。これは自己都合退職でも、病気などのやむを得ない事情で退職した場合にあたります。
特定受給資格者:11、12、21、22、31、32
特定理由離職者:23、33、34
これでやっと保険料が少し安くなるなとほっとしていたら、なんとそれまで納めていた金額が大きかったということで、差額20万弱の返金まであり驚きました。
減免手続きをして初めて役所が気づいたようなので、やらなかったらと思うとぞっとします…。
(追記)
投稿を読んでくださった方から「住民税の減額請求は確認しましたか?」と親切にコメントをいただきました!
私の地域では生活保護や震災等で被災した方のみ請求可能なため該当しませんでした。自治体によって異なるようなので、役所で確認することをおすすめします。また国民年金も「失業等による特例免除」の制度があります。私は継続して納めることを選択しましたが、体調や状況に合わせて、利用できるものは利用しましょう!
行った手続きのまとめ
① 役所で国民健康保険・国民年金へ切り替え(退職後14日以内)
② ハローワークで「雇用保険の受給期間延長」の申請(退職後1か月以内)
③ 心療内科で傷病手当金の申請に必要な書類を書いてもらい、会社へ送付
④ 2回目以降の傷病手当金の申請は自分で協会けんぽへ書類を送る
⑤ ハローワークで「雇用保険の受給期間延長申請」の解除
⑥ 役所で国民健康保険の減額手続き
⑦ 職業訓練の申し込み
あれば安心だと思ったこと
・ある程度の貯蓄
収入は2/3に減り、年金や住民税、国保は納付が必要で、高額な納付書に驚かされます。私は良いか悪いか、体を壊した代償に数か月分の生活費は貯えがあったため耐えられました。健康な時に、ある程度の生活費は貯めておくことが必要だと思いました。
・退職金がもらえる環境
私は長年正社員で勤めたため、退職金をいただきました。これも療養において安心材料のひとつになりました。
・他に収入がある家族がいること
私は夫が働いてくれていたので、とりあえず家賃や生活費は何かあっても大丈夫だと思えました。ただ、今まで二馬力でやってきたため、夫にもプレッシャーがかかるので、頼り切ってはいけないなと感じています。
いざとなったら家賃がより安いところへ引っ越しをしたり、環境を変えればいいやと割り切っています。実際には職場や子供の学校が遠くなったり不便さはあると思いますが、そのくらいの心持ちでいます。
退職後2年経った心境
最初は退職して半年くらいすれば良くなるだろうと思っていました。でも2年経った今、完全に回復したとは言い切れません。
それでもこの期間に、パニック障害と向き合い、生活を整えることができたので、思い切って退職して良かったなと思っています。できることも増えましたし、前向きになってきた自分がいます。
退職前にはたくさんの不安やモヤモヤがありましたが、今はそれがありません。一つずつ向き合う時間があったり、自分にかかる負荷が単純に軽くなったからかもしれません。
たくさん考えることは心身共に疲弊するので、やらないことを増やし、頭の負担を軽くすることは必要だなと思いました。
職業訓練は甘いものではなく、予想以上に勉強が大変だなと思っています。「休んでいる」という感覚は無くなりましたが、いつか働くときの予行練習だと思って頑張っています。
今年の冬にはどこかで無事に働いているといいなと思っています。
私はパニック障害対策を5つの角度から取り組んでいます。そのひとつである「あたまの負担を整える」こととして、今回は傷病手当金を活用して療養期間を確保した経験をお話しました。
他の4つの柱については、こちらの記事で詳しく書いています。
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