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「誰かのフリをしてもいい」って、言ってほしかった。


昨日、私はどれだけ頑張っても
「1」が決定的に欠けている
「99」にしか辿りつけないと思っていた頃の話を書きました。



「Level.99」という
詩を置くためだけの個人サイトを作っていた頃。


あの頃の私は、ずっと「居場所」を探していた。

家にも。
学校にも。

「ここにいていいんだ」

という感覚が、あまりなかった。

小学生の頃は、マンションの外階段。

中学生の頃は、ゲームの中。

高校生になると、
カラオケだったり、図書館だったり、漫画喫茶だったり。


どこにいても落ちつかなくて
どこかへ逃げずにはいられなかった。

逃げて。
逃げて。

そのうち、

「逃げつづけた人間は、どこに逃げればいいの?」

って思うようになって。

自分らしくいられないことも、
自分から逃げ続けていることも、

なんだかすごく
恥ずかしいことのように感じていた。


そんな頃に出会ったのが、
木村カエラさんの「Level 42」だった。

自分らしくいるのが怖いなら、誰かのフリしたっていいじゃない?

木村カエラ 「Level 42」


この言葉に、本当に心から驚かされた。

当時読んでいた雑誌の可愛いモデルさんが歌手デビューするからって
本当に軽い気持ちで聴いた、この曲。


歌詞のひとつひとつに、びっくりした。



「逃げちゃダメだ」じゃないんだ。

自分らしく生きようね、ではなくて

誰かのフリをしてもいいんだ。


そう思ったら、
肩に入っていた力が、ふっと抜けた。


ずっと「誰かのフリしてもいいよ」って、
誰かに言ってもらいたかった。

逃げたっていいんだよ、って。


その言葉に背中を押されるようにして、
私は、本当に「誰かのフリ」をするようになった。

「私」でいることが苦しかったから、
「こうなりたい」と思う憧れのキャラクターのコスプレをした。


自分を消すために始めたものが、
少しずつ、私を外の世界へ連れ出してくれた。

逃げるために見つけた道だった。

でも、その逃げ道を歩いていたら、
案外、悪くなかった。

何度も私を救い出してくれる、大切な居場所になった。


昨日書いた【Level.99】も。
この「Level 42」という曲も。

15歳の頃に見つけた「逃げ場所」が、
23年後の私にも、ずっとつながっている。


あの頃は、逃げることをダメだと思っていた。

でも今はね。

あのとき逃げてくれて、
本当によかったなと思う。


ずっと逃げてばかりだったと思っていたけど、
あれは、きっと間違いなんかじゃなかった。


まさか
猫を被ることになるとは思わなかったけどさ/(^o^)\笑


人生は、本当におもしろい。



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