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中国でトラブル体験しチャイナ#03/らいくでぃす

前編がまだの方はこちらからどうぞ!

わたしを見舞うトイレの洗礼

北京交通大学のキャンパスに着くと、入口では大きなカートに山盛りのスイカをおばちゃんが売っている1玉単位で。価格は日本円で30円ほど・・・やすい・・・。

中国では水道の水が飲めないので、スイカを水筒代わりに授業に持ち込む学生も結構いるようで、飛ぶように売れている。

スイカ好きのわたしもちょっと食べたかったんだけど、さすがに発表日に食べかけのスイカを1玉担いで歩き回るのには抵抗がある。

M先生「あかりくんはスイカ好きだったよね!心配しないでも食堂ではスイカが食べ放題だよ!」

わたし「まじですか!」

その場では買わず、お昼休みを楽しみにすることにする。

そのまま会場の教室を目指して校内を歩く。

キャンパス内にはバドミントンコートが隙間なくみっちりと並んでいて、多くの学生が休み時間にプレイしている。

これだけ密集していると、歩いているわたしたちが通るところがない。

他の学生を見ると、プレイ中のコートをみんな堂々と横切るスタイルのようだ。

私たちは飛び交うシャトルを避けながらさらに教室を目指して歩く。

ちょっとお花を摘みに行きたくなったわたしは道すがら見かけたトイレに駆け込んだのだが・・・

なにこれ・・・真ん中に溝が1本あって、仕切りも何もない。
というか、となりの人が用を足しているのが丸見えで、その溝に足した用が流れていくスタイル・・・わたしはお花を詰むのをあきらめた

ちょっと開放的すぎるんですけど・・・
ちなみに校庭からも丸見え・・・

調べてみると2015年くらいから中国ではトイレ大革命という時期があって、このスタイルのトイレはほとんど廃止されたらしいけど、当時は「ニーハオトイレ」といって主流のスタイルだったようだ・・・。

ホテルのトイレの洗礼は受けなかったわたしだけど、まさか学会発表の会場で洗礼をうけるとは・・・。

・・・あれ、このペースだとまた札束ゲット事件に到達しないぞ?

波乱の口頭発表

わたしたち4人の口頭発表はひとつのセッションに固められていた。
当時のわたしの研究は移植臓器の保存技術みたいなかんじの、ちょっと今の研究テーマとは異なる内容だった。
なので、バイオ系のほかの3人と一緒にまとめられた感じだったんだよね。

M先生はおのぼりさんではあるけど、学会発表は経験豊富。

でも、わたしNさんとKさんは国内で学会発表をしている姿も見たことがなくて、まさかの英語の口頭発表を聴講するのが初めての経験となった。

というのも、大学で事前に発表練習をしようと提案したのに、結局練習をみんなの前でしたのはわたしだけ

セッションのトップバッターはM先生。手練だ。
質疑応答も盛り上がる。

セカンドバッターのわたしは初めての英語での口頭発表なので、それなりに緊張していたんだけど、発表練習を重ねて、少なくとも話す内容はスラスラと出てくる状態だった。

わたしはその調子で淀みなく発表する。
お?意外といけるじゃん?

質疑応答。
アジア人の多い学会だったので、みんな英語は第二外国語。ゆっくり丁寧に質問してくれるので、何を言っているのかも完全にわかるし、しっかり回答もできた。

全然よゆ〜!!
すっかりわたしはここで口頭発表の自信がついたのである。

安心したのもつかの間・・・そわそわしはじめるサードバッターのKさん

発表練習をしているところをみたことがないだけでなく、そもそもスライドも見せてもらったことがない。

Kさんが演壇にたつ。

Kさん「れでぃーすあんどじぇんとるめん」

あれ・・・そんな発表の始め方あったっけ?

おもむろに自己紹介を始めるのだが、それ、直前に座長がしてくれたことをリフレインしてるだけだよ・・・。不安しかない。

彼の発表は、彼の発案したモデルによって、男性と女性の今後の日本の人口がどう変化していくか・・・というものであった。

序論。「らいくでぃす」
ページをめくる。まじか。

手法。「らいくでぃす」
おい・・・。

結果。「れでぃーす」・・・なんかさっきもきいた。
グラフで女性の人口の変化を示しているが・・・説明はない。

「あんど、じぇんとるめん」。うん、それもきいた。
グラフで男性の人口の変化を示しているが・・・説明はない。

それしかいえないのだろうか。

考察。「らいくでぃす。」ままままさか。

結論。「せんきゅー。」おおおおおおおおおおいいいいいい!!

発表時間15分に対して、5分で終了。

発表練習むちゃくちゃ必要だったパターンじゃねえかぁぁぁぁぁぁぁ!

なんでKさんはわたしが「発表練習しましょう!」とかわいく提案したときに「いや、だいじょうぶ」と断ったんだ!!

波乱の質疑応答。

会場からグラフを示すように要望がでるが、Kさんは英語が聞き取れない。

最前列にいたわたしは、Kさんに「結果のグラフをだしてください」と小声でサポートをいれることにしたが、本人はわりとテンパっていて、わたしの声が聞こえていない。

見かねて、彼のPCの矢印キーを連打してグラフのページを提示した。

阿鼻叫喚の地獄絵図

なんだろう、こんなサポートをしたのは生まれて初めてである。
というか、その後も現在に至るまで一度もしたことがない。

その後は会場の質問をわたしが小声で翻訳し、Kさんは「らいくでぃす!」を繰り返すだけという地獄絵図・・・。

韓国に置いてくるんだった・・・。彼にはまだ早すぎたんだ・・・。

まさかの伏線回収。
この未来を知っていたら、わたしもM先生の「置いて行っちゃおうか」に同意していたことだろう・・・。(詳細は#01をごらんください・・・)

Nさんは無言でKさんの発表を見つめているだけだし、M先生は楽しそうに写真を撮っている・・・。

その後のNさんの発表はいたって普通。
無難にあれこれやりすごしたのだろうけど・・・Kさんの発表の印象が強すぎて何も覚えていない・・・ごめんね、Nさん。

学食で昼食

セッションが終わったあとのKさんのスッキリした顔と言ったらなかった。冷や汗をかいたのはわたしだけだったようだ。

みんなで昼食をとって、午後からはちょっとだけ観光に行こうということになった。

学食では切ったスイカが山積みになっており、好きなだけとって良いスタイルだった。

わたしはとてもスイカ好きなんだけど・・・

ニーハオトイレ・・・つかうか・・・いや・・・。

スイカ好きのわたしは、スイカの利尿作用も心得ている

このままでは堤防が決壊しそうだったので、控えめにスイカを食べることにした。スイカは美味しかった。わたしは糖度の低いスイカがすきなので、格別に美味しく感じた。

・・・スイカ、ちょっとだけお代わりした。

美味しくて食べちゃった・・・。

きっと、このあと行く観光地のトイレはキレイだろう。
はよ・・・はよ!

昼食後、M先生の知り合いの北京交通大学の先生の研究室から観光ガイドとして学生が2名付いてきてくれることになった。

わたしは恥ずかしげもなく観光地のトイレのスタイルについて聞いた。

「最近、きれいになったところも増えてきたけど、今から行くところがきれいかどうかはわからない。」

わたしは天に祈りを捧げた。

結果として祈りは・・・通じたのであった。観光地編はまた次回の記事で。

(つづく)

続編はこちら

追記

初めての中国旅行。本当に色々あったことをこうやって書いていて次々と思い出してきた。長くなるかもならないかも。続きも楽しみにしてくれるとうれしいな!!

札束ゲット事件はこの調子だと2回くらい先になるかも・・・。今思うと、札束ゲット事件ってメインの事件だったっけ?という気分になってきた。

お花摘みはマジで自分にとっては大事件だったのは書いていて思い出した・・・。

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