リアフォー、花の都へ~Vol.12〜幸運の鐘が鳴り響く
新年早々、Parisのパンを堪能した、三匹のこぶたとひとりのパリジェンヌ。
さて、今回のParisで目玉行事だったのが…
マルシェ!!
しっかりバケーションをとるフランス人の国民性的に、元旦のマルシェは正直、期待をしていなかった。
だが、我々は見たのだ。
まだ暗がりの午前8時に、マルシェのテントが立っているところを…
ワクワクしながら、アパートメントの最寄り駅へと帰る。
そこに繰り広げられた光景は…

色とりどりの果物、野菜、魚介類、お菓子がひしめき合っている。
果物を試食させてもらったり、チャラいお兄さんにナンパされたりしながら、テントを次々と渡り歩く。

このチャラ兄さん、YPちゃんが商品の写真を撮っていると自らポーズをとってくれるチャラ…もとい、フットワークの軽さ。
「インスタ交換しようよ!」ってYPちゃんに言ってきたのに上手く交換できなくて。
結局″IDの写真を撮る″みたいな原始的な方法をとっていた…
お肉、野菜、果物、海老、お土産の格安お菓子や日本円で400円の洋服!
いろんな種類の戦利品を手にして、部屋に戻り
日本では見られない野菜を「ヒゲヒゲ!!」と騒ぎながら調理する。
焼いた野菜と、チキン
シンプルイズ・ザ・ベスト
こんなに豊かな正月が、嬉しい。

お腹いっぱい食べて眠くなっているところに、
「ainoちゃんは、行きたいところにちゃんと行けた?」と聞かれて、はっとした。
そういえば…
「ノートルダム大聖堂に行きたかったんだ」
食欲が満たされて、記憶力もぼーっとしていたが、思い出した。
そう、あのノートルダム。ノートルダムの鐘の、ノートルダム。
予約できるのかしら…?
調べると、お正月期間は予約はできず、”並んだ順”のようだ。
そして、あまりに並びすぎると入れない可能性もあるとのこと。
なんということだ…!
でも今から行けば大丈夫でしょ、ということで、暖まった身体は再び平均気温マイナス2℃の屋外へ。
ノートルダムの最寄り駅から歩いていると雑貨屋さんを見つけた。
海外に行ったら欲しいお土産の定番、石鹸があるのでいそいそと購入。
わたしの発音が悪いのか地域性なのか、お店のおじいちゃんに英語が通じなかったので、「袋はいる?」「いらないよ」のやりとりはジェスチャーで。最後の「メルシー」だけは欠かさない。
2026年最初の夕暮れ。ノートルダムの行列は大変なことになっていた。
日向であれば、何の苦もなかっただろう。
が、時はすでに夕暮れ、これからまた一段と冷え込む。
「ほんとうに、この列に並んで大丈夫だろうか…?(さむ…)」
言い出しっぺの身分で心の声を漏らしたか否かは定かでないが、列の最後尾を見つけて並ぶ。
さすが、ニューイヤーズデイの観光地だ。行列の人種は、色とりどり。
そこで、信じられない光景を目にしてしまった。
わたし達の後ろに位置する2人組のお姉さまが、アイスらしきカップを食べながら並んでいるのだ。
明らかに体温もテンションも高いお姉様方だったが、体温もテンションも低めの東洋人はただ驚くばかり。
冷え性の東洋人は、マスクの下で鼻水垂らしたり、もう一人のM氏に尻をぶつけて摩擦で暖を取ろうとする。そんなことをして寒さを紛らわしていると…
鐘が、鳴った。
想像の5倍くらいのボリュームと長さで。
もっと控えめな音だと想像していたが、福引で1等の商品が当たったみたいなサービス精神多めな鳴りようだった。
年越しの瞬間といい、ノートルダムの鐘といい、海外のスケールにはしばし、びっくりさせられる。
そしてこれが、″幸運の鐘″の予兆だったことを、わたしはまだ知らない。
90分ほど並んだだろうか、大聖堂の近くまで進むと、こんな繊細な彫刻が壁一面に。

いくら眺めていても飽きることのなさそうな壁まで来たら、入場もすぐそこ。
待ちに待った、大聖堂の中へ踏み込む。

中も相変わらず、人がひしめき合っている。ただ、我々のような観光客とは違い「本気で祈りを捧げている人」が集まっていた。
「思い出して、よかった。ここに来れてよかった」
肚の底から、感じた。
空気の粒がきめ細やかで、肌に無理なくすっと染み込んでいく。
″場″が祈りとして、ただ存在している。
きっとずっと、こうだったんだろう。
今年最初の日ということで、少しスペシャルな内容だったかもしれない。
でも、基本的にはずっと、毎日がプレーンな祈りの繰り返しで。その繰り返しで、この場はできている。
大聖堂の中は、みんな思い思いのペースで中を歩いて回った。きっとそれぞれの胸に、想いを秘めながら。
外に出ると、すっかり暗くなっていた。寒さもまた一段、深くなる。
この日はお雑煮を作る予定にしていた。小さな丸餅を日本から仕入れておいたのだ。
茅乃舎の出汁をなぜかもちこ氏が所持していたので、さくさくと作っていく。(ほぼ、もちこ氏が)

メニューは
・お雑煮
・贅沢なエビ
・葡萄
・葡萄のあとの更なるデザート✨ガレット・デ・ロワ
〜ガレット・デ・ロワについて〜
フランスの新年に欠かせない伝統菓子「ガレット・デ・ロワ」。王様のお菓子”という意味で、サクサクのパイ生地の中にアーモンドクリーム(フランジパーヌ)が入った、フランスの冬の定番スイーツ。中には「フェーヴ」と呼ばれる小さな陶器の飾りがひとつ隠されていて、それが当たった人はその日“王様・女王様”になれる、という遊び心のある文化も。
1月になると、パリの街中のパティスリーにずらりと並んでいて、「どこのガレットが美味しい?」という会話が始まるのも、この季節ならではの楽しみなんだとか。

さて、フェーヴは入っているのでしょうか…?
ランダムに取り分けてもらう。
なんと…!

わたしに取り分けてもらった分に入っていた!
まるまる1個購じゃなくて、この日の朝に壁が可愛いパン屋さんで4分の1購入した中から出てきたのだ。
「ほんとに入ってるんだね!」
「4分の1の方に入ってたって、すごい確率!」
みんなも喜んでくれて、嬉しい。
ノートルダムで福引の1等賞のごとく鳴り響いた鐘。
あれはきっと、幸運の予兆だった。
元旦から幸運の鐘を浴び、フェーヴまで当たったわたし達の2026年は、幸福が約束されているに違いない。
もちろん、これを読んでくれているあなたも♡

いつも長文を読んでくれてありがとう☺️
The journey continues.
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