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「レベル99」だとしても、私には決定的に欠けている「1」がある。


過去はすべて消してきちゃったけれど、

またひとつ、大切な記憶を思い出したのでここに残しておこうと思います。




どこにも居場所がなかった、15歳の頃。


【Level.99】という個人サイトを作っていた。


そこで、わたしは詩を書いていた。



発することのできない想いを、

言葉にかえて、ひそかに置いておく場所。


【Level.99】は、そんな場所だった。



ゲームが好きだったことや、
当時影響を受けた曲からつけた名前だったのだけれど。

【Level.99】という言葉は
私の欠落した心を、よく表しているように感じた。


よくあるRPGゲームは、
どれだけ頑張っても、最大のレベルが「99」まで。

それ以上は上げることができない。


きっと、私もどれだけ頑張って、
MAXの「99」に辿り着いても、
決して「100」になることはない。

そして、
その「1」は【あなた】。

誰かがいなければ、
私は「100」にはなれない。


私には、決定的に欠けている
「1」
があると思っていた。

だから、結局わたしは
欠落したままの「99」のまま。


15歳の私は、そんなことを思っていた。



「私には誰もいない」

あの時の孤独感は、
いま思えば、
私にとてつもない量の言葉を与えてくれたと思う。


黒い背景の中に浮いた私の詩は、
私自身の心を、どうにかこの世界に繋いでいた。


そんな私の文章を好きだと言ってくれる子が、ひとりいた。
「ファンです」と言ってくれていた
その子の名前は、HAPPYちゃんだった。


【Level.99】は、
「幸せ」から遠くかけ離れたような場所だった。


幸せを望んで、願って。

それでも、幸せに見放されたような言葉ばかりだった。



けれど、
その場所を好きだと言ってくれたのが、HAPPYちゃん。



私の書く詩が好きだと言ってくれた子がいたこと。

その記憶すらも、私は捨ててしまっていた。



けれど、ほんとうに急に舞い戻ってきた。


フォロワーさんがDMをくれて。
そのおかげで、大切な記憶を思い出すことができた。

「あかねこちゃんにはHAPPYでいてほしい」って。

とても優しい、愛のあるメッセージ。

その言葉を見て、
魔法のように、HAPPYちゃんの記憶が舞い戻ってきた。



私にとっての文章は、

ただ、書きたいから書いているだけ。

書くことでしか、
この世界と自分を繋ぐことができないと思っていた。

だから、私の「書く」は
ただの自己満足だと思っていた。

ただの生きるための手段。


けれど。

欠けている私の言葉を好きだと言ってくれる人がいた。



【Level.99】で言葉を書いていた自分。

ずっと書けなかった言葉たちを、
今、またこうして書いている自分。

時が経った今でも、
言葉を書いている時間を楽しめている自分。

その全部が、
時を越えて重なったような気がした。



「Level.99」というサイトは、
もちろん
とっくに消してしまったホームページだけれど。


でも、せめてこの記憶だけは。

もう消さないように、
ここで形にして残しておこうと思います。



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