20|粉を増やす前に、3つの状態へ分ける。プレスドパウダー商品写真のプロンプト設計|あいりちゃん
対象読者
コスメの商品画像を画像生成で試作したい人
固形パウダーが陶器やプラスチックに見えて困っている人
粉っぽさを足すと煙や霧になってしまう人
EC、SNS、LPの質感カットを安全に作り分けたい人
読者が得られること
固形パウダーを「圧縮面・欠けた断面・こぼれた粒」へ分解できる
粉を空中へ飛ばさず、乾いた質感だけを伝えられる
JSONとJinja2で色・容器・構図を再利用できる
陶器化、煙化、破損過多、クリーム化を修正できる
はじめに
マットなフェイスパウダーを作ろうとして、きれいな円形と均一な色を指定する。すると、表面がつるんとした陶器の板になることがあります。
逆に「粉っぽく」と強く書くと、商品を囲む煙や霧が生まれます。ここで粉を増やす前に、少しだけ分けて考えてみます。
イメージ、見えた! 粉は1つの状態ではありません。押し固められた粉、欠けた断面の粉、外へこぼれた粉。この3つを別々に設計すると、商品を壊しすぎずに触感を出せます。
設計意図
1. 中央は「固形」ではなく「圧縮された粒」にする
中央の大部分は商品として整っている必要があります。ただし、完全な平板と書くと硬質素材へ寄りやすくなります。
そこで、中央85%を押し固めた面として保ちながら、近づくと読める微細な粒径差、密度差、低い凹凸を指定します。遠目には整い、近くでは粉だと分かる二段階の見え方です。
2. 欠けは1か所だけに限定する
粉体らしさの強い証拠は、欠けた断面です。しかし「割れ」「崩れ」を強くすると、全面が粉砕されます。
位置、幅、数を固定します。今回は右下の縁、幅4ミリ、1か所だけです。断面は鋭い破断面ではなく、細かな粒が集まった脆い層として描写します。
3. こぼれた粒は空中へ置かない
粉粒を空中に配置すると、煙、霧、爆発に見えやすくなります。粉は重力に従い、受け皿の内縁と台座の上だけへ置きます。
さらに、合計12粒以内と上限を決めます。大小差は残しますが、背景の空気は澄んだままにします。
4. 光沢は容器へ、粉面は低反射にする
金属製の受け皿と粉面は、同じ光り方をしません。粉面は微細な凹凸が作る小さな陰影だけを残し、鏡面ハイライトを避けます。金属には細い反射を1本だけ置きます。
素材ごとに反射を分けると、粉がクリームやプラスチックへ変わりにくくなります。
作例画像の解説
作例では、淡いローズベージュのフェイスパウダー1色を、無地の円形アルミ受け皿へ収めます。商品を右寄せにし、左上を文字用の余白として残します。
見る順番は、整った中央面、小さく欠けた右下、受け皿と台座に残る少量の粉粒です。粉は舞っていません。背景は明るいライトグレーで、低いコントラストの中でも粒状断面が読めるよう、斜め上から柔らかい光を入れます。

自然言語の完全版プロンプト
完全に架空の無地のコスメ商品として、淡いローズベージュのプレスドフェイスパウダーを主役にした、縦型4:5のリアルなマクロ商品写真。文字、ロゴ、記号、装飾のない薄い円形のアルミ製受け皿に、直径約7センチの固形パウダーを1色だけ収める。実在商品や特徴的な既存パッケージには似せない。受け皿を画面中央より少し右の温かなライトグレーの石製台座へ水平に置き、左上に広い余白を残す。
粉を3つの状態で描き分ける。中央の約85%は均一に押し固められた面だが、近づくと直径の異なる微細な粉粒、わずかな密度差、低い凹凸が読める。完全な平板、陶器、プラスチックにはしない。右下の縁だけに幅4ミリほどの小さな欠けを1か所作り、断面には細かな粒が集まった脆い層を見せる。受け皿の内縁と台座には、大小の違う粉粒を合計12粒以内と、ごく薄い粉の跡を1か所だけ置く。粉を空中へ舞わせず、煙、霧、雲にしない。
左上から大きな窓越しの柔らかな拡散光を当て、右前から弱い白い反射板を使う。粉面は低反射のマットに保ち、粒の凹凸が作るごく小さな陰影だけを見せる。受け皿には細く抑えた金属反射を1本、底面には自然な接触影を1つ作る。斜め上30度、85mmマクロレンズ風。粉面と欠けた縁へピントを合わせ、背景だけを柔らかくぼかす。ローズベージュ、温かなライトグレー、鈍いシルバー、少量のチャコールでまとめる。実在のスタジオで撮影したような自然なセンサー粒子と、台座のごく小さな色むらを残す。
人物、顔、手、ブラシ、パフ、鏡、追加商品、蓋、文字、ラベル、ロゴ、ブランド、透かし、実在商品への類似、肌への塗布、効能表現、完璧な平面、陶器、石、プラスチック、湿ったペースト、クリーム、強い光沢、大きな割れ、粉砕された全体、大量の粉、空中の粉塵、煙、霧、爆発、CG・3D表現は入れない。JSON変数例
{
"use_case": "product-mockup",
"asset_type": "SNSとEC向けの架空コスメ商品写真",
"product": "プレスドフェイスパウダー1色",
"powder_color": "淡いローズベージュ",
"pan": "文字・ロゴ・装飾のない直径7センチの薄い円形アルミ製受け皿",
"composition": "受け皿を中央より少し右へ水平に置き、左上に広い余白",
"compacted_state": "中央85%は押し固めた面、微細な粒径差・密度差・低い凹凸",
"chipped_state": "右下の縁だけに幅4ミリの小さな欠け1か所、脆い粒状断面",
"loose_state": "内縁と台座に大小の異なる粉粒を合計12粒以内、薄い粉跡1か所",
"lighting": "左上の大きな柔らかい拡散光、右前の弱い白い反射板",
"material_response": "粉面は低反射、受け皿は細い金属反射1本、自然な接触影1つ",
"camera": "斜め上30度、85mmマクロレンズ風、粉面と欠けた縁に合焦",
"background": "温かなライトグレーの石製台座と継ぎ目のない背景",
"palette": "ローズベージュ、温かなライトグレー、鈍いシルバー、少量のチャコール",
"aspect_ratio": "4:5 vertical",
"constraints": "人物・手・ブラシ・蓋・文字・ロゴ・ブランド・効能表現・陶器化・湿潤化・大量粉塵・煙・霧・CGを除外"
}Jinja2テンプレート
Use case: {{ use_case }}
Asset type: {{ asset_type }}
完全に架空の無地の商品として、{{ powder_color }}の{{ product }}を主役にした、{{ aspect_ratio }}のリアルなマクロ商品写真。{{ pan }}に収める。実在商品や特徴的な既存パッケージには似せない。{{ composition }}。背景と接地面は{{ background }}。
粉を3状態へ分ける。固形面は「{{ compacted_state }}」。欠けた面は「{{ chipped_state }}」。こぼれた粒は「{{ loose_state }}」。粉を空中へ舞わせず、煙、霧、雲にしない。
照明は{{ lighting }}。素材反応は{{ material_response }}。カメラは{{ camera }}。配色は{{ palette }}。自然なセンサー粒子とごく小さな素材むらを残し、過剰な美品加工をしない。
禁止事項:{{ constraints }}。置換可能な変数
商品種:フェイスパウダー、チーク、アイシャドウ、固形ファンデーション
粉色:ローズベージュ、アプリコット、モーヴ、トープ
受け皿:円形、角丸正方形、細長い長方形
圧縮面:割合、粒径差、密度差、浅い使用跡
欠け:位置、幅、数。原則1か所
粉粒:個数上限、大小差、配置場所
カメラ:俯瞰角、焦点、レンズ感
比率:4:5、1:1、3:2、16:9
用途別の派生版
EC一覧
1:1。商品を中央へ置き、背景余白を均等にする。欠けは2ミリへ縮小し、清潔感を優先する。粉粒は受け皿内だけに6粒以内。
Xの解説画像
4:5。商品を右下寄りへ置き、左上35%を文字用余白として空ける。粉の3状態がスマートフォンでも読める距離にする。
LPの質感カット
3:2のマクロ。圧縮面、欠けた断面、粉粒を同一焦点面へ置き、素材の説明に使いやすくする。
noteバナー
16:9。商品を右3分の1へ置き、左側を継ぎ目のない無地背景として残す。文字は画像生成時に入れず、後から配置する。
構図別の派生版
斜め上30度:表面と厚みを同時に見せる基本構図
真上:円形・正方形の形と粉粒の配置を整理して見せる
低い斜め15度:欠けた断面の層を強調する
極端なマクロ:粒径差だけを見せ、容器全体は画面外にする
サイズ・比率別の派生版
4:5:X・Instagramの縦投稿。余白は上か左へまとめる
1:1:EC一覧。商品を中央へ寄せる
3:2:LP・記事内の質感カット
16:9:バナー。主役と文字領域を左右へ分離する
配色別の派生版
ローズベージュ+ライトグレー:柔らかく落ち着いた基本配色
アプリコット+温白色:健康的で温かな印象
モーヴ+青みグレー:静かで現代的な印象
トープ+砂色:ニュートラルで素材感を重視
配色を変えても、粉粒と欠けた断面は本体と同系色にします。粒だけを白や黒へ変えると、異物に見えやすくなります。
失敗例と修正プロンプト
失敗1:陶器や石の板に見える
原因は、表面が均一すぎること、硬い反射があること、断面が鋭いことです。
中央面の色と構図は維持する。表面へ直径の異なる微細な粉粒、弱い密度差、低い凹凸を追加する。右下の欠けた断面を、鋭い割れではなく粒が集まった脆い層へ変更する。完全な平面、硬い石目、釉薬、鋭い反射を除去する。失敗2:粉が煙・霧になる
原因は、空中粒子や「舞う」「広がる」という動きの指定です。
受け皿、粉面、照明、カメラは維持する。空中の粒子と霞をすべて除去し、背景の空気を透明に戻す。粉粒は受け皿の内縁と台座上だけに合計12粒以内で配置する。失敗3:全体が粉砕される
原因は、欠けの位置、幅、数が未指定なことです。
ほかの要素は維持する。破損範囲を右下の縁4ミリ1か所だけへ縮小し、中央85%以上を整った圧縮面として復元する。大きな亀裂、粉砕、放射状の割れを除去する。失敗4:クリームや湿ったペーストに見える
原因は、面の光沢と滑らかな盛り上がりです。
色と形は維持する。粉面の鏡面ハイライトと湿った反射を除去し、低反射の乾いた粒状表面へ変更する。受け皿の金属反射だけを細い1本として残す。禁止事項
実在ブランド、商品名、ロゴ、特徴的な既存パッケージの模倣
実在商品の広告と誤認させる表現
肌への効果、効能、仕上がりを画像だけで断定する表現
人物や手を入れた場合の実在人物への類似
不衛生に見える大量の破損、飛散、異物
読めない疑似文字、透かし、不要なラベル
まとめ
粉をリアルに見せるために、画面中へ粉を増やす必要はありません。
中央の圧縮面、縁の小さな欠け、接地面の少量の粉粒。この3つへ役割を分けると、整った商品写真のまま、触れられそうな質感を残せます。
まずは色を1つ選び、欠けを1か所、粉粒を12粒以内にして試してみましょう。そこから容器や比率だけを変えると、同じ構造を別の商品へ展開できます。
\ このシリーズの最初から読む /
\ 次回の作品はこちら /
