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−10度対応って本当?「試される大地」で、カメラを試してみる|稚内・氷点下スナップ - LUMIX

氷点下の街で、カメラを雪に放り込んだ。
稚内・極寒スナップの話。

*前回の記事はこちら


稚内市街地に着いたのは、すっかり夜だった。
空港で一服している間にバスを逃し、結果的にタクシーで市街地へ向かうことになった、というのが前回までのハナシ。

ところで、このタクシーというのが壮絶だった。
穏やかな表情と口調の運転手さんだが、なかなか走りはワイルドである。
完全に凍結した路面。海沿いで街灯もまばらで真っ暗。路面の車線表示や標識も雪と氷の下で何も見えず、信号すら殆どない。【一寸先は闇】まさにこの言葉通りの視界を、普通に(っていうか速く)車を走らせる。

「すごいですね、路面が見えてるんですか?」
「いや見えてないですよ、もう、慣れですよ」

・・・見えてないんかい。笑
どうやら生まれも育ちも稚内だということで、そりゃまあ。馴れるか、と変に納得した。


ホテルに着いて、チェックインを済ませ、部屋に荷物を置く。
外は静かで、やっぱり寒い。風が強いから、体感温度はマイナス10度を普通に下回る。

せっかく最北端まで来たんだ、しかも寒波が来ているタイミング。
日もとっくに落ちて完全に夜だけど、普通に温泉に入ってのんびりするのは、なんか違う気がした。


今回持ってきたカメラは、LUMIXのS1とS5の二台。
特にS1については、メーカーサイトに

  • 「−10度の耐低温設計」

  • 「防塵防滴(に配慮した設計)」

と書いてあるのを、いつか見た記憶がある。
正直、−10度の環境でカメラを使うことなんて、ほぼ無い。

だからこそ、やってみたかったことがあった。


雪の中に、無造作に放り込む

やったことは、かなり単純。外に出て、カメラを雪の中に無造作に放り込む。
そして、そのまま首から下げて、普通にスナップを続ける。

もちろん言っておくけど、真似しなほうがいいと思う。
完全に自己責任。

でも、ずっと気になってたんよ。
「本当にこの環境で、普通に使えるんか?」って。

結果から言うと、普通に撮れた。

ところどころ凍ったり、雪が水滴になって付着しているけど。
電源が落ちることもない。
シャッターが切れなくなることもない。
ダイヤルが渋くなる感じも、別に無い。

雪が付いたボディを、バシバシ叩いて雪を払って、ファインダーを覗いて、いつも通りシャッターを切る。

@akmk2810t

稚内。まさに吹雪なう。そんななか、カメラを投げながらスナップしたよ。 @PGYTECH @LUMIX #稚内 #lumix #冬 #北海道

♬ Snow - Pam Asberry

極寒の中で「気にならない」という凄さ

印象に残ったのは、「すごい!」という感動よりも、
「あ、気にならんな」という感覚だった。

寒さでカメラの存在が気になると、撮影って一気に億劫になる。

・バッテリー大丈夫かな
・壊れたら嫌だな

こういう思考が割り込んでくると、もう集中は切れる。

でも、S1は違った。雪まみれになっても、氷点下の空気にさらされても、
ただ「道具」としてカメラに必要な動作を続けた。
それが何より強かった。


観光でもないし、名所紹介でもない。
ただ「この土地で、この環境で、カメラをどう使ったか」
という僕の中の記録としては、かなり大事な一日だった気がする。

試される大地、なんて言葉があるけど、この日試されていたのはカメラだった。

次は、ちゃんと街を歩いて昼の稚内も撮ってみようと思う。

今回は、その前の寄り道の記録です。


写真・文:AKIHIRO MIKI Photo and text: AKIHIRO MIKI

友人や先輩フォトグラファーの影響を受けてカメラに触れ、写真の世界に魅了される。「景色に宿る温度」をコンセプトに、スナップ撮影スタイルで日常の中にある空気感や情緒を追う

Influenced by friends and senior photographers, he picked up a camera and became fascinated with the world of photography. Based on the concept of "the warmth that dwells in the landscape," he pursues capturing the atmosphere and emotions that drift through everyday life, mainly through snapshots.

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