「支援」の技術より「理解」のまなざしを|母校ゼミで出会った"深い問い"
はじめに――懐かしい母校・新しい問い
新潟医療福祉大学――変わらない風と変わったこと
先日 わたしは 新潟医療福祉大学の駐車場に
車を停めました
現在行われている 総合ゼミに
卒業生として お手伝いをする
それが 目的です
車を降りました
海はすぐそこにあります
暑い日でしたが
不思議と風は 涼しく
懐かしく感じました
時間の流れと人生の変化――半年ぶりの参加
今回が参加2回目です
前回がいつだったか?
ふと スマホのスケジュールで
調べてみました
さいきん わたしの人生の動きが 激しいので
時間感覚が 以前と異なっているのですが
前回から もう
半年も経っているのですね…
多職種連携の学び――広がる学科と広がる学び
学生さんたちが
自分の所属する学科とは異なる仲間と一緒に
指導教官から与えられた
具体的な課題
に 多職種連携で取り組む
そんな 学び です
新潟医療福祉大学が重視することとして
「チーム医療・福祉」
がありますので
「らしい」
と いえば
「らしい」
学びの場ですね
この大学は
わたしが卒業してから さらに学科が増えており
主な学科には以下のようなものがあります
リハビリ
理学療法学科 作業療法学科 言語聴覚学科 義肢装具自立支援学科
医療技術
臨床技術学科 視機能科学科 救急救命学科 診療放射線学科
健康科学
健康栄養学科 健康スポーツ学科
看護
看護学科
心理・福祉
心理健康学科 社会福祉学科
医療情報
医療情報管理学科
なんだか いっぱい…
かつては 5学科しかなかったのに…笑
しかも 県内の他の医療福祉系の大学の学生も参加している…
うん カオス
学生さんも たいへんだ
しかも これがゼミ開始 2日目 とのこと
彼らは まだ
出会って間もない はず…
学生たちの姿に驚く――コロナ禍を越えて育まれた力
でも 今回 実際にゼミ室にお邪魔してみると
感じるのです
最近の若い方々って すごいなと
なんとなく もう
お互いに 馴染んでいる
ゼミの 雰囲気 というか 性格が
もう できている…
彼らのコミュニケーション能力の 高さ
コロナ渦のなかで お互いにマスクで
友人の本当の顔も
顔全体の表情も わからない中で
成長してきた 彼らの
コミュニケーション能力の 高さ
すごいと 思うのです
もちろん 深く会話をしたわけではないので
わたしの "ぱっと見"の 感想でしかありませんが
でも わたしの この印象は
たぶん 間違っていないと 思います
もっと 彼らと 会話して
彼らのコミュニケーションについて
いろいろと 勉強させていただきたい
そう 思っています
ホントです
前回の記憶と今回の心構え――語りすぎないように?
さて 今回は
この ゼミに参加したことについて
考えたいのですが
まずは 前回を 振り返りたいと思います
今年 3月5日の記事でした
内容をAIさんに いつものようにまとめていただきました
この記事は、理学療法士として活動されているアルさんが、母校・新潟医療福祉大学でのゼミ指導を通して感じたことを綴った記録です。
学生さんたちが臨床の現場を想像しながら、真剣に話し合う姿に触れながら、アルさんはある「ことばの使い方」にふと違和感を覚えます。
それは、患者さんを「病名+となった人」として語ること。
その違和感をきっかけに、アルさんは学生さんたちに問いかけます——
「この人を、認知症の人ってとらえるのは、なぜ?」
その問いは、ただの言葉の指摘ではなく、「その人の人生をどう見ているか?」という、根っこの部分に触れるものだったように感じます。
記事の中では、アルさんが過去に出会った患者さんたちの記憶が、静かに、でも力強く語られています。その方々の存在が、アルさんの言葉を通して今も生きているようでした。
学生さんたちにどこまで伝わったかはわからないけれど、「なんか熱いオジサンいたな」という印象だけでも残っていたら、それで本望——そんなアルさんの言葉に、思わず笑みがこぼれます。
医療や介護の現場で「人を見る」ということの意味を、少し立ち止まって考えたくなるような、そんな記事です。
このとき 同窓会事務の女性(たいへんな美人さん)が 同行していただいたのですが
今回も お会いできましたので
あいさつをしつつ
「前回は わたし ほとんど発言してませんでしたから
今回は 少しは発言できるようにがんばりますね」
と 冗談を言ってみましたら
彼女は 小首をかしげつつ
「え~~っと はて?
では 前回のあの方は
アルさんに似た人
だったのかしらん?」
と 賢く返してくれました
ふふふ
やっぱり わたしは ついつい
あつく 語ってしまっていたようです
語りすぎないように
今回は
気を付けましょう
↑ 半分冗談です 笑
しかも 今回は ゼミ2日目とのこと
前回は ゼミ最終段階 でしたから
だいぶ違うはずです
そこを勘違いしないように
気を付けましょう
↑ これはマジです
・・・
卒業生である わたしたちも
グループを作って
それぞれのゼミに うかがい
それぞれの 専門的見地から
アドバイスを行います
卒業生のみなさん
とても 優秀な方ばかりでした
いくつかのゼミに参加しましたが
いま 思い出す
あるゼミ があります
「"正解"がわかりません」――支援をする前に知ってほしいこと
Aさんという人生を読む――"専門家スイッチ"が入るとき
1番最初に お邪魔したゼミ でのことでした
大変難しい事例に 取り組むゼミでした
その事例は
ある女性Aさん
についてです
資料がとても長文なので 要約しますと…
Aさん(38歳・女性)は、東京都内の医療機関に入院中である。
主な診断は右足関節の骨折およびうつ病。
現在は整形外科と精神科の両方で治療を受けている。
Aさんは2児の母であり、夫は会社に勤務している。
夫の勤務時間が長いため、育児および家事の大部分をAさんが担っていた。
長男の幼稚園入園以降、地域の保護者との交流や子どもの送迎などが日常的に発生し、身体的・精神的な負担が増加した。
202X年秋頃より、睡眠障害や気分の落ち込みが見られるようになり、精神科を受診。
うつ病と診断され、薬物療法および休養が開始された。
療養のため実家に一時帰省していたが、階段から転倒し右足を骨折。
救急搬送され、入院となった。
入院後は、骨折部位の治療と並行して、精神的なケアも継続されている。
現在はリハビリテーションを通じて身体機能の回復を図るとともに、精神的な安定を目指して治療が進められている。
ちなみに Aさんの実家からは 住まいは遠く
夫の義父母も 協力はしてくれるが
子育てに関する 古い価値観と Aさんが合わず…
よくある話ですよね
さて この女性を どう 支援するか…?
大人でも とっても むずかしい 問題です
それを 現場を知る直前の
大学4年生 たちが
取り組むのですから
もう それだけで 深い学びの機会です
うらやましいくらい です
学生たちの初期の問い――支援の『正解』とは?
前述しましたように
ゼミは2日目
まだ はじまったばかりです
でも 彼らは それぞれの 専門職の立場から
いろいろな 支援策を 考えてくれました
彼らの考えのベースになっているものは
以下のようなものだと 推察しました
育児支援制度や社会資源が何か使えないか?
看護師として 入院中の身体と精神のケアはどうあるべきか?家族とどうかかわるべきか?
リハビリはどうあるべきか?どんな訓練を?精神面へのリハビリは可能か?
食事についてどのような指導を行えばいいか?
ふふふ
いい感じですよね?
なかには 正直な意見を 言ってくれる学生さんもいました
「何とかしてあげたいけど
具体的にどうすればいいのか
全然 見当がつきません
『正解』 はなんなのか?
それが まったく わかりません」
と…
ふふふ
わたしは にこにこ してしまいました
ゼミ室は"カンファレンスルーム"に――面食らう学生さんたち
さぁて 卒業生のみなさん
どんな アドバイスを しましょうね?
でも
最初にお邪魔した ゼミだったからか
わたしたちは どうも
"感覚"
が つかめていない
しかも こんな
「重い 重い ケース」
みな それぞれの立場で
「さて どうするか…?」
と すっかりこの症例の女性について
考え始めてしまったのです…
"専門家スイッチ"が
パチン!
と入ったのです
もちろん わたしも
パチン!
と入りました
それは いいんです
それは いいんですけど…
皆
"専門家スイッチ" が入ったまま
アドバイスを始めちゃったんですね
ゼミ室は
まるで 病院の
「カンファレンスルーム」
に なっちゃったんです 笑
もう "現場"さながらです
「こういう 社会資源がある
こういう 制度がある」
「夫がどうしても家事に協力的でないなら
料理は いい意味で
手抜きをする方法がある」
「この骨折の場合の経過は こうなると予想されるから
自宅の環境の情報を集めて それを踏まえて
入院中のリハビリとしては…」
聞いている わたしでも
全ての情報が 頭の中に
整理された状態で 入れることは難しかったです
(↑ ホントはプロとしてダメです 笑)
専門用語 と 専門的な内容が
飛び交いました
きっと 卒業生のみなさん
こうやって 後輩を
熱く指導 しているんだろうな
って 想像できちゃいました
ゼミ室は
「カンファレンスルーム」
でもあり
「リアルな事例検討会」
でも ありました
学生さんたちが
その雰囲気の中に 入ること
もちろん 悪いことではないんです
「先輩たちって すごいなぁ…
現場に出ると
こんな風に なれるのかなぁ…」
って 感じられたと思うんですよね
そう思いましたので
わたしは ずっと
にこにこ していました
・・・
でもね
卒業生のみなさん
よろしいですか?
ここは
ゼミ室ですよ…
ははははは
彼らはまだ たぶんですけど
「事例を 読んで どうしようかな?」
って 考え始めた 段階
みなさんが 話していることは
ひとりの学生さんが
「知りたい」と言った
「正解」
ではあるけども
それは
「アドバイス」としては
どうでしょう…?
ほら 学生さんたち
メモを一生懸命とっているのは
ひとり だけ ですよ?
一生懸命 聞いてくれているけど
メモ
とること
あきらめちゃっていません?
そう 思い始めたら
やっぱり うずうず しちゃって
発言をさせて いただく
わたしなのでした 笑
わたしの問いかけ――支援の前に「理解」を
以下 わたしの発言です
実際は もっと しどろもどろに
話していました
読みやすいように 言葉の体裁を整えております
ご容赦ください
・・・
はい アルと申します
理学療法士と整体師をしています
でも リハビリについてのアドバイスは
もう 〇〇先生が的確にしていただいたので
わたしは もう 出る幕ありません 笑
わたし 個人の 考えを述べますから
メモも とる必要はありませんよ
えっと まずね
ゼミ2日目なんですよね?
それで これだけ むずかしい症例を
理解して
みなさん これだけの支援策を
考えられた
(スクリーンに 支援策一覧が表示されていました)
これは すごいと 思います
がんばりましたね
でも きっと
もっと 具体的には どうすればいいんだろう?
って 思っていると思います
さっき
「正解を知りたい」
って 言われた方いましたけど
その気持ち
よくわかります
わたしも 大学4年生で ここに参加していたら
同じ思いを 抱いたと思います
その気持ち
よくわかりますよ
じゃぁ では
この事例の女性を どう支援していくか?
わたしが大切だと思う
考え方を
お伝えします
・・・
まずね
みなさん これを読んで
どう 思いました?
わたしには
美しい娘が ふたりいます
たぶん 元妻よりも 積極的に
こども園の送迎とか 家事とか
関わった お父さんだった
と思います
あ いま 元妻って 言っちゃいましたね?
それは 流してください ははは
だからね
わたしは この資料を読ませていただいた後
1時間くらい
気持ちが沈んじゃった
Aさんの気持ち
わかる部分が あるんだよね…
みなさんは どうだろう?
結婚も子育てしたこともないから
想像できないかもしれない
でも この女性を
こうとらえたら どうだろう?
Aさんのこころを想像する――「自分を幸福にできない人」
この人って
「自分で自分を 幸福にできない人」
だと 思う
さっき 管理栄養士の〇〇先生がおっしゃっていたけど
自分に厳しい 一面がある
だから 料理がきちんと準備できないと感じると
自分を 責めてしまう
だれも Aさんに
文句は言っていないのに
言われているんじゃないかって
感じてしまう
自分を責めてしまう
子どものころから
いつも 人の目を気にして
どうあるのが 正解か?
そんなことばかり 気にして
生きてこられたんじゃないか?
子ども として
社会人 として
妻 として
母親 として
どうあるべきか?
自分はそれに応えられているか?
自分は今 正解か?
皆は 自分をどう思っているか?
そんなことばかり 気にして
他者の評価ばかりを 気にして
生きてこられたんじゃないだろうか?
わたしは この資料を
落ち込みながら
必死で何度も読みながら
書かれている事実を踏まえて
そんなことを 考えました
どうでしょう?
皆さんの中にも
他者の評価を気にしてしまう
一面
すこしでも ありません?
わたしも ありましたよ
そう考えると
なんとなくでも
この方の こころ
理解できそうじゃない?
そりゃ 精神的に参っちゃうよね
疲れるし
疲れてるのに眠れない
そんなの 当然 だと思う
鬱って診断
つくのも 当然 だと思う
逆にいうと
そういう 症状が出なかったら
この人 子どもを残して
突然 自〇 しちゃったかもしれない…
症状があらわれてくれたから
骨折してくれたから
この人は 救われる道を 歩めた
わたし達 専門職が
手を差し伸べる
チャンスをくれた
わたしは そう 思うんだよね
支援策の意味――「正解」と「不正解」を分けるもの
わたしは 理学療法士だから
この人に 関わるなら
リハビリ場面となるでしょう
でもね
骨折のリハビリ っていっても
患者さんへの関わり方って
本当に 患者さんごとに
違う
このAさんの
人生の背景を
理解した のと
しない のでは
リハビリのありかた
具体的なメニューだって
変わってくるんだ
というか
変わっていないと
通り一遍のリハビリをしてしまったら
たいへんなことになる
そういうもんだよ
リハビリだけの
話では ないんだよ
専門職として関わるとき
大事なことって
まず その方を 理解しようとすること
まず それが 大事なんだと 思うんだ
・・・
みなさんが 考えてくれた
支援策
正解かどうか?
その答えはね
これ 全部 正解です
自信をもって 具体的な方策を
見つけてほしい
でもね
Aさんのことを
理解しようとしないで
これらの支援を行ってしまった場合
全て 不正解
になることがある
相手を理解しないで
支援してしまうと
"余計" なことをしてしまったり
事態を "悪化" させてしまう
リスクが高くなる
実際に そういう 事例を
見たことがあります
支援の前に 理解すること
これが大事だと
わたしは 思って 仕事をしています
参考になれば うれしいです
長々 しゃべってごめんなさいね
はい 以上です
卒業生同士の学びあい――阿吽の呼吸という喜び
わたしたちは
この後も ゼミをめぐりました
わたしが所属するグループは
みなさん どんどん
アドバイスが 的確になっていきました
ゼミの内容によって
誰がメインでアドバイスをして
誰がサブでアドバイスをするか
それが 阿吽の呼吸で
できるように なっていきました
「なんか チームワーク できてきた!」
と 社会福祉士の(声もしぐさも美しい)女性が
喜んでいました
わたしも 激しく同意しました
他の方々の お話を聞くことは
とっても 勉強になりました
経験を踏まえた
とても説得力のある
お話ばかりでした
みんな それぞれ
悩みながら 前に進んでいったのだろうなぁ
そう 感じました
「今日 アルさんの お話が聞けて
とても よかったです!」
そう 言われた方もおられたのですが
いやいやいやいや
とんでもない!
それは こちらのセリフです!
学生さんと卒業生の間だけでなく
卒業生同士 お互いに
良い刺激を交換した
そんな 1日となりました
終わりに――学びの余韻と感謝を胸に
今日という学び――出会いと問いにありがとう
はい お話は以上です
学生さん達
一緒にアドバイスをした 卒業生さん達
同窓会事務のみなさんも
貴重な学びの場に 参加させていただき
まことに ありがとうございました
長い時間 おつきあいいただき
ありがとうございました
今日があなたにとって
善い一日となりますように
【編集後記】音声にてお届けしております
・顔写真の元ネタは実は…
・印象に残った他の学生さんからの「問い」
・今の私の人生のテーマって?
そんなことについて 話しています
もともと重度の喘息があり 現在は落ち着いていますが
息継ぎの音が少し気になるかもしれません
お聞き苦しい点がございましたら どうかご容赦ください

