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寒波到来の1月、最北端 - 稚内へ向かう|初めての北海道 初日記録

おりしも、2026年1月22日。
ちょうど寒波が日本列島を覆ったタイミングだった。

どうせ最北端に行くなら、本物の北国を体感できる方がいい。
そう思ってしまう。
我ながらなんというか、そういう性分です。
いずれにせよ、僕はこの状況を「絶好のチャンスだ」と前向きに受け取った。

関空から、まずは新千歳空港へ向かう。
稚内へは、ここで乗り継ぐ必要がある。

実は北海道に来るのは、これが人生で初めてだ。
名前も、地名も、映像や写真ではいくらでも見てきた。
でも、自分の足で行くのは初めて。どんな景色で、どんな空気なのか。
正直、ワクワクして仕方がなかった。


飛行機は順調に北へ向かう。
窓の外を見ると、関西を離れてしばらくはまだ色がある。
けれど、北へ進むにつれて、眼下の景色は徐々に白くなっていく。

山も、街も、畑も、少しずつ色を失っていくように見える。
まるでカラーからモノクロにフェードしていく途中みたいだ。

せっかくなので、この景色はカラーだけじゃなく、モノクロでも撮ってみた。

この時点で、もう「北に来ている」感覚は、十分にあった。


新千歳空港に到着。
次の便まで、待ち時間はおよそ6時間。

空き時間に依頼されていた仕事を片付けても、まだ余裕がある。
せっかく北海道に来たのだから、それっぽいものを食べておきたい。

というわけで、スープカレー。

店員さんが言う。
「結構辛いですよ。MAXで50辛です。」

なるほど。まずは様子見で30辛。
・あれ?
意外といける。

「すいません、辛さ追加で」
「じゃあ、プラス10辛いってみましょうか」

・・まだ足りない。

「すいません、もう一回辛さ追加で」
「じゃあ、もうガッツリいきましょうか」

ようやく、来た。
ベースの味を壊さず、ちょうどいい刺激。

「ありがとうございました。最高でした」
「実は、50辛、全然超えてたんですけどね(笑)」

・・・らしい。

ごちそうさまでした

※念のため書いておくと、このお店の辛さ判定が甘いわけではない。単純に、僕が辛いもの好きな辛党なだけだ。一般的には5辛前後で十分激辛らしい。0辛を頼む人も多いと言う。

この素晴らしいスープカレー店はこちら。


そうこうしているうちに、稚内行きの便の受付時間が近づく。
のだが、なかなか始まらない。

どうやら、現地空港の着陸許可待ち。
雪だけでなく、風が強いらしい。

フライト時刻の50分前になって、ようやくアナウンス。
「引き返す可能性あり」という条件付きで、フライトが決定した。


プロペラを元気よく回す小型機が、稚内へ向けて動き出す。
この日の札幌の最低気温は、マイナス15度。
そこから、さらに北を目指す。

無事に着陸できるのか。
機内には、やたら明るくてイケメンな添乗員のお兄さん。
「きっと稚内に到着します!」と言わんばかりの笑顔が印象的だった。


窓の外には、北海道の大地。
遠目でも、川が凍っているのが分かる。

景色は広く、静かで、なんとなく無機質だ。
でも、ちゃんと「寒さ」が写った。そう感じた。

やがて、「ザザザ! ザリッ、ゾリッ!」と、なかなか派手な音を立てながら、機体はランディング。稚内空港に、無事到着した。

あとから知った話だが、稚内空港は冬季において国内でも有数の離着陸困難港らしい。
寒波のタイミングで、しかも初訪問で、ちゃんと着けたのは運が良かったのだと思う。

添乗員のお兄さんと、到着の喜びを少しだけ共有してから、喫煙所で一服。
安心感からか、妙に心地よかった。


さて、市街地のホテルへ向かうため、空港バスを待つ。
・・・来ない。

空港職員の方に聞いてみる。
「すいません、バスって何時くらいですか?」

「あれ? さっき出発しましたよ」

なんですって。

どうやら、他の乗客がまとまって出たタイミングで、「もう市内へ向かう人はいないだろう」と判断され、そのまま出発したらしい。

呑気にタバコを吸っていた結果、完全に乗り遅れた。

自分のマイペースさを反省する。ほんと、こうゆう事が多い自分。
代替手段を聞く。「もうタクシーしかないですね」

そういうわけで、タクシーを手配した。すぐ来てくれるとのこと。感謝。


北海道は「試される大地」と、表現として聞いた事がある。
その意味を(違うかもしれんけど)、到着初日から、ほんの少しだけ理解した気がした。

稚内、1日目。まだ、始まったばかりだけど、既に刺激的であった。


写真・文:AKIHIRO MIKI Photo and text: AKIHIRO MIKI

友人や先輩フォトグラファーの影響を受けてカメラに触れ、写真の世界に魅了される。「景色に宿る温度」をコンセプトに、スナップ撮影スタイルで日常の中にある空気感や情緒を追う

Influenced by friends and senior photographers, he picked up a camera and became fascinated with the world of photography. Based on the concept of "the warmth that dwells in the landscape," he pursues capturing the atmosphere and emotions that drift through everyday life, mainly through snapshots.

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