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19|布をきれいにしすぎない。織り・しわ・重力で作るリネン商品写真のプロンプト設計|あいりちゃん

対象読者

アパレル、雑貨、寝具などのEC・SNS画像を生成したい人。布製品がプラスチック、紙、薄い板のように見える問題を直したい人。

得られること

布らしさを「素材名」だけに任せず、織り、しわの発生源、重力、二重部分の厚み、反射率へ分解して指定できます。シャツからバッグ、エプロン、寝具まで置換できるJSONとJinja2、素材・媒体別の派生、4種類の修正プロンプトを使えます。

導入

「上質なリネン」と書いたのに、つるんとした薄い板が出てくる。画像生成ではよくあるズレです。

ここで光沢を弱めるだけでは、今度は紙に近づくことがあります。ひらめきポイントは、布を“色のついた面”ではなく、糸が交差し、重力で垂れ、縫製部分だけ厚くなる物体として組み直すこと。今回は、触れたくなるリアルさを5つの設計へ分けます。

設計意図

1. 織りを面の上へ戻す

リネンは縦糸と横糸が見え、糸の太さにわずかな差や短い節があります。すべてを同じ太さ、同じ間隔にするとベクター模様に見えるため、規則性の中へ小さな不均一を置きます。

2. しわを重力と支持点から作る

「しわを多く」ではなく、どこで支えられ、どちらへ引かれているかを指定します。壁フックと肩が支持点なら、主じわは下へ伸びます。ボタン間には弱い斜めの張力、袖口には短い洗いじわが生まれます。

3. 二重部分に厚みを置く

襟、前立て、袖口、裾は布が重なります。ここが単層だと紙に見えます。厚みは全体へ足さず、縫製上必要な場所だけへ限定します。

4. 光沢を消すのではなく反射率を決める

マットな布でも光は受けます。ただし白い点として光るのではなく、広い面の明るさが穏やかに変化します。光沢禁止だけでなく、柔らかな拡散光と低い反射率をセットで指定します。

5. 完璧さを少し残さない

壁のむら、木の導管、布の左右差、短い毛羽を少量残します。全部を荒らす必要はありません。小さな不均一を役割付きで置くと、汚さずに現実へ寄せられます。

作例解説

作例は、架空の生成り色リネンシャツを無塗装オークのフックへ掛けた商品写真です。左上から曇天の拡散光を当て、左側を文字用余白として残します。反射を抑えながら、織り、支持点からの縦じわ、襟と袖口の厚みで素材を読ませます。

自然言語の完全版プロンプト

完全に架空の無地の商品として、洗いざらしの生成り色の長袖リネンシャツ1枚を、温かな薄いグレーの石灰壁に取り付けた簡素な無塗装オーク材のフックへ掛けた、縦型4:5のリアルなエディトリアル商品写真。人物、マネキン、ハンガーは使わない。シャツは前を閉じ、画面中央より少し右へ配置し、左側に広い余白を残す。

布は中厚の麻100%を想定し、縦糸と横糸の交差、太さがわずかに異なる糸、短い節、細かな毛羽を近づけば読める程度に見せる。表面を均一な板、紙、プラスチック、シルク、サテンのように滑らかにしない。反射は低く、明るさが面で穏やかに変化するマットな布にする。

しわは重力と縫製に従わせる。肩とフックの支持点から裾へ続く長い縦じわ、ボタン間に弱い斜めの引っ張りじわ、肘と袖口に短く途切れた洗いじわを少量入れる。同じ幅・同じ間隔のしわ、無関係な渦巻き、深すぎる折れ線は作らない。襟、前立て、袖口、裾は生地が二重になる自然な厚みを持たせ、縫い目は控えめに見せる。無地の貝調ボタンを5個だけ、正しい間隔で並べる。

左上の大きな窓から曇天の柔らかな拡散光を当て、右前から弱い白い反射板を使う。強いハイライト、光沢、輪郭光は使わない。目線の高さ、50mmレンズ風、シャツ全体へ自然にピントを合わせる。生成り、温かなライトグレー、淡いオーク、少量のチャコールだけでまとめ、彩度とコントラストを抑える。実在のカメラで撮ったような自然な粒子、壁の小さなむら、木の導管、布のわずかな左右差を残す。

文字、ラベル、ロゴ、ブランド、商品タグ、柄、追加の服、人物、手、顔、マネキン、鏡、植物、小物、アイロン、蒸気、水滴、透かし、実在商品への類似、過度な美品加工、完璧な左右対称、プラスチック、紙、シルク、サテン、強い光沢、CG・3D表現は入れない。

JSON変数例とJinja2テンプレート

JSON16項目とJinja2テンプレートは、日次プロンプト原本に収録しています。変数は用途、背景、商品、素材、織り、しわ、重力、縫製、構図、光、配色、カメラ、現実感、余白、比率、禁止事項です。すべての変数を埋めた状態でレンダリングし、未置換変数と空値がないことを確認します。

用途は「{{ use_case }}」。{{ scene }}で、{{ subject }}を主役にした、縦型{{ aspect_ratio }}のリアルな商品写真。

素材は{{ material }}。表面には{{ weave }}を、近づけば読める程度に見せる。しわは{{ wrinkle_logic }}とし、{{ gravity }}。同じ幅・同じ間隔のしわや、重力と無関係な渦巻きは作らない。縫製は{{ construction }}。

構図は{{ composition }}。{{ negative_space }}。光は{{ lighting }}。配色は{{ palette }}。{{ camera }}。{{ realism }}。

禁止事項:{{ constraints }}。

置換変数と派生版

  • 用途:EC商品詳細、SNS広告、note見出し、カタログ背景

  • 商品:シャツ、トートバッグ、エプロン、クッションカバー、寝具

  • 構図:壁掛け、椅子掛け、平置き、接写。ただし支持点を必ず設定

  • サイズ:4:5、1:1、3:2、16:9

  • 配色:生成り×ライトグレー、藍×石色、セージ×オーク、チャコール×オフホワイト

  • 素材:リネン、コットン、ウール、デニム。織り、毛羽、硬さ、反射率を置換

失敗例と修正プロンプト

プラスチック化

鏡面ハイライトと均一な滑面を除去し、縦糸と横糸、短い節、細かな毛羽、低い反射率を追加します。光沢は点で光らせず、面の明るさが穏やかに変化するマットなリネンへ修正します。

紙化

襟・前立て・袖口・裾へ二重布の厚みを戻し、支持点から重力方向へ連続する柔らかな曲面を作ります。鋭い紙折れ、平らな板状面、硬い角を除去します。

しわ過多

肩とフックから裾へ続く主じわを3〜5本、ボタン間の弱い斜めじわを少量、袖口の短い洗いじわを数本だけ残します。均等なしわ、無関係な渦、深い折れ線を消します。

縫製崩れ

襟、前立て、袖口、裾、ボタンだけを修正します。左右の袖を1本ずつ、ボタンを5個、同じ前立て上へ等間隔に配置し、重複した襟、ねじれた縫い目、浮いたボタンを除去します。

まとめ

布をリアルにする鍵は、「リネン」と書くことではなく、糸の交差、支持点、重力、二重部分、反射率を分けて指定することです。

つるつるしたら光沢を消すだけ、しわが足りなければ増やすだけ、と直す前に、どの物理情報が欠けたかを見てみましょう。まずは手元の布製品を1つ選び、支持点としわの方向から組んでみよっ🧵

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